新仕掛けが効果的!! アイナメ&カレイの動向が上向きです |【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.7

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低水温期とあって投げ釣りのターゲットの動向も低調です。それでも見られるアタリは楽しいですし、1匹でも釣れればうれしいものです。そんな魅力を求めて釣行を重ねた結果、カレイやアイナメの動きが本格化する手応えをつかめましたよ!!

  • 湯浅研史
  • 板東建司
  • 文:矢野勝彦
  • 永沢弘雄

みなさん、投げていますか!!

この寒い時期、みなさんはどこへ投げに行っているのでしょうか? 僕の場合、海ではなく、近くの広場へオモリを投げに行くことが多々あります。投げる時間帯は深夜(午後11時~午前2時ごろ)。広場とはいっても周囲に人がいる状況では危険をともなうからです(夜間でも安全には最大限の配慮をしています)。

なぜこのようなことをするかというと、空気が乾燥している冬は摩擦抵抗が少ないぶんオモリがよく飛ぶからです。位置がよくわかるようにオモリにはLEDライトをつけ、できるだけ高い軌道を描くことを目指して練習に励んでいます。ただし、練習はあくまで練習なので、決して投げ過ぎないこと。投げ過ぎ、やり過ぎは不調を呼ぶ要因となるので注意が必要です。

いろいろと教えて下さった師匠に感謝

僕の師匠である松本恒雄さんが1月末に94歳で永眠されました。師匠との思い出話に少しばかりお付き合い下さい。

恩師との出会いは15歳のときです。徳島市川内町の小松海岸でキス釣りをしているときに声をかけられました。「兄ちゃん、釣りうまいな~!!」と、見知らぬオジさんから褒められ、釣りクラブへの入会を勧められたのです。このオジさんこそが、当時の報知キス釣り名人として名を馳せるキス釣り界の大御所、松本さんだったのです。

「お前はきっと日本一になるぞ」といわれた僕はその気になり、学生時代の週末には毎週のように恩師宅へ通って釣り講座を学びました。講座といっても、オモリと見立てた消しゴムをテグスを介してセットしたハエ竿の穂先による摸擬竿でのキャスティング理論の勉強会です。学校の勉強は30分もたたないうちに眠くなるのに、松本さんのお話は何時間でも聞くことができました。何しろ興味をひく話ばかりなのです。何度繰り返し聞いても嫌な顔ひとつせず、どうしてそうなるかという理屈をていねいに、ていねいに教えていただきました。

また、文才もお持ちになっていた恩師は『投げ釣り専科』というキス釣りのバイブルを出版され、独自の投げ釣り理論を数式も交えて世に広めました。その中には20代前半の僕のスナップ写真や、諸先輩方のキャスティングフォームも載っていました。所属する徳島鱗友サーフのメンバーが一番賑わった時代でもありました。

『キス引き釣りの極意』という僕のDVDが数年前に発売されたとき、恩師の元へ挨拶に行ったのが最後となってしまいました。満面の笑みで迎え入れてくれ、目に涙を浮かべながら一緒に映像を見て下さったことが脳裏に焼きついています。

42歳も年下の僕に魚釣りの楽しさや自然とのつき合い方、過去の釣り情報を頼りにポイントを導きだす大事さを教えて下さった師匠に心より感謝し、これからは僕が投げ釣りの楽しさを伝播することをお約束いたします。

合掌。

魚の動きは低調。それでもアイナメとガシラが…!!

2月上旬、北海道では過去最高の寒波(マイナス30度!?)が襲来するとの予報の中、低水温期の定番のターゲットであるアイナメ・ガシラを夜釣りで狙おうと鳴門・大浦漁港へ出かけました。

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強く吹きつける冷たい風の影響で港内にまでウネリ入る荒れ模様とあり、漁港内に釣り座を構えます。とりあえず2本の竿で海藻が生えていそうなポイントを探っていきます。しかし、肝心の海藻は見当たらず、餌がかじられることすらない時間が続きます。

寒さで心が折れかけたとき、波止際に投げ込んでおいた仕掛けの竿にようやくアタリがでました。やがて姿を見せたのはアイナメです。サイズは、2匹足せば40㌢になるでしょうか?(笑)。小型ながらも喜ばせてくれた魚に感謝してリリースします。

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小型ながらも釣れてくれたことに感謝!!

