キスの数釣りは引き釣りが最強!! 本格的な投げ釣りのスタイルを徹底解説

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より多くのキスと出合うためには本格的な投げ釣りが最強のスタイルです。コツを押さえてキスの鋭いアタリを何度となく味わいましょう!!

(編集部)

キスの釣り方について「最もおもしろいのは軽いのべ竿を用いたミャク釣り。夕方の波打ち際を回遊する良型を狙うスタイルだろう」というベテランがいました。キスの特徴であるサイズに合わないパワフルなアタリと、シャープな引き味を最大限に楽しむにはこの方法がベストだという考え方です。そういう意味では細い磯竿やコンパクトロッドを使ったチョイ投げやウキ釣りは理想に近い遊び方といえます。

でも、のべ竿の釣りを教えてくれた人のキスの狙い方は投げ釣りです。しかも4㍍クラスで30号の投げ竿、投げ専用の大型スピニングリールを使う本格的なスタイルでした。幅広いキスの居場所を探るには、コンスタントに100㍍以上の遠投ができるタックルがないと難しい場面があるからです。陸っぱりでより多くのキスと出合うには本格的な投げ釣りが最強のメソッドといってもいいでしょう。

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キスの数を狙うなら本格的な投げ釣りスタイルが有利です。

行き先しだいで真冬でもキスを狙うことができるのも多様なポイントをカバーできる投げ釣りのよいところですが、この釣りが特におもしろいのはターゲットが最盛期を迎えるこれからの夏〜秋です。手軽なチョイ投げなどでキス釣りの楽しさに目覚めた人が新たなスタイルで遊んでみるのにもってこいの季節です。ぜひ、この機会に本格的なキスの投げ釣りにチャレンジして下さい。

軽いフットワークの引き釣りでキスを狙いましょう!!

仕掛けを投入したら三脚に竿を掛けてアタリを待つ、カレイ釣りでおなじみの置き竿スタイルでのキス釣りもありますが、それは主に大型キスだけに的を絞る方法です。大小のキスを効率よく釣るには、常に竿を手放さず積極的に仕掛けを動かしてサソイをかける〝引き釣り〟が主流になります。

キスの引き釣りのタックル

引き釣りのタックルは図の通り。基本的に25〜35号の投げ竿と投げ釣り用スピニングリールの組み合わせなら何でもOKです。ただし、細めの道糸を使うことと、竿を手持ちで扱い続けることを考えると、リールはキス釣り仕様のもの(ドラグ機構がないぶん軽く、細糸用のスプールがセットされたタイプ)が有利でしょう。

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また、近年は本格的なキス釣りをライトに楽しみたい!! というニーズに応じた軽くて短めの高品質な竿(3.6〜3.8㍍の20〜30号)や、小さめの投げ専リールが各社から出ています。これでも細糸の釣りなら100㍍以上の遠投も可能なうえ、1日釣っても疲れにくいということで愛用者が急増中です。

ライト仕様の投げ釣り竿

ライト仕様の投げ釣りリール

なお、道糸は基本的にPEを使います。のびが大きいナイロンだと遠投時のアタリがわかりにくいからです。PEの道糸は根掛かりがない場所なら遠投しやすい0.8〜1号を使うのもいいですが、もう少し太めの1.5号ぐらいの方が扱いやすいと思います。飛距離が少々落ちますが、根が多いところでは2号にすれば高切れ(オモリや力糸まで失うひどい根掛かり)が減っていい場面もあります。替えスプールを用意し、状況に合わせて細め、太めのラインを使いわけるのがベストでしょう。

キスの引き釣りの仕掛けのバリエーション

ごく狭い範囲を探るチョイ投げでは1本バリ仕掛けという選択肢もありますが、手返しに時間がかかる遠投スタイルではハリの数だけキスを掛けようという一投多獲の多バリスタイルが主流です。このためハリ数は5〜7本を中心に、扱える状況なら10本以上とすることもあります。逆に、できるだけ遠投したいとき、根掛かりが気になるとき、釣れるキスが大きいものばかりであるときなどはトラブルを回避しやすい3本程度のハリ数にするのが得策です。

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状況に応じてハリ数をかえてスムースに釣りましょう。

ハリのサイズは、数を競う大会でもなければ小さなものを使わずに7〜9号程度とします。そうすればピンギス(キープする気にならない小型)が掛かる率を下げられるとともに型のよいキスのバラシが減りますし、フグにハリを取られるトラブルを多少は軽減できます。

なお、キス用のハリを大きくわけるとフトコロが深くてキープ力が高いタイプと、フトコロが浅めでハリ先が外を向いた掛かりの早さを重視したタイプがあります。できれば両タイプを用いた仕掛けを用意して、そのときの釣れ具合で使いわけたいものです。

ちなみに、キス仕掛けの自作は難しくないですが、いろいろな仕様の多バリ仕掛けを作るにはかなり時間がかかるとあって市販品を多用するベテランも多いものです。特に50本程度のエダスがついた仕掛けを好みのハリ数に切って使うタイプは人気があります。

キスの引き釣りのオモリの使いわけ

基本的には固定式のL型天秤(号数は使用タックルで最も投げやすいもの)だけでOKです。根掛かりがない砂浜でも投入時に道糸がガイドにからんで高切れすることもあるので何個かの予備が必要です。

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種類の異なるオモリを用意することで攻め手が広がります。

この他、半遊動式の天秤(その方が食い込みがよいケースがある)に好みの形状のオモリをセットするパターンも人気です。その際、浮力体を組み合わせたフロートタイプのオモリもよく使われています。フロートタイプの方が底の形状やアタリを把握しやすい場面があったり、潮流で仕掛けを流すのに便利なときがあるからです。

なお、ビギナーっぽいといった理由でジェット天秤タイプのオモリを敬遠する人がいますが、それこそ初級者の発想です。シモリや藻場が多いところを引くときや、手前の大きなカケアガリに仕掛けが掛かりがちな場所では、根をすり抜けやすくて浮き上がりの早いジェット天秤は非常に有効です。短めでハリ数の少ない仕掛けとの組み合わせでかなり釣りやすくなるのでうまく利用しましょう(ジェット天秤を好みの形の天秤に改造して多バリ仕掛けに用いるベテランも見かけます)。

キスの引き釣りにマッチするオモリ

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