60㌢を頭にイシガキダイ11匹の爆釣!!|木村俊一的イシダイストーリー vol.10

イシダイストーリー10-21

期待を裏切らない屋久島。60㌢を頭にイシガキダイ11匹の爆釣です

屋久島〈鹿児島県〉

屋久島のイシ物狙いがおもしろくなるシーズンを迎えました。いつも通りの大釣りを期待して釣行しましたが、餌があまり入っていないのか当初の状況は思わしくありませんでした。それでも撒き餌を日々続けているとイシガキダイの活性が高まり、最終日にはついに…!!

(カメラ/文 木村俊一)

磯の底物釣りも真冬の厳しいシーズンを迎えました。この時期に注目される釣り場が鹿児島県の屋久島です。南岸の尾之間や原、麦生地区などを中心にクチジロを含む大きなイシガキダイが狙えます。そこで、釣友の橋口次男さんと同地へ出かけてみることにしました。

イシガキダイの強い引きを屋久島で味わうのは久々です

2月11日、大阪・伊丹空港から直行便で屋久島へ。今回の基地は島の南東岸にある原地区の民宿「さかせ川」です。

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伊丹空港から直行便が出ているので便利です。

初日は磯の様子を見るだけ。入釣者が先にいれば釣り場を変更しなければならないからです。私は麦生地区のウチコシ、橋口さんは平内地区のケイモイという具合に、いずれも地磯の釣り場へと向かいました。

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ウチコシは平らな磯が続いています。

翌12日の早朝、目をつけていたウチコシの釣り場へ。今日は撒き餌を打つだけという軽い気持ちでの竿出しです。

今回使用する仕掛けはシーソー天秤を使ったハワセ仕様です。オモリは六角型15号。そして餌はシラガウニ。トゲを切り取ったものを2~3個ハリスへ通してからハンマーで叩いて半割にします。こうして出てきたウニの汁に魚が集まってきます。

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シーソー天秤を用いたハワセ仕掛けを使います。
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シラガウニの芯掛けをメインに使いました。
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餌取りにやられるときはトゲを切り取っただけの丸刺しを使います。

釣り人がぜんぜん入っていないのでしょうか? 餌取りもいません。それでも魚を集めるために餌打ちを繰り返します。

お昼を過ぎたころから餌取りのアタリがで始めました。そして、ほどなくして竿先をたたく本命のアタリがでたかと思うと、竿が大きく引き絞られました。頭の中が空白になる瞬間です。屋久島へきたのはほぼ1年ぶりであり、このグングンとくる締め込みを味わうのは久しぶりです。

下腹に食い込むほどの強い引きを楽しんで海面に浮かせたのは50㌢を超えるイシガキダイです。寄せ波に乗せて一気に磯の上へ抜き上げ、取り込み成功です。

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きれいなイシガキダイです。

まだ釣り始めなのでリールのカウンターは18の地点です。餌がきいて食いが立つと15、13と手前で食うようになるはずです。

その後もアタリがでて、最終的には50㌢超2匹と小型1匹の計3匹のイシガキダイが手応えを楽しませてくれました。また、60㌢級のカンムリベラとヒブダイが強い引きを見せてくれました。

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50㌢クラスのイシガキダイは近場なら超のつく良型です。
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大きなヒブダイも釣れました。
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カンムリベラもアタりました。

イシ物が入ってこない? それでも最終日には…!!

13日、同じくウチコシの釣り場へ。「昨日の撒き餌がきいているはず」という私の予想とは裏腹に、アタリは少なくて50㌢弱のイシガキダイ1匹のみという釣果でした。「何で?」と頭をひねるほどの状況です。

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50㌢クラスが1匹だけでした。

一方、平内の地磯へ出かけた橋口さんは60㌢超を含む6匹の釣果。麦生のウチコシへ入った私が落ち込むほどのいい釣果でした。

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橋口さんは平内地区の地磯で60㌢超級をゲットしていました。

14日、当然のことながらウチコシの磯へ入ります。「今日出なければ、ここにはイシ物が入ってこないのでは?」と少々弱気になり、期待半分、不安半分の中での竿出しです。

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ウチコシでの今回の釣り座はこのような感じです。

ところが、不安はすぐに吹き飛びました。50㌢までのサイズながらイシガキダイがガンガンとアタッてくるのです。1日中雨が降り続くという条件ながら闘志が湧き上がり、夕方までに4匹のイシガキダイをストリンガーに通すことができました。「これはひょっとして明日はいいかも?」と思わせられる状況です。

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3日めは40㌢クラスのイシガキダイが4匹上がりました。

最終日の15日、飛行機の搭乗時刻に間に合うように10時過ぎまでの竿出しです。

「餌を毎日打ち込んでいるため魚がうんと磯際へ寄っているはずだ」と思いながらウニの芯掛けで狙うと、幸先よく50クラスのイシガキダイがヒットしました。

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どの魚も力強い引きを見せてくれます。

さらに魚の活性を高めようと、ウニ殻とサルボ貝を撒きます。しかし、アタリはでるものの、なかなか食い込みません。魚は確実に寄っているだけに気が焦ります。

食い込みをよくしようと、サルボ貝を5個ぐらい数珠掛けにしたうえで竿を手持ちにして狙ってみます。しかし、リールのカウンターが13㍍という手前の浅いポイントだけに魚が警戒しているのか、なかなか食い込んでくれません。餌を触る様子が竿先に表われますが、じっと我慢の子で耐えます。

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餌取りにやられると、ウニの芯はこんな風に残って上がってきます。

やがて餌を食い込んだ魚が走りました。竿が直線になってリールのドラグが滑ります。「これはいい型だ!!」と直感するほどのいい走りです。

しっかりと走らせてから思いきり掛け合わせます。すると、ズシンとした感触が伝わってきたかと思うと、グングンと走りだしました。その強い引きに耐えて浮かせると、いい型のイシガキダイが姿を現わしました。大きな寄せ波に乗せて一気に抜き上げたのは手のひら3つ分、60㌢の良型です。この1匹で気持ちが落ち着きました。

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やはり屋久島は裏切りません。60㌢クラスがヒットして気持ちが落ち着きました。
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クチジロはやはり風格があります。

この後、40㌢余りの本イシを追加して納竿時刻を迎えました。

今回の釣行の私の釣果は60㌢を頭に11匹、橋口さんは12匹。2人で23匹の爆釣となりました。

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最終日は3匹の釣果。本イシも混じりました。

タックルデータ

竿 釣武者・石鯛キングⅣ540M

釣行メモ

宿泊・渡船 原(はるお)に民宿さかせ川。渡船の斡旋も行なっている。
住所 鹿児島県熊毛郡屋久町原354
電話番号 0997-47-3157

〈木村俊一プロフィール〉

生活のすべてを捧げて没頭するほどのイシダイ釣り愛好家。「釣れなくてはおもしろくない」を信条として全国各地で竿を出し、柔軟な実釣スタイルでコンスタントに釣果を上げてイシダイ釣りの魅力を発信し続けている。
年間釣行回数約100日。自己記録はイシダイ71.5㌢(重量の最大は7.3㌔・71㌢)、イシガキダイ(クチジロ)84.5㌢・11㌔。尼崎市にて底物釣りのプロショップ「木村商」を経営。1952年生。

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