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チヌ・紀州釣りの悩みを解決!!|餌取りが多い時期に大切なこととは?
Q:餌取りが多い時期に大切なこととは?
餌取りの活性が高まるシーズンにおいて紀州釣りでチヌを釣るために押さえておきたい要点を教えて下さい
A:ダンゴの調整とウキ下が大事です
水温の上昇とともに餌取りは増えますが、同時にチヌの活性は高くなります。紀州釣りの特徴である刺し餌を守るダンゴという武器を有効に使い、タナ(ウキ下)を調整しながらアプローチすればチヌを釣るのは難しくありません。
ダンゴの調整が先決です
私は「紀州釣りは1にダンゴ、2にダンゴ、3、4がなくて5にタナ」とよくいいます。これはダンゴが割れるタイミングの調整を行なえることが一番大切であり、あとはウキ下が合っていてチヌがいれば必ず釣れるという考え方を伝えるための言葉です。これはオールシーズンにいえることであり、ダンゴが着底してから何秒(何分)後に割れるといった調整ができるか否かで釣果は大きく変化します。
割れるタイミングについては簡単に調整する方法があります。それは同じ力加減で回数を数えて握ることです。これは初めて使用するダンゴや、初めての釣り場でもまったく同じことがいえます。
まずは適当なウキ下とし、10回握ったややかためのダンゴを投入してみます。その後、ウキ止めまで到達したウキが1㍍ほど水面下に沈み、約1分で浮いてきたとします。ここで大切なのは、ダンゴが着底してから割れるまでの時間を数えることです。この場合は1分でウキが浮いてきた(ダンゴが割れた)ことを覚えます。
次にウキ下を1㍍深く取り、ダンゴを9回握って投入します。今度はウキが約10㌢沈み、約40秒でウキが浮いてきたとします。これでこの場所におけるウキ下と、ダンゴが割れるタイミングがほぼつかめたことになります。
実際には5回程度の投入で正確な水深やダンゴの割れ具合を調べたうえで状況に合わせて微調整することになります。
ここで留意したいのは、まったく同じ配分量のダンゴを作り、まったく同じ釣り場に行ったとしても水温の変化だけでダンゴが割れるタイミングが異なることです。また、潮流の強弱、餌取りを含む魚の活性によっても大きく変化することも頭に入れておかなければなりません。
とはいえ、作り(使い)慣れたダンゴなら、ほぼ同じ水深や状況であれば釣り場がかわっても同じぐらいの握り回数で対応できるのも事実です。自由に調整できるダンゴを作ることができるなら、組み立てがラクになるぶんスムースに釣れるのは確かです。この点を踏まえておけば、餌取りが増えても減っても、握る回数を増やしたり減らしたりすることで刺し餌をチヌの口に届けられます。
ウキ下の調整も不可欠です
ダンゴの割れ具合と同時に調整する必要があるのがウキ下(タナ)です。餌取りが増えてくるとどうしてもダンゴをかたく握ることになります(ダンゴの割れを遅らせるため)。そうすると、仕掛けが潮流の影響を受けてウキが必然的に流されます。割れるタイミングを遅らせたダンゴであれば、水深に合わせたウキ下だとウキが沈みます(図1参照)。これではダンゴが割れたときに刺し餌が浮き上がり過ぎ、餌取りの餌食になります。せっかくかたく握ってダンゴの割れを遅くしても逆効果です(手返しが遅くなることを考えると2倍の逆効果)。
理想的なのは、ダンゴが割れる寸前にウキが海面下をキープするウキ下です(これはハワセといわれますが、私はハワセとは思っていません。図2)。
ウキ下を海面から海底までの深さよりもどれぐらい大きく取るか(ハワセ幅)は、釣り場の潮流の速さや水深、ダンゴが割れるタイミングをどれぐらいにするかなど複数の要素が関係するためひとことではいえません。ただし、理論としては、潮流が速いほど、ダンゴがタイミングを遅くするほど大きく取る必要がある、ということになります。
ハワセ釣りなどというと難しく、またうまい釣り人のすることと思いがちです。しかし、あくまでもウキ下調整の一環としてとらえて行なってみて下さい。もっとも、自分では気づかぬうちに(ウキ下調整をする中で)ハワセ釣りをしていることも多いと思います。
(解説:藤原直樹)
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