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チャンスにもなる強風。グレ釣りにおける風対策を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.45
磯のグレ釣りでは、風が強くて釣りにくい状況に出くわすことが珍しくありません。好釣果を上げるうえではとてもやっかいな風ですが、強さが増すことで魚の活性が急に上がって釣れだすこともあるだけに避けてばかりはいられません。そこで、今回は強風時の対応策についてご紹介させていただきます
(カメラ/文 上田泰大)
磯の上で強風に見合われた際にまず考えたいのは風裏の場所や、風を背にして釣れる釣り座がないかということです。そうした場所があればとても釣りやすくなりますので移動しましょう。
しかし、そうした場所がなく、風を受ける場合はどうすればよいか? その対応策を順番に考えてみましょう。
グレ釣りにおける横風の対応策
①仕掛け投入後、ラインをすぐに張って水面下へ少し潜らせる
仕掛けを投入した後にラインをすぐに張って水面下へ少し潜らせると、風によるフケが出にくくなるため仕掛けをなじませやすくなります。この場合、竿先をできるだけ水面に近づける(届くなら水中に突っ込む)とともに、余分なラインをできるだけ出さないことが大事です。
以上の対策を取らない場合、海面に浮くラインが風で引っ張られることでウキとともに仕掛け全体が大きく動きます。こうなると刺し餌が撒き餌から離れるためグレが釣れなくなります。
②撒き餌の投入点よりも風かみへ仕掛けを投入する
撒き餌の投入点よりも風かみの沖へ仕掛けを投入することが大事です。
というのも、水面下に沈んだ撒き餌は自然と下層へと沈みますが、風の影響を受ける仕掛けはある程度風しも、なおかつ手前へと動くからです。その動きを考慮して仕掛けは風かみの沖へ投入しましょう。仕掛けがなじんだころに撒き餌と刺し餌が同調するという考え方です。
仕掛けのなじみが遅い場合はガン玉(G8~G5)をハリスの真ん中ぐらいにつけるとよいでしょう。
グレ釣りにおける向かい風や当て潮の対応策
向かい風や当て潮の場合は、ウキがゆっくりと沈むようにガン玉で調節するとともに、徐々に出る糸フケがなくなるようにゆっくりとリールを巻く、という操作を行ないます。ウキから竿先までに糸のフケがあるとウキにアタリがでなくなるので注意が必要です。
当て潮の場合は特に手返しの早い釣りになりますが、リールをゆっくりと巻いて糸フケを取る操作はていねいに行ないましょう。
最も重要なのは撒き餌と刺し餌の同調
強風時に一番意識していただきたいのは撒き餌と刺し餌の同調です。これができていると釣果はついてくると思います。
刺し餌がタナへ入っていると思っていても、実際には入っていないことがよくあります。風に吹かれる海面上のラインが仕掛けを引っ張るからです。修正を試みても同調することはほぼないので、仕掛けが撒き餌から離れたと思った際はすぐに手返しを行なうのが賢明です。
ウキの面から同調を考えると、タナが竿1本半以上と深ければB~3Bの使用がおすすめです。それより浅いタナは0~000のウキでゆっくり沈めると撒き餌と刺し餌を同調させやすくなります。この場合、仕掛けが立った時点で水中に入ったウキを水面近くまでゆっくりと引き上げる操作を行ないます。そうして張りを作り直した直後にアタリがでることが多いです。
そして、撒き餌はあちこちに打つのではなく、少量を1点に集中させます。低水温の影響で餌取りが少ないうえ、グレも活発に動かないからです。
ポイントとして理想的なのはシモリに囲まれた場所です。低水温期に関しては遠投する必要はありません。
以上、強風時に私が実践しているノウハウです。参考になれば幸いです。
おすすめタックルデータ
推奨撒き餌 ※沖アミは6㌔ |
マルキユー・グレパワーV9 | ||
---|---|---|---|
マルキユー・爆寄せグレ | |||
マルキユー・グレパワーV10 | |||
推奨刺し餌 | マルキユー・くわせオキアミスーパーハード | ||
マルキユー・くわせオキアミV9 | |||
竿 | シマノ・極翔 1.2号500 | ||
リール | シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG | ||
— | — | — | |
道糸 | 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号 | ||
ウキ | ソルブレ・MFスラッシュM-00 | ||
— | — | ||
ハリス | 東レ・スーパーL EXハイパー | ||
ハリ | ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ | ||
【上田泰大プロフィール】
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