キスの数釣りは引き釣りが最強!! 本格的な投げ釣りのスタイルを徹底解説 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 3

キスの数釣りは引き釣りが最強!! 本格的な投げ釣りのスタイルを徹底解説

キスの引き釣りの好ポイントのサーチ法

引き釣りのメインポイントは砂浜や、そこに隣接する波止です。また、底が砂〜砂泥であればキスの群れが港内へ入り、車横付けで釣れる好ポイントになる可能性があるので見逃せません。どのエリアへ釣行するときもこれらの釣り場に目をつけましょう。

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気になる浜があればまずは狙ってみましょう。

とりあえず夏〜秋であれば関西のたいていの海辺でキスが釣れるはずですが、年回りやシーズンの推移によって好不調の波があるのも確かです。釣行の際はある程度情報を収集をしておきましょう。

目をつけたエリアの餌店に問い合わせ(ホームページで釣況を紹介している店も多い)、その付近でキスが釣れているとの話があれば大丈夫。具体的な釣り場の情報があれば参考にすればいいですが、基本的には魚の寄り場を自分で探り当てるつもりで現地へ赴くのがキス釣りのスタイルです。おそらく好情報のある釣り場にはライバルが多いはずなので、そこで釣れるのなら…と、あまり人のいない周辺の釣り場に回る方が楽しみやすいでしょう。キス釣りでは「あまり実績を聞かない場所で竿を出したら結構釣れた…」というケースはよくあります。ちょっとした浜や波止が気になれば積極的に投げてみましょう。

キスの引き釣りのポイントの絞り方

最初の目安

駐車スペースなどの高場から浜全体を見渡して主なポイント候補に目をつけます。水際が周囲より突き出たところ、凹んだところ、砂が盛り上がった場所、小川の流れ込みがある場所(まとまった雨の後はよくない)、周囲より多くの漂流物が打ち上げられている場所は沖の底にキスが寄りやすい地形の変化があるので期待大です。また、海の色が急に濃くなるラインは水深の急な変化(カケアガリ)がある狙い目と考えられます。

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砂浜に隣接した波止の場合も考え方は同じです。波止の曲がり角や先端などの地形的な変化のある付近は砂底に目立った変化がある狙い目となります。

港内の場合は仕掛けを投げてみないとわからない部分がありますが、カレイ釣り場として秋に紹介されるような場所なら投げ釣りが可能な底質(むやみに根掛かりしない)と考え、とりあえず港奥の岸壁などから投げてキスの有無をチェックするのがよいでしょう。

探り方のパターン

浜では最も近いポイント候補のあたりに入り、まずは70〜80㍍ほど投げて手前まで探ります。それで活性の高いキスの群れが近くにいることがわかれば遠投のエリアを釣ることはありません。手前に魚がいないか、いてもピンギスばかりなら次は目一杯の遠投で沖の魚を探ります。

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手前からサーチするのが効率的です。

こうして最初の場所で思い通りにキスが釣れるなら少しずつ釣り座をずらしていくパターンで粘ります。逆にぜんぜん釣れないときや、釣れていたのが釣れなくなったときは次のポイント候補まで大幅に移動すること。釣れないエリアで粘るのは時間のムダです。

波止の場合、釣れないときは先端寄りへ動いてしまいがちですが、付け根寄りで浜と平行に投げるパターンで意外とよく釣れることがあるので要注意です。浜にいる釣り人とオマツリする心配がなければ必ず探ってみましょう。

港内、特に大きな港の場合はキスの寄り場に大きな偏りがあるケースが少なくありません。駐車スペースの近くから投げるだけでもある程度の釣果があったなら、そこからは仕掛けが届かないエリアに大きな群れが溜まっている可能性があります。何度か大きく移動してざっくりと一帯をチェックする中でその日の釣り場のポテンシャルを確かめましょう。

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少しの移動で状況がガラリとかわることもあります。

また、東港&西港とか新港&旧港という具合に港が独立した2つの入り江になっている場合、一方ではほとんど釣れないのにもう一方では入れ食いという状況も珍しくありません。片方の港内だけ探ってキスがいないと諦めるのは早計です。

キスの引き釣りの釣り場移動の考え方

釣り場に見切りをつけて別の場所へ車で大きく移動するのは、釣り場内である程度移動して思い通りに釣れないとき、釣れていたのが釣れなくなったとき、底が荒くて満足に探れないのがわかったとき、風や波の具合で釣りづらくなったときなどです。引き釣りは竿1本に小型クーラー、竿立て程度の軽装で楽しめるスタイルなので移動を面倒がらずこまめにベストポイントを捜しましょう。

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どんどん探り歩くのが数をのばすコツです。

その際、釣れていたのが釣れなくなったのなら付近にある同様の条件の釣り場へ回るのが一策です。先行者がいなければある程度の釣果が期待できます。ただし、釣れなくなった原因が明らかに大幅な潮位の低下であるようなら同条件の釣り場も難しくなります。この場合は先ほどより水深のある波止や港内の釣り場に目をつける方が期待できるといえます(潮が引いて釣れなくなった場所の方も次の満ち潮時に再び狙う価値があります)。

付近で2〜3個所の釣り場を回っても思ったように釣れないときや、風や波で釣りづらいときは条件がガラリとかわるエリアへの大幅な移動を考えましょう。たとえば、淡路島なら北淡→南淡、東浦→西浦といった転進、日本海では各半島の東と西、湾内と外海という具合です。

移動の注意点

釣り場を移動すると目先がかわるので不眠不休の釣りでも続けられてしまうものですが、これからの日中はかなり暑いこともあって体力はかなり消耗しているものです。このため熱中症の恐れがありますし、移動中と帰路のドライブで集中力が低下しがちなことに注意し、水分補給と休憩の必要性を強く意識して行動して下さい。

理想的なスケジュールは昼間に木陰や車内での仮眠タイムを設定することでしょう。何度か移動することを想定し、昼食はルート上のレストランと決めて体を休める時間を作るのもいいものです。安全第一で盛期の引き釣りを楽しみましょう。

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