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イシダイ、釣果アップを呼び込む餌使いマニュアル

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イシダイ釣りで使える餌は実に豊富です。それらを状況ごとに使いわけることができれば釣果アップが見込めます。以下で紹介する選択方法、使用法を参考に各自の事情にマッチした手段を見つけてイシダイのアタリ、手応えをお楽しみ下さい!!

乗っ込み期は不安定な水温によってイシダイが食い渋ることがあります。そのような状況下で釣果を上げるには釣り場はもちろん、餌の選択も大きなカギとなります。

上物釣りでは沖アミといった定番の餌がありますが、ウニ、エビ、カニ、貝、マムシの他、ときにはアワビ、イセエビ、クルマエビが使われることがあるなど底物釣りでは決定的な餌がないといえます。つまり選択しだいではヒット率の向上が見込めると考えられるわけです。

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不安定な状況下では餌使いが釣果を左右することがあります。

底物師が動きだす3月ごろは、紀伊半島ではやわらかい貝餌が好まれます。中には「ウニしか使わない」という釣り人もいますが、サルボ、ヤドカリが一般的でしょう。それから餌取りが出始めるとトコブシ(ナガレコ)、サザエ、ウニが使われるようになるという具合です。

ただし、これらはあくまでも餌取りに強くて取られにくい順番です。釣り場、ポイント、水温や時期、ポイントの遠近、潮流の速さなど、状況によって当然ながらメインとなる餌はかわりますし、組み合わせもかわるものです。

そこで、ここでは釣果アップをはかるために、どのような餌を用意し、どう組み合わせればよいかについて考えてみたいと思います。

イシダイの餌を選択するための条件について

釣り場について

釣り場、磯によって好釣果が期待できる餌、逆に釣果が出にくい餌というものがあることを頭に入れておきましょう。

また、大勢の釣り人と竿を並べて釣るときは食い込みのよい餌を選択するのが得策だといえます。

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ライバルの多さによって餌をかえることでアタリがでやすくなることがあります。

ポイント

ポイントによっても使う餌がかわります。攻めるポイントが足もとなら問題ありませんが、遠投、超遠投が求められる磯では投げやすい餌が必要となります。

水温や時期、釣り場の状況

イシダイの食い気は水温の加減でかわりますし、餌取りの多少によっても左右されます。したがって、それに合った餌を選択しなければなりません。食い込みのよさももちろん重視しますが、餌もちも考慮しなければならないわけです。

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釣行前の状況把握はもちろん、竿を出してからの状況をいち早く理解することも大事です。

イシダイの餌ごとの特徴について

次に餌の種類ごとに特徴と工夫について紹介しましょう。

ヤドカリ

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食い込みがよいので年中使えます。遠投ポイントにも最適です。食い渋るイシダイに最適の餌だといえますが、餌取りにやや弱いという難点があります。

トコブシ

餌取りに意外と強くて餌もちが良好です。遠投釣法にも最適であり、食い込みのよさも期待できます。ただし、売っている餌店が少ないのがネックです。

ウニ

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餌もちは抜群にいいですが、水温が低い間は食い込みのよさという点では劣ります。それ以降は晩秋まで使えます。イシガキダイには最高の餌いえます。ただし、遠投には不向きです。

サルボ

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価格が安い、食い込みも大変よいという優位性がありますが、餌取りに弱いという難点があります。主に春先に使われる餌です。価格が安いので多めに購入し、撒き餌として使うのもよいでしょう。遠投にも適しています。

赤貝

食い込みは良好であり、遠投にも適しています。主に春先によく使われる餌です。

サザエ

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主に熊野灘方面でよく使われています。餌もちがよいうえ、遠投釣法にも適しています。

カラス貝

忙しい釣りになりますが、食い込みのよさは大変良好です。遠投にも使えますが、足もと狙いの釣りに適しているといえます。餌取りが多いときは貝殻でフタをする使用法が有効です。

カニ

紀伊半島ではあまり使われませんが、食い込みがよくて遠投にも適している餌です。

マムシ

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餌取りに大変弱いため、ウニとともに使うのがベスト。イシガキダイの大好物です。

イシダイの餌の組み合わせと使い方について

同じ餌でも使い方を工夫することでより効果的となります。たとえば、春先ならば決まったポイントへ撒き餌を兼ねて安価なサルボ(貝殻をハンマーで砕く)で打ち返しを続け、よい潮が入ったとき、あるいは前アタリや気配が感じられるなど、ここ一番のときにヤドカリを用いる、という具合です。

ウニ餌を用いる場合は通常より10〜15個ほど多めに購入し、イシダイの気配が出るまで撒き餌効果を期待してヒビを入れて投入します。仕掛けを上げるときもポイントでウニを切るようにして撒き餌効果を高めるようにします。

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撒き餌の効果を期待する餌使いも考慮しましょう。

サルボ、ウニのいずれにしても決まったポイントへ絶えず打ち返すことが大事です。こうして餌取りを寄せることでよりいっそう撒き餌がきき、イシダイを寄せることにつながります。

トコブシ、サザエのときは貝殻から身を取り出します。このとき、できるだけ身と一緒にワタを取り出すこと。このワタも餌取りを寄せられる撒き餌効果が期待できます。

イシダイの餌の刺し方について

たくさんの仕掛けが入る人気磯では、餌の刺し方の工夫が特に重要となります。アピールとなる刺し方をすることでイシダイを呼び込む確率が高まるからです。

また、時合に備えてハリに刺した餌を3〜5つは用意しておくこと。そのうちの1〜2本はヤドカリなどイシダイの特効餌を用意しておきたいものです。それがここ一番に役に立ちます。

ヤドカリ

大きなものは通常の刺し方でいいですが、やや小さなものは尾の方からハリを入れて関節がある頭と尾の付け根部分に引っ掛けるように刺します。この方法が最も早い食い込みが期待できます。

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トコブシ

トコブシにはさまざまな大きさがあります。小さなものは2個から3〜4個にカットします(ワタをつけておくのがポイント)。それを3〜5個の数珠掛けにします。

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サザエ

大きなものは1個刺しで使いますが、小さなものであれば2〜3個の数珠掛けにします。なお、フタに密着している赤い身は切ります。

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ウニ

撒き餌を兼ねて二段重ねで使う場合、上のウニをハサミでカットしたり、ハンマーで割れ目を入れおきます。2個刺しのときはよく食い込ませないとバラシに繋がりやすいことを頭に入れておきましょう。

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サルボ、赤貝

サルボは大きさに合わせて4〜6個の数珠掛けにして使います。赤貝は通常だと1個刺しで使いますが、小ぶりなら2個刺しが有効です。サルボ、赤貝ともに食い込みが大変よいですが、餌取りには弱いという特徴があるため、こまめな打ち返しが求められます。

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カラス貝

紀伊半島でこれを使う人は少ないですが、ある意味で万能餌だいえます。餌取りが少ないときは中身をハリに刺した(大きさによっては3〜5個つける)うえで糸で巻いて使います。餌取りが多いときは先の要領でハリに刺し、貝殻でフタをしてから糸を巻きます。

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