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超美味の30㌢級がよく釣れる串本のカワハギ狙い |【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.9

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串本の沖磯〈和歌山県〉

今年に入ってからというもの、釣行の機会があまり得られません。そんな状況の中、カワハギを狙って南紀の串本へ2回釣行しました。結果は1度め、2度どめともに目当てのサイズをキャッチして満足。釣り味、食味ともに最高のカワハギ釣りは本当に魅力的ですよ!!

  • 文:湯浅研史
  • 板東建司
  • 矢野勝彦
  • 永沢弘雄

「冬~春の串本といえばカワハギ」というように名前が上がるほど冬〜春のカワハギ狙いはメジャーになりました。その理由としてあげられるのが、カワハギ狙いが盛んな船釣りのように30〜35㌢の大型が狙えることと、餌取り名人として知られているものの思いのほか大きなアタリ見せてくれることでしょう。もちろん、食味のよさも見逃せません。この時期ならではの大きな肝を用いた肝醤油(我が家ではポン酢を用いています)で食す刺し身は本当においしいです。

そうした魅力があふれる大判カワハギを狙って、クラブメートの武田君と小林君、釣り仲間の養老さんと串本の沖磯へ釣行しました。

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武田君、小林君、養老さんの3名とともに串本へ釣行しました。

目当てとする30㌢超級のカワハギが登場!!

6時前、釣り客をたくさん乗せた、しょらさん渡船にて沖へと向かいます。養老さんと武田君は足場が抜群によいアミカケ、私と小林君はナギザキへと別れて渡礁しました。串本には何度かきていますが、ナギザキに渡るのは初めてです。足場はゴツゴツしているものの比較的釣りやすそうです。

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ゴツゴツとしているものの、足場のわるさはさほど感じません。

まずは、竿にがまかつ・バトルサーフ33号430、オモリに遊動式の天秤30号を用いたタックルを3セット用意します。そのうち2セットはPE2号、1セットは近投用としてナイロン5号の道糸を使用します。餌はマムシをメインに細めのアオイソメも持参しています。

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私は湾口へ向けて釣り座を構えました。

準備が整ったところで湾奥側に小林君、湾口向きに私が釣り座を構えて暗いうちからキャストをします。水深は20㍍ぐらいと、そこそこあります。春は深い方が水温が安定しやすいと考えられるため、条件としてはわるくありません。

糸フケをこまめに取って道糸を張りながらアタリに備えます。この作業を怠るとアタリがわからず、餌だけを取られてしまいます。

7時前、ドラグを鳴らすアタリがでました。それを合わせると、しっかりとハリ掛かりしました。ハリ先が鋭いがまかつのスピニングBスペシャル12号はカワハギ狙いにはうってつけです。合わせのタイミングさえ間違えなければ高確率でハリ掛かりします。

まもなく抜き上げたカワハギのサイズは20㌢。大きさは今ひとつですが、狙いの魚がいることがわかってひと安心です。

この後、遠、中、近と仕掛けを投げわけたタックルのそれぞれからドラグ音が鳴り響きます。釣れたのはカワハギの他、メイチダイ(うれしい美味なお土産です)と40㌢を超えるオジサンです。本命は1匹ながら魚の活性が高い状況にとてもワクワクします。

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小林君は23㌢級を掛けていきます。
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良型もキャッチしていました。

小林君が23㌢前後のカワハギをポツポツと釣っている中、私の方はトラギスやイソベラがアタるようになりました。それでも打ち返しを続けていると、11時半ごろにモゾモゾとした小さなアタリが竿先にでました。少し誘うとガツガツとした感触が伝わってきたことから合わせると、竿にしっかりと重量が乗りました。グングンと突っ込む引きは大型のカワハギに違いありません。やがて磯にブリ上げたのは30㌢を超える良型です。

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私に目当ての30㌢がきました。
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よい刺し身が食べられそうです。

「さあ、大型が回遊してきた!!」と、思いながらがんばって打ち返しますが、その後はアタリが散発的です。それでも15時前に28㌢がヒット。これで気分よく納竿することができました。

メンバーそれぞれ数は出なかったものの、30㌢前後の良型を手にしたことから喜んで帰路につきました。

磯選択の失敗で大苦戦。諦めずに打ち返すと…!!

