カレイの名手に学ぶ効率化戦略。〝時合〟をモノにする考え方を紹介 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

カレイの名手に学ぶ効率化戦略。〝時合〟をモノにする考え方を紹介

カレイの時合1

カレイは食いが高まるタイミング、いわゆる時合が比較的はっきりとしたターゲットです。したがって、その到来を予測できれば釣果の期待感は高まるといえます。そこで、ここでは到来の目安など、カレイの時合に関することに触れてみましょう

(文:板東建司)

「カレイは腰で釣れ」といわれていますが、正確には「カレイは時合を釣れ」であり、もっと砕いたいい方をするなら「カレイが釣れたら時合なので集中して釣れ」ということだと思います。

フグやベラなどの餌取りが特に多い関西圏における乗っ込み期のカレイ狙いでは、餌のついた仕掛けを海底に長時間置いてカレイの食い気が出るのを待つ…というスタイルで釣果を上げるのは難しいものがあります。長くて数分、多くの場合は秒殺で餌が取られるはずです。

そうした状況下でじっくりと腰を据えて竿を出していたのでは、餌がついていない仕掛けを海底に置いたままとなり、カレイの時合を見逃しかねません。餌の消費をいかに最小限に抑え、効率よく時合をとらえてカレイをゲットするか? ということは、ポイント選びと並んでカレイ釣りの重要なテーマの1つだといえます。

私の場合、およそ次のような変化を時合の目安としてとらえ、集中して竿を出すようにしています。

カレイの時合を見きわめる目安

朝夕のまづめどき

朝夕のまづめどきは瀬戸内、日本海、太平洋といった海域や釣り場、潮位差の大小を問わずに時合となることが多いです。初めて訪れる釣り場の場合でも、まずは最も期待してよい時間帯だといえます。

カレイの時合4
まづめどきは特に集中したいタイミングです。

潮がわり

水道筋や海峡筋など潮の流れが速い釣り場では、流れが緩んだときに食いが立つことが多いです。逆に1日を通してほとんど流れない釣り場では、潮が動いたときに時合が訪れることが多くなります。

餌取りの減少時

釣り場によっては餌取りが極端に減る時間帯(朝夕のまづめどきと重なることが多い)があります。このようなときもチャンスです。

カレイの時合3
餌取りのアタリが減りだしたときは特に集中して手返ししましょう。

回りでカレイが釣れたとき

最もわかりやすくて確実な時合のシグナルです。あまりにも釣れないからといって昼寝したり釣り場を離れていてはこのシグナルをキャッチできないため注意が必要です。

カレイの時合中にすべきこと

カレイの時合5
時合をつかんだうえでトラブルなく餌をアピールできれば数釣りも期待できます。

カレイがいそうなポイントへ餌のついた仕掛けを置くことが最も重要です。ハリに餌がついていても仕掛けがからんでいると釣れないため、キャスティングには慎重さが必要です。

また、餌取りや根掛かりが少ないところでは積極的に仕掛けを動かしてサソイをかけ、カレイの食い気を促すことが欠かせません。

カレイの時合までにすべきこと

前述のように、カレイが釣れないからと昼寝をしていては結果的にカレイの時合を逃すことになりかねません。そうならないように、竿数やハリに刺す餌の量を少なくしたり、手数を減らして省エネモードで釣り続けながら餌取りの状況や潮の流れを観察するのが時合待ちのスタイルとして理想的です。手が空く時間帯にはハリを結んだり、食事を取ったりするなど、有効に時間を使うことがカレイの時合をよりよく釣ることに繋がります。