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【投げ釣り】大ギス×マダイ 一挙両得を実現 Part.3 中~南紀のパターン

〈アプローチスタイル〉
絞り込んだ狙い目を信じてじっくりと…

ポイントを魚の回遊路となる海底の起伏に絞るなら、そこへの最も効果的なアプローチのタイミングは潮が明らかに動いているときだ。特に込み潮時は潮に乗って沖の魚が移動してくるわけで、それまでに目をつけておいたカケアガリなどの周辺に餌を置いてターゲットを待ち伏せしたい。

大ギスマダイ3−3

1発大ダイはともかく、このサイズのマダイが大ギスポイントに回ってくる可能性は十分だ。

餌取りの動きが活発であれば打ち返しのペースを上げ、ハリに餌がついている状態を少しでも長くキープしよう。ただし、浅いポイントでは、打ち返しによる着水音が警戒心の強いキスを散らす要因にもなる。ケース・バイ・ケースで打ち返しを控える策も頭に入れておきたい。また、時合とおぼしき状況でアタリが遠いと投入範囲を広げて他のスポットも探りたくなるのが人情だが、個人的には心中覚悟で同じポイントを攻め続けている。

〈釣り場考察〉
最もおもしろいのは梅雨のころ?

中~南紀の大ギス&マダイ狙いのシーズンは晩春~秋だが、最も有望なのはGW過ぎの初夏から梅雨の時期だろう。数はともかく5~6月はキスの型が揃う傾向が強く、マダイに関しても良型が期待できる。ただし、時期的に不安定な海水温や梅雨による降雨の影響で魚の活性がかわりやすく、釣果に大きなムラが出る傾向は否めない。その点を覚悟しての釣行になる。

海水温が急上昇する真夏はキス・マダイともに釣果が落ちるが、秋の気配が漂い出す時期にはたいていの釣り場で25㌢前後の小ダイが活発にアタリを送ってくれる。真夏は小型化したキスも10月以降の落ちシーズンに入ると、短い期間だが良型の数釣りに大ギス級が混じる釣果もある。

また、深場が多い串本周辺では真冬の12~1月に23~25㌢クラスの良型を中心に、それ以上のサイズも期待できる越冬ギスを狙える。このときに意外と30~40㌢級のマダイが混じることもあるから見逃せない。

中紀・鷹島のドヤシキ横

鷹島(たかしま)は衣奈漁港から渡船利用で入る釣り場で、キス・マダイの釣期はGWから10月上旬まで。投げのポイントとしては玉取りの鼻や灯台なども知られているが、根掛かりが多くてベテラン向きという感じである。釣りやすいのは足場がいくらか平坦で根掛かりが少ないドヤシキ横だ。

大ギスマダイ3−4

本命ポイントは80~90㍍付近にあるカケアガリ。そこへ潮流に乗って回遊してくるキス・マダイを夜釣りで狙う。アタリは日没直後や夜明け前後のまづめどきに多く、この時間帯に潮がわりがからむ日は特に期待できる。

キスは20㌢前後に23~25㌢が混じるパターンが多く、ときおり26~28㌢級も顔を見せる。マダイは30~35㌢の中型主体に50㌢オーバーも望める。私はここでは62㌢を釣ったこともある。また、40~45㌢級のキビレやチヌも釣れている。

なお、この釣り場はムラが多いので覚悟してほしい。また、夜はヤブ蚊が多いので防虫グッズは忘れずに。

■釣行メモ

渡船は坂田渡船090・3030・5009)。
夜釣りの料金は4500円(2人以上で渡礁のこと)。

南紀・田辺湾のカナヤ

田辺湾内で最も深いのがカナヤの磯回り。昼間のチヌ釣りで有名だが、夜はキス&マダイの投げ釣り場に変身する。釣期は4月下旬から始まって10月までいける。特に期待できるのは6~7月の大きな潮回りだ。

大ギスマダイ3−10

白浜方向の投点50~100㍍の砂地を探って起伏を見つければ20㌢級のキス、20~25㌢の小ダイが元気なアタリを送ってくれる。しかし、本命ポイントは磯際直下への超近投だ。日中に磯釣り師が撒いた餌のおかげか、夜は磯に沿って魚が動くようだ。数は出ないがキスは26~29㌢級の大型、マダイは35~45㌢級の良型が狙える。

磯際狙いの実績がある釣り座は船付きのⒶやⒸ。Ⓑの際はシモリが張り出しているので根掛かりが多くなる。

時合は、動きだした潮に乗って魚が磯回りへと回遊してくる潮がわりの直後にくることが多い。実績餌はチロリとマムシだが、アオイソメの房掛けがよい日もある。

他魚は40㌢前後のチヌやヘダイ。コロダイも多く、50~60㌢級の実績もある。キス&タイ仕掛けで取れない大物はコロダイである可能性が高い。

■釣行メモ

渡船は南紀丸090-8822-3747)。
夜釣りの料金は6000円。

南紀・浦神の岩屋崎

串本を東へ回ると国道沿いに細長い浦神湾(玉ノ浦)が見えてくる。湾の中央で三角形の標示灯台が立つ岩場が岩屋崎で、4~11月の長期に渡ってキス&マダイが狙える。

大ギスマダイ3−6

三角灯台がある岩場は2つあるが、実績が多いのは湾口側に位置する大きい方の岩場。特に左サイドのⒶ、対岸向きのⒷでアタリが多い。

ここでは湾の中央部へ遠投したくなるが、本当の好ポイントは投点30㍍付近にある水深12㍍のカケアガリ周辺。潮流に乗ってここへ回遊してくるキスは型がよく、数は出ないものの20~25㌢級の良型が揃う。日中、夜釣りともにこまめにサソイを入れるのがキモだ。

マダイは夜釣りで狙う。20~25㌢ほどの小ダイが多く、その中に30~40㌢の良型が混じるのがよいときのパターンである。他魚としては35~40㌢のチヌやヘダイ、30㌢前後シログチ、南紀では珍しい40㌢超級のニベ、ときにはコロダイやマゴチも顔を見せてくれる。餌はチロリかマムシにアタリが多い。

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