4月の後半に休みが取れたことから小林君に連絡をすると、武田君たちとカワハギ狙いで串本への釣行を算段中だったとのこと。ちょうどよいタイミングの話とあって喜んで同行させていただくことにします。

今回もしょらさん渡船にお世話になり、以前に35㌢を釣ったことのあるオオバナに渡礁しました。船頭の話では、最近のオオバナやホアジロといった実績場はあまり調子がよくないとのこと。それでも何とかなるだろうと、深く考えずに磯に上がります。

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投げ釣りでも安心して乗船できる、しょらさん渡船。今回は、船頭の話をきちんと聞くことの大切さを痛感しました…。
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正面向きを攻めたものの…。

しかし、その安易な選択が大失敗。潮が適度に流れるなど絶対釣れると思える朝の好時合にアタリをくれたのはトラギスとイソベラのみ。カワハギに届けと遠投すると海毛虫…。

他の磯に上がっているメンバーに状況をうかがうと、武田君は32㌢の大型をすでに釣っていて余裕とのこと。また、小林君は30㌢を頭に数を釣っている様子です。どうやら釣ってないのは私だけのようです。

餌取りの動きはなかなか激しく、投げた仕掛けが素バリで戻ってくることが多いです。この状況をどうにか打開しようと、仕掛けを短くしたり、磯際までサビいてみたり、餌をマムシからアオイソメにしたりと、いろいろと試してみます。しかし、カワハギはいっこうに釣れません。そのうえ潮位が低くなったことでロープにでも絡むのか、仕掛けの高切れが連発します。

前回の釣行時の帰路に見られた大渋滞を回避しようと、みんなは早上がりするといっています。すでに昼を回っていることから本当に焦ります(笑)。もう、お手上げで諦めの境地です…。

以前釣れた正面向きがダメなので、少し浅いものの内向きにキャストしてみます。すると、餌が残ってきました。「これがラストチャンス!!」と、その方向に投入を集中させるとようやくアタリがでました。何とかキャッチしたのは26㌢のカワハギです。

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内向き狙いで光明が差しました。

「ようやく回遊し始めた」と思って打ち返していると、ジャッ、ジャッとドラグを2回鳴らす気持ちのよいアタリがでました。即合わせると、なかなかの重量感が伝わってきます。まもなく磯際に姿を現わしたのはグッドサイズです。慎重に抜き上げてメジャーを当てると30㌢を超えています。ようやく目当てのサイズが釣れました。

餌はアオイソメで、釣れたのは干底前です。諦めずに打ち返して本当によかったです。

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我慢の釣りが実りました!!

串本のカワハギは1年を通して狙えます。餌取りも多いですが、粘り強く釣れば35㌢アップの良型が出る可能性も十分です。1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

タックルデータ

竿 がまかつ・がま投バトルサーフ33号430
道糸 サンライン・キャストアウェイPE2号
ハリ がまかつ・スピニングBスペシャル12〜13号

釣行メモ

しょらさん渡船
ホームページ http://www.syorasan.jp/
住所 和歌山県東牟婁郡串本町須江
電話番号 090-3465-2626
※電話での問い合せや予約は21時まで。
料金 4,000円

【湯浅研史プロフィール】

会社の上司に誘われ(ほぼ強制)、最初に行ったのが砂浜でのキス釣り。その際に釣った魚のおいしさに感動するとともに、遠くに仕掛けを飛ばす爽快さに魅力を覚えて投げ釣りにはまる。基本は、週末の釣行が中心のサンデーアングラー。カレイ・アイナメ狙いとともに、コロダイ・タマミなどを狙った磯投げが特に好き。
がまかつフィールドテスター。

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