極寒ということもあり、翌日の釣りに備えて2時間ほどで竿を納めました。帰路に翌日の釣り場を模索しているとき、ふと思いついたのが新町川です。個人的に実績が高くて大好きな場所です。

高実績の新町川の状況も…

朝イチに車を走らせてポイントに到着すると、誰もいません。広い釣り場に竿を3本並べましたが、しばらくしても釣れる気がしません。そこでさらに3本の竿を用意し、計6本の態勢で挑みます。しかし、手前から遠投とポイントを広く探っても反応はよくなく、3時間で釣れたのはマハゼ1匹のみ。たいていは餌がそのままの形で上がってきます。

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マハゼが釣れてくれました。

その後、上流側へ少し移動することでガシラを1匹追加しましたが、この時点で餌が切れて終了となりました。水温が一気に下がったことが影響したのか、ポイント選択がわるかったのか残念な結果になりましたが、次につながる釣行となりました。

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ガシラを追加して納竿としました。

カレイの動きは上向き。楽しいシーズンの到来です!!

2月16日、鳴門の内の海へアイナメ狙いのリベンジ釣行をしました。今回は仲間である岩間テスターに同行していただき、遠近に投げわけて狙うことにします。

開始後、近投の竿にアタリがでますが、どうやらフグさんの仕業のようです。それ以外の反応がある近投エリアを攻め続けていると、ようやく本命のアタリがでました!! 海藻の中から抜け出てきた褐色の魚体は本命のアイナメ。体型のよい喜ばしい1匹です。

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まずまずのアイナメがヒットしました。

この後、あまりの寒さに耐えきれずに撤収となりました。

春到来の予感。カレイが登場です

翌17日は内の海の撫佐にエントリー。竿を3本出し、サソイを小さく入れながらカレイを狙います。

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撫佐では遠投を中心に狙います。

正面からの風に少し悩まされる中、潮が動き始める時間に合わせて遠投の竿を中心にサソイを入れ続けていると、1本の竿に軽い糸フケが出ました。竿を手に取って合わせを入れると、下へ引き込む独特の手応えが遠方から伝わってきます。やがて海面に姿を見せたのは24㌢のマコガレイ。やっと活動し始めたのかお腹が真っ白です。

僕の笑顔が物語っているように、やはりカレイの釣果はうれしいですね。いよいよカレイ・アイナメ狙いの投げ釣りが楽しくなってきました。

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春を感じるうれしいカレイの釣果に思わず顔がほころびます。

ところで、今回から新しい仕掛けにチャレンジしています。仕掛け図をご覧いただくとわかる通り、力糸にチチワを作ってエダスを出す2本バリ仕掛けを用いました。この上バリは魚へのアピール力が抜群によいようで、先に餌が取られることが多かったです。今回釣れたアイナメも上バリに掛かったことから、しばらくはこの仕掛けで楽しもうと思っています。

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タックルデータ

竿 がまかつ・がま投バトルサーフ33号430
リール シマノ・パワーエアロ
道糸 YGKよつあみ・M・O・P・E(モーリー)投WX8 1.2号
力糸 YGKよつあみ・アタッチメントテーパー投4〜12号
オモリ 景山産業・ブルシンカー20〜27号
ハリス YGKよつあみ・ハリススペシャルフロロカーボン4号
ハリ がまかつ・三越うなぎ12〜14号

【矢野勝彦プロフィール】

全日本サーフキャスティング連盟・徳島鱗友サーフに15歳で入会。1992年の報知キス釣り選手権に優勝して第23期名人位を獲得。以降、第24期、第25期と名人位を防衛。G杯争奪全日本がま投(キス)選手権は2000年の第22回大会で準優勝、2001年の第23回大会で3位、2006年の第27回で優勝。2014年の全日本サーフキャスティング連盟主催クラブ対抗キス釣り選手権で個人優勝。
がまかつフィールドテスター、YGKよつあみフィールドテスター、景山産業フィールドテスター。1967年生。徳島市在住。

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