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【投げ釣り】大ギス×マダイ 一挙両得を実現 Part.4 紀東のパターン

〈釣り場考察〉
その気なら周年、終日OK!!
紀東の傾向と実績ポイント例

紀東ではキスもマダイも明るい時間帯に釣れることが多い。日没前や夜明け後も気を抜かないことだ。例外も多いが、低水温期だと水温が上がりやすい午後~夕まづめ、高水温期には水温の下がりやすい未明から朝まづめにヒット率が高まるような傾向もある。

時間と体力があれば昼間に釣ってもいい。餌取りの猛襲で瞬時に餌がなくなる状況(夏場の高水温期に多い)でなければ、終日チャンスがあるといってもいいのが紀東のキス・タイ狙いだ。

引本港の旧岸壁

引本の旧漁港岸壁はややシモリが多めの砂底で水深20㍍弱の手ごろなポイント。岸壁の南端から海に向かって右寄りは船津川河口の水路にからむ浅い砂地が広がる中にシモリが点在し、引本港内では珍しくキスやキューセンの大型が望める。マダイについては引本湾の中では比較的手がたく狙え、型も70㌢級まで出ているからおもしろい。

大ギスマダイ4-3

車横付けに近く、釣り座の後ろには常夜灯があるうえ岸壁も広いため一見釣りやすそうだが、正面から左側は巻き上げ時に仕掛けを取られることがあるほど途中のカケアガリがきついし、係船が潮によって釣り座前を漂うのでかなり釣りづらい。1人竿2本で無理をして2名までのポイントだ(釣りづらいからと、係船やロープをたぐり寄せたりするのは厳禁)。

古江の鉄工所裏

古江の旧漁港の岸壁から南西寄りは係船が多くて竿出しできる場所が少ない。鉄工所裏の付近だけは船が少ないスペースがあるが、ここも1人竿2本で無理して2名までのポイントである。

大ギスマダイ4-2

沖合の水深は15~20㍍程度。シモリが多くて根掛かりがあるし、遠投すると真珠筏の固定ロープをまたいで仕掛けの回収がままならない。固定ロープの位置は投げて探るしかなく難度は高い。道糸PE4号かナイロン8号、オモリはジェット天秤などのアームが一直線になるタイプ、ハリス5~6号程度の回収率を考慮した仕掛けでないと高切ればかりで釣りにならない。

しかし、良型のカサゴが多いし、砂地を探り当てるとキスの型物がくる。マダイも70㌢オーバーも上がっている。ロープをかわしての巻き上げになるため大物ほど取り込みが難しいが、紀東周辺で40㌢級のマダイを狙うには最も確率の高い釣り場だと思う。

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