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神明間のカレイ狙いが好況!! 2020シーズンの近況&注目の釣り場を紹介
産卵期を迎える晩秋〜初冬は大型のマコガレイを仕留める最大のチャンスです。近郊の波止回りでも十分にチャンスがあるだけに狙わない手はありません。同時に狙えるポン級アイナメも視野に入れたプランでチャレンジするのがおすすめです!!
(カメラ/文 松尾幸浩)
神明間の2020乗っ込みカレイ釣り事情
私のホームグランドである神明間にはアジュール舞子、大蔵海岸埋立地、明石港、新浜漁港、林崎漁港といったカレイの好釣り場がたくさんあります。2020シーズンは「カレイの当り年」といわれており、10月中旬から30㌢オーバーのマコガレイが各地でよく釣れています。
ただし、実績のある有名釣り場は混雑必至です。休日になると京阪神からキャスターがドッと押し寄せるばかりか、メジロやスズキ・イカなどが期待できるシーズンとあってルアーマンや飲ませ釣りをする釣り人も訪れるため釣り座を押さえるのが大変です。
また、投げ釣りは平均的に竿を3本出しますし、仕掛けを少なくとも100㍍飛ばすだけに、明石海峡の激流下における混雑時にはオマツリなどのライントラブルが多発します。そのため、私はできるだけ釣り人が少ない平日に釣行し、ポイントを探りやすい波止の先端部を押さえるようにしています。それでも潮流の変化によって起こるオマツリや、ラインを取られないように漁船の航行に注意するなど、気配りが必要となります。
なお、淡路島では釣り人と漁業者とのトラブルが原因で港内への立ち入りが禁止されるという事態が近年多く見られます。淡路島に限らず、釣り場がこれ以上減らないように立入禁止場所に入らないなど、モラルのある行動を取っていただきますようよろしくお願いします。
神明間のカレイ狙いの注目スポットは?
そんな混雑必至の状況の中、私が狙っている穴場的存在が明石市大観町にある新浜漁港です。ここは早場カレイで定評ある好釣り場であり、早い年には9月に入ると釣れだします。過去には9月3日に良型カレイを3匹釣ったこともあり、私のお気に入りとなっています。
大波止の外向きは、秋になるとメジロの他にヒラメやアコウもヒットするとあってルアーマンが連日大勢並びます。しかし、心配はご無用。この時期のカレイは外向きよりもほぼガラ空き状態の港内側がポイントとなるからです。しかも日中はサビキをするファミリー層がアミエビの撒き餌をしてくれるため、西側の港内にまでカレイが乗っ込んでくるほどチャンスが増大します。
40㌢オーバーの超大型こそ少ないですが、25~30㌢の食べごろサイズを主体に38㌢や39㌢も上がっています。数よりも型狙いというのが個人的な印象の釣り場となっています。
新浜漁港の2020乗っ込みのカレイ釣りデータ
9月1日のケース
例年のパターンだと好釣果が上がるはずと、タックルをキス用からカレイ用に急きょ取りかえて釣行。気合を入れて探ったものの、さすがに猛暑の影響もあって時期尚早だったのか餌取りに完敗。良型キスが9匹だけで目当てのカレイは撃沈でした。
9月29日のケース
カレイ一番乗りを目指して釣行。午前9時の潮がわりに今季初のマコガレイ30㌢と33㌢がヒットしました。
10月15日のケース
夕方にある潮がわりの時合を狙って釣行。狙い通りに35㌢の良型マコガレイがヒットしました。
10月29日のケース
潮がわりを狙って午前6時から竿を出しました。期待していた東への流れが見られた8時過ぎ、コンコン、グィ〜ッと竿先を引き込む大アタリがでました。上がってきたのは今シーズン最長の38㌢のマコガレイです。
…という具合に、新浜漁港のこれまでの戦歴は3勝1敗です。
新浜漁港のカレイ攻略法
