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大型連発のビッグチャンス!! 屋久島のイシ物狙いがピークです|木村俊一的イシダイストーリー vol.11

鹿児島県屋久島のイシ物狙いが佳境を迎えています。近郊のエリアでは味わえない大物のラッシュが期待できるとあって現地へ飛びました。水温が不安定という状況とあって食い渋る場面も見られましたが、良型のイシガキダイをキャッチできるなど十分に楽しむことができました
(カメラ/文 木村俊一)
初日はイシ物のポイント作りに専念
関西でサクラが咲き始めるころにイシ物の乗っ込みが佳境を迎えるのが鹿児島県・屋久島です。その好タイミングを逃すわけにはいかないと、大阪・伊丹空港からの直行便を利用して屋久島へ向かいました。
屋久島空港から基地となる島南岸の原(はるお)地区までレンタカーで移動していると、低気圧通過後とあって北西の強風がものすごい勢いで吹いているのがうかがえます。そんな中、前日に現地に入り、今日は北西の強風に強い平内地区の地磯で竿を出しているという橋口次男さんに携帯電話で連絡をしてみると「すごい風やで。ここは風裏やのに強烈な風が舞い込んでくるわ」との返答がありました。
その情報を加味し、釣りの準備をしながら竿を出す場所を思案します。あれこれ考えた結果、尾之間地区のJRホテルの裏手にある地磯のヤビチへ行くことにしました。谷崎鼻の東側に位置しているここも北西風には強い場所です。
JRホテルの下が釣り場になります。 現地に到着したのは15時過ぎ。明日以降のポイント作りのための撒き餌をするつもりでシラガウニをハリに刺して釣りを開始します。
予想していた通りに竿先はピリリともしません。底物狙いの釣り人がしばらく入っていないのでしょう。ならばと、餌打ちをどんどん繰り返します。こうして海底に餌の匂いを十分にきかせて餌取りを集めることでイシ物にポイントを認識させるという寸法です。
シーソー天秤を用いた仕掛けで挑みました。 シラガウニで様子をうかがいます。 ヤビチはワンドになっているところに海溝が走るというシチュエーションです。魚はこの海溝の途中のタナでよく釣れます。一番深いのは前方に見える沈み磯の際で、リールのカウンターで30㍍近くも入ります。そこから手前に向けてカケアガリとなっています。深場では意外とアタらず、アタリがよくでるのは10~18㍍あたりです。
意外と浅いヤビチの沖向き先端部でも釣れますが、確率はワンドの方が高い気がします。
ヤビチの釣り場です。 沖向きよりもワンド側が狙い目となります。 ちなみに、もう故人になられましたが、私にイシダイ釣りを手ほどきしてくれた方は「尾之間ではヤビチが一番古い釣り場だ」とおっしゃっておられました。JRホテル下には5個所のイシダイ釣り場がありますが、釣果が最も安定しているのもヤビチのようです。
さて、日暮れ前になると竿先をジワジワと押さえ込むイシ物のアタリがで始めました。これなら明日は大いに期待できそうです。
宿に帰ると橋口さんが3㌔クラスのクチジロを手にしていました。「これで気持ちが落ち着いた」と橋口さんは笑顔です。
橋口さんはまずまずのサイズを釣られていました。 ボッテリとした良型のイシガキダイがヒット!!
2日め、当然のことながら同じ磯を狙います。昨日のうちにイシ物がいるのは確認できているとあって気持ちはルンルンです。
いよいよ本格的な釣りがスタート。さあ、大型は出るか? シラガウニの芯を3個刺しにした仕掛けを投入し、まずは17㍍のところを狙ってみます。シーンと静まりかえったまま何の反応もない状況に少し不安を覚えましたが、ほどなくしてアタリがで始めました。やがて海面に向けて竿先がゆっくりと入り込みましたが、いいところで餌を離されてしました。
それならと、サルボ貝のムキ身を数珠掛けにして同じタナへ打ち込んでみます。すると、今度はバッチリ食い込んできました。竿が完全に絞り込まれたところで合わせを入れると、ズシンッとしたいい手応えが伝わります。結構な重量感です。
結構な強さの引きが竿を襲います。 何度も見せる締め込みに耐えていると、ボッテリとした体高のあるイシガキダイが浮いてきました。それを波に乗せて磯の上へズリ上げます。無事に取り込んだのは4㌔クラスのいい型です。このサイズならまずまずでしょう。これで気持ちが落ち着いてホッとしました。
このクラスが普通に釣れるのは屋久島ならではです。 いい面構えのイシガキダイです。 この魚を取り込んでからは餌取りのような小さなアタリが主体となり、夕方の納竿までに40㌢クラスのイシガキダイを追加するに留まりました。
2日めの釣果は2匹。数は出ませんでしたが、よい引きを楽しむことができました。 この日は橋口さんも小型のイシガキダイしか食わなかったそうです。
今後しばらくは屋久島に要注目です
3日めもヤビチを狙ったところ、昼までに小型のイシガキダイ3匹とカンムリベラが3匹をキャッチ。その後、干潮から満ち潮に転じるタイミングでの好況を期待していましたが、よい反応が得られません。それで、15時ごろにヤビチを引き上げて安房港の堤防へと向かうことにしました。
夕方に到着した安房港の堤防では明日の釣りに備えて潰したシラガウニとサルボ貝を撒いておきます。
最後は安房港にかけてみることにしました。 4日めの最終日は、フライト時刻の関係から10時までの釣りとなります。
6時半に安房港で竿を出すと、昨夕に撒いた餌の効果が出ているようで1投めからアタッてきました。そして、2投めに40㌢クラスのイシガキダイをキャッチ。続く3投めにもヒットしました。しかし、水深が5㍍ほどと浅い釣り場とあって魚が警戒したのか、以降はボツボツとたまにアタリがでる程度の状況となりました。納竿までに竿が2度舞い込みましたが、ハリ掛かりしなかったため魚を手にすることはできませんでした。
40㌢クラスの連発を楽しめました。 今回は2人ともクチジロを含む、まずまずのサイズのイシガキダイを手にすることができました。数が出なかったのは水温が不安定だったからでしょう。釣れたイシガキダイの抱卵状況から判断すれば、しばらくの間は乗っ込みのピークが続くような気がします。屋久島からはもうしばらく目が離せません。
釣行メモ
宿泊・渡船 民宿さかせ川
※渡船の斡旋も行なっている。HP http://www.yado-sakasegawa.com/ 住所 鹿児島県熊毛郡屋久町原354 電話番号 0997-47-3157 〈木村俊一プロフィール〉
生活のすべてを捧げて没頭するほどのイシダイ釣り愛好家。「釣れなくてはおもしろくない」を信条として全国各地で竿を出し、柔軟な実釣スタイルでコンスタントに釣果を上げてイシダイ釣りの魅力を発信し続けている。
年間釣行回数約100日。自己記録はイシダイ71.5㌢(重量の最大は7.3㌔・71㌢)、イシガキダイ(クチジロ)84.5㌢・11㌔。尼崎市にて底物釣りのプロショップ「木村商」を経営。1952年生。こちらの記事も要チェック!!木村俊一的 イシダイストーリー vol.6【愛媛県武者泊のイシダイ】
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