良型連発!! 中紀・大引のイシダイ釣り|木村俊一的イシダイストーリー vol.8

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今シーズンの秋口は和歌山県・中紀のイシダイ釣りが好調だ。遠方のように大型の連発とはいかないが、中・小型が安定的に釣れるだけに注目せずにはいられない。ただし、釣れる条件ははっきりとしており、たとえば大引の場合なら上り潮が走りだすまで我慢が必要。気持ちを切らさずに待つことができれば期待通りに…!!

(カメラ/文:木村俊一)

中紀のイシダイ釣りといえば、中・小型の数釣りを楽しめるというのが一番の魅力である。また、年間の平均水温が比較的低い地域だけに魚の食味が素晴らしくいい点も見逃せない。加えて京阪神地方からは近距離とあって釣行が容易な点もうれしいところだ。

そんな魅力にあふれるエリアが好調ということで「チャンスならば見逃す手はない」と、9月19日に大引へ出かけてみることにした。

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下り潮の午前中はイシガキダイ2匹

現地着が遅かったことから先客が上がる場所はほぼ決まっているようだ。そこで上野渡船の船長に聞いてみると、ヒジキ島の西なら上物狙いのカゴ釣りが1人だけだという。それならと迷わず「ヒジキ西」に渡ることにした。

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ヒジキ島の全景。左端がヒジキ西で右端がヒジキ東。

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朝のうちは下り潮なので、お昼には上り潮にかわるはずである。ヒジキ西は上り潮で好釣果が出ていることから午後4時の最終納竿時間までじっくり粘る予定である。

さっそくウニの餌をつけて釣り始める。ヒジキ西は磯際から急深であり、リールのカウンターは27を指している。カウンター16のところにも仕掛けがおさまるが、こちらは反応がない。

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    餌のガンガゼウニはトゲをカットして使った。

1時間ほどは小さな餌取りのアタリがときどきでる程度だったが、やがてイシ物と思われるアタリがでるようになった。餌取りと違って竿先の動きが明確だ。そして、間もなくイシガキダイがあいさつにきてくれた。チビリチビリと餌をかじり取っていたせいか、お腹がパンパンに膨らんでいる。

その後、2匹めにもイシガキダイが飛びついてきた。「このポイントはイシガキしかいないのか?」と少し不安になってくる。それと同時に、もう1人の私が「上り潮が流れだせばイシダイがくるよ」とささやいてくる。そんな不安定な気持ちの私に対し、カゴ釣りの方は好調である。ときおりダブルで掛けるなど次から次へとイサギを抜き上げている。いつもなら気にならないが、私の方は2匹めのイシガキダイ以降まったく釣れる気配がないのでついつい目がいってしまう。

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午前中はイシガキダイ2匹という釣果となった。

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低調の中、イラが竿を曲げてくれた。

2匹めを上げて以降、気配がないままお昼を迎えた。この間、アタッたのは2匹のイラのみ。すでに諦めて帰るのか、見回りの渡船に乗っている結構な人を見ると気もそぞろだ。

上り潮が走りだすとアタリが頻発!!

午後2時前になって道糸が軽く右へ引っ張られるようになった。ようやく上り潮が動きだしたようだ。さあ、チャンス到来!!

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ヒジキ西は足場が平らで釣りやすい。じっくりと釣るには最適の磯だ。

正直なもので竿先をガンガンと叩くアタリがで始めた。「午前中のアタリとはえらい違いだ」と思った矢先、下がり始めた竿先が舞い込んだ。「よしっ、きた!!」と竿に飛びつき、やり取りをしてキャッチしたのは40㌢級のイシダイだ。

1匹釣れると気持ちに勢いがつく。すぐさま次のウニをセットし、先ほど釣れたのと同じ27㍍のタナを狙って投げ込んでから道糸を張る。すると、餌を待っていましたとばかりにすぐにアタッてきた。コイツも食い気満々のようで、前アタリの段階から鋭い反応を見せてくる。次のウニのトゲを切り取るどころではなく、竿先から目が離せない。

間もなく期待通りに竿を舞い込ませたのは40㌢クラスのイシダイであった。これで気持ちに余裕ができた。

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足もと付近ので27㍍の地点でアタリがよくでた。

イシダイが餌の到着を待っていると思えるポイントへ仕掛けを投入すると、またもやすぐにアタリがでた。コイツはなかなか重量感があることから「50㌢は超えているな」と、思わずにやけてしまう。そして、まもなく海面に浮いたのは中紀では良型といえる50㌢級のイシダイである。本命の3連発にもうホクホク顔だ。

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3匹めに50㌢がヒット。理想的な展開に気分は高まる一方だ。

この後、4匹めもアタッたが、竿を舞い込ませて走ったときにオモリが根掛かりしてバレてしまった。このバラシを契機に潮の流れが徐々に速くなり、アタリが間遠くなってきた。さらなる連続ヒットを期待したものの、午後4時の納竿までにイシガキダイを1匹追加したのみにとどまった。

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最終釣果はご覧の通り。近郊といえるエリアでこれだけの釣果が上がるのはうれしい限りだ。

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イシダイの活性が上がるよい条件を予測できたことがこの釣果につながった。そのエリアの時合の傾向をつかむこともやはり大切だ。

最終釣果はイシダイ3匹とイシガキダイ3匹。気が向いたときにサッと出かけて好釣果が上がる中紀の海に感謝である。

なお、大引の底物はこれからハイシーズンを迎える。さらなる釣果が期待できるかと思うと本当に楽しみである。

タックルデータ

竿 釣武者・石鯛キングⅢ530M
リール DAIWA・幻覇王 石鯛40

釣行メモ

上野渡船
HP http://minnaga.com/uenotosen/
電話番号 0738-65-1222
0738-65-3292
渡船料金 4,000円

〈木村俊一プロフィール〉

生活のすべてを捧げて没頭するほどのイシダイ釣り愛好家。「釣れなくてはおもしろくない」を信条として全国各地で竿を出し、柔軟な実釣スタイルでコンスタントに釣果を上げてイシダイ釣りの魅力を発信し続けている。
年間釣行回数約100日。自己記録はイシダイ71.5㌢(重量の最大は7.3㌔・71㌢)、イシガキダイ(クチジロ)84.5㌢・11㌔。尼崎市にて底物釣りのプロショップ「木村商」を経営。1952年生。

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