大波止の白灯台先端部内向きの釣りにくさは誰もが認めるところです。というのも、目の前にある明石港一文字波止の裏側を抜ける潮流の影響で内側とはいえ速い流れが走るからです(大潮回りには川のような激流になるほどです)。とはいえ、込み潮時には東から西へと走る本流と、地形的にほとんど西から東へと走るその流れが白灯台の裏でぶつかり合ってポイントが形成されます。もともと豊富なプランクトンを有する海流がぶつかり合って滞留することが魚の繁殖を助長しているのでしょう。それが大物がよく釣れる一番の理由だと私は思います。
以上の点をふまえて新浜漁港の攻略法を4つにわけて紹介しましょう。
①速い潮流に負けない仕掛けで挑むこと
速い潮流に仕掛けが流されないようにオモリは30~35号が必要です。それに合わせて竿はオモリ負荷30号以上を用意して下さい。
リールはパワーのある投げ専用リールがベストです。それに巻く道糸は太めが望ましいです。というのも、近ごろは根掛かりが激しいからです。以前使用していた道糸4号+ちから糸、オモリ30号、モトス7号、ハリス4号、カレイバリ12号の2本バリという仕様ではロストが激しいため、今では道糸7号通し、オモリ35号、モトス8号、ハリス5号20㌢、カレイバリ14号の1本バリという仕様で臨むようにしています。これなら根掛かりしてもハリスだけが切れるため損失が最小減になります。
投点は、船の航路筋である30㍍ほどのところです。ときどき漁船が近場を通るため道糸沈めを必ず使用して下さい。私はキャスト直後にゼムクリップをつけた六角オモリ20号をラインに通して沈めています。
重いオモリを用いても激流になると波止と平行になるほど仕掛けが流されます。しかし、前述したように潮がぶつかる時合になると仕掛けは止まります。そのタイミングにヒットゾーンを手際よく狙っていくのが釣果を上げるコツとなります。
②餌取りに負けない餌を使うこと
ベラやカワハギ・チャリコなどの夏魚の活性がまだまだ高いことからアオイソメやマムシといった生餌では勝負になりません。餌がない仕掛けにはカレイは食わないため、何とかして餌がついた状態をキープしなくてはなりません。そこで、使用したいのが塩でカチカチに締めた塩マムシです。1年前に作った黒くなったものでも釣れたことを考えると、カレイの口へ届くまで持たせることがヒットにつながるのは明らかです。
塩マムシの以外であればユムシを使うのもいいと思います。とにかく、時合まで餌が残るように調整しながら探りましょう。
③取り込みに注意
このポイントは全体的に障害物が多いうえ、波止際の足もとに捨て石が入っているため、アタリがでてからモタモタしていると根掛かってカレイをバラす恐れがあります。そのため、アタリがあれば一気に浮かせることが肝心です。そのためにもパワーのあるリールが必要となります。また、大物に対応するためにも玉網も必需品です。
④潮を読む
カレイを狙う際に最も重要なのが潮を読むことです。というのも、カレイは時合以外ではあまり口を使わないからです。そこで行ないたいのが潮見表から時合を予測することです。
まず干満の時刻を調べます。そのうち一番の時合となる満潮前のタイミングを釣れるように満潮時刻の2時間前に竿を出せるスケジュールを組みます。カレイは潮が止まるとほぼ釣れないため、潮が動く干満前後を釣ることを意識しましょう。
そして、潮回りの面で釣りやすいのは小潮ですが、実績については大潮回りに分があります。
なお、これから寒くなると、足もとの捨て石際でポン級のアイナメが狙えます。40㌢級の実績もあるため、根掛かり対策を取りながら狙ってみるのもおもしろいと思います。
釣行メモ
アクセス | ■電車…JR明石駅から徒歩で南西へ約15分。 ■車…第二神明道路の大蔵谷ICでおりて直進。間もなくある伊川谷町有瀬交差点を左折して県道366をしばらく南下。黒橋下交差点を右折してR2(R250)を西進し、明石川の手前にある大観小学校東交差点を左折して新浜漁港へ。 ※漁港内は駐車厳禁。車での釣行の際は周辺のコインパーキングを利用するのが望ましい。 |
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