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58㌢を筆頭に良型イシダイ18匹!! 絶好期到来の武者泊から目が離せません|木村俊一的イシダイストーリー vol.12

愛媛県武者泊のイシダイの乗っ込みシーズンが開幕しました。さっそく釣行してみると、期待通りの釣果が上がりました。まだまだ序盤とあって調子は上向く見込みです。さらなる釣果が期待できると考えると、しばらくの間は武者泊から目が離せなくなりそうです
(カメラ/文 木村俊一)
毎年、5月のゴールデンウィークごろから愛媛県武者泊の磯でイシダイの乗っ込みが始まります。豊後水道に面している武者泊の磯は潮通しがとてもよく、イシダイの魚影の濃さはすごいものがあります。
そんな武者泊の中でもイシダイの乗っ込みが早く始まるのがヤッカン、アブセ、ヒラバエ、ヒョウタンなどの磯が並ぶ、最も沖に位置する「沖の磯」(おきのそう)と呼ばれているエリアです。さらに、その中でもヤッカンは、水深があるぶん早くからイシダイのアタリを見ることができる素晴らしいポイントです。
そして武者泊の磯には、潮の満ち引きによって流れの方向がかわる、という特徴があります。つまり、磯ごとにあるイシ物の食いが高まるタイミングを事前に予測しやすいのです。そのぶん非常に効率よく釣ることができるため好釣果が期待できます。
そのように魅力あふれる武者泊のイシダイのシーズンが今年も開幕したということで、釣友3人を誘って1泊2日の予定で出かけてみました。この時期の武者泊は朝釣りと夕釣りの2部制になっています。このため初日は朝釣りと夕釣りの通し釣り、翌日は朝釣りのみというプランで楽しむことにしました。
開始直後からイシダイ4連発!!
1日め、早朝に武者泊港を出た渡船は沖の磯の前で止まり、他の渡船とのジャンケンによる磯決めに挑みます。その結果、私と寺尾 純さんはヤッカンの北の船付きへ、橋口次男さんと玉永 隆さんはヤッカンのナダレへ上がることになりました。
武者泊港から出船する、ほてい渡船。 磯の選択権を得るために渡船同士でジャンケンが行なわれます。 イシダイの魚影が濃い沖の磯の中でもとりわけ期待感が高いヤッカンです。 橋口さんたちが竿を出すナダレです。 午前10時ごろまで流れる満ち潮の間は回り込んでくる緩い流れになるため、北の船付きは釣りやすい状況となります。さっそく寺尾さんが低場、私が高場に入って竿を出します。ここではいつも10~22㍍までの間でアタリがよくでることから、まずは22㍍のところへ仕掛けを入れてみます。
北の船付きの横にあるピラミッドもよいポイントです。 餌はサルボ貝の数珠掛けです。 オモリが着底するとすぐに反応が表われました。イシダイのアタリです。竿を手持ちにしているので道糸を張り気味にしながら魚の動きについていくと、竿先を少しずつ押さえ込みます。ほどなくして勢いよく走ったかと思った瞬間、竿を持つ手にズシンッ!! と重量感が乗りました。魚の重みが竿に完全に乗ったタイミングを見計らって合わせると、バッチリと掛かりました。すぐさまイシダイの抵抗が始まり、締め込まれるたびに竿尻が下腹に食い込みます。いい引きです。
やがて海面に浮いたのは45㌢の中型です。それを竿の弾力で磯の上へ跳ね上げて取り込み完了です。
ここから4連発でイシダイがヒット。横で見ていた寺尾さんは「入れ食いですね」と驚いています。どうやらたくさんの群れが入っているようです。
朝からイシダイが連発です。 寺尾さんにもイシダイがヒットしました。 寺尾さんのイシダイもまずまずのサイズです。 満ち潮が流れる間はコンスタントにアタリが続きましたが、引き潮にかわって南方向への速い流れとなると状況が一変。根掛かりが多発するとともに、イシダイのアタリも散発的になりました。その状況はかわらないまま朝釣りの納竿時刻の12時30分となったことからいったん納竿します。
強烈な引きを見せたのは58㌢の本ワサ
夕釣りも北の船付きを狙います。
渡礁後、引き続き引き潮が走る状況とあって低調でしたが、潮の流れが緩んだ干潮時にアタリがでました。20㍍のタナで掛けたとあり、浮かせるまでの長い距離も手伝ってかなり強い引きが続きます。それを何とかいなして海面に浮かせたのは体高のある本ワサ(メス)のイシダイです。60㌢には少し及びませんが、58㌢と良型です。重さは4㌔近くありそうです。
かなり強い引きを見せたのは…!! キャッチしたのは58㌢、4㌔クラス。どおりでよく引くわけです。 体の分厚さもかなりのものでした。 この後、夕方近くになって再び満ち潮の流れにかわりました。食いが立つと思われましたが、予想に反して反応はよくありません。このまま好況に転じないまま18時に納竿となりました。
北の船付きの釣果は40~58㌢のイシダイが15匹、イシガキダイが2匹の計17匹でした。夕釣りでヒナダンを狙った橋口さんたちは40~57㌢を6匹という釣果でした。
いい釣果が上がりました。 54㌢の銀ワサを皮切りに3連発!!
2日めは4人でアブセを狙います。私は1人でワレを、橋口さんたち3人は船付きを狙います。北の船付き同様にアブセも満ち潮に実績があることから10時過ぎまでが狙い目になります。
アブセの全景です。右が船付き、左がワレです。 私が竿を出すワレは、磯の両側に張り出す根の間にあるワレを狙います。浅い場所とあって投点が少しでもずれると根掛かりが多発するので注意が必要です。ポイントは足もとの6~18㍍の間で、13~15㍍でよくアタります。
正面から満ち潮が当たる状況の中、仕掛けを入れると竿先が動かないままサルボ貝が食い取られました。そこでサルボ貝をどんどん打ち込みます。
2時間ほどたったころにようやく寄ってきたようでイシダイのアタリがで始めました。そして、1匹めとして上がってきたのが54㌢の銀ワサ(オス)のイシダイです。続いて50㌢の本ワサがヒット。そして、少し時間をおいて45㌢の本ワサが食ってきました。さらなる連発を期待しましたが、アタリはここで止まってしまいます。
1日めほどの連発はありませんでしたが、良型を手にできて満足です。 結局、12時39分の納竿までの釣果は3匹にとどまりました。船付きを狙った3人は橋口さん、寺尾さん、玉永さんがそれぞれ1匹ずつの釣果でした。
今回の私の釣果はイシダイ18匹とイシガキダイ2匹です。4人の合計は37匹となりました。
武者泊のイシ物はこれからが本番です。さらに調子が上向くことを考えると、しばらくは目が離せません。
いつもお世話になる、ほてい渡船。今回も満足のいく釣りをさせていただきました。 タックルデータ
竿 釣武者・石鯛キングⅣ540MH ———リール DAIWA・幻覇王 石鯛40 釣行メモ
ほてい渡船 HP http://hotei8tosen.web.fc2.com 住所 愛媛県南宇和郡愛南町武者泊405 電話番号 0895-83-0706
090-5141-9801料金 ■渡船料6,000円(朝と半夜の通し釣りは11,000円)
■弁当500円〈木村俊一プロフィール〉
生活のすべてを捧げて没頭するほどのイシダイ釣り愛好家。「釣れなくてはおもしろくない」を信条として全国各地で竿を出し、柔軟な実釣スタイルでコンスタントに釣果を上げてイシダイ釣りの魅力を発信し続けている。
年間釣行回数約100日。自己記録はイシダイ71.5㌢(重量の最大は7.3㌔・71㌢)、イシガキダイ(クチジロ)84.5㌢・11㌔。尼崎市にて底物釣りのプロショップ「木村商」を経営。1952年生。こちらの記事も要チェック!!良型連発!! 中紀・大引のイシダイ釣り|木村俊一的イシダイストーリー vol.8
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