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使いわけで釣果アップ!! 撒き餌と刺し餌の戦略的使用法を紹介 |上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.24

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今回はグレのフカセ釣りでは欠かせない撒き餌と刺し餌の使いわけに関するノウハウを紹介いたします。うまく使いわけることで釣果アップが期待できるので、ぜひ参考にして下さい!!

(カメラ/文 上田泰大)

個人的には時期や場所によって餌を使いわけています。まずは撒き餌について紹介しましょう。

【磯のグレ攻略】状況別の撒き餌の使いわけ

餌取りが多い時期のパターン

木ッ葉グレやオセンなどの餌取りが多い時期は遠投性を重視して配合餌を選んでいます。まとまりのあるものと、高比重のものを混ぜ合わせることで非常によく飛ぶ扱いやすい撒き餌に仕上げることができます。

おすすめの配合餌は、まとまりがあるものとしてグレパワー遠投、グレパワーV9、グレパワーV9スペシャル、沖撃ちスペシャル、高比重のものとして爆寄せグレ、チヌパワーV10白チヌなどです(いずれもマルキユー製)。

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遠投が必要なケースでの撒き餌の配合例。

配分量は沖アミ2枚(6㌔)に対してまとまりがあるものを2袋、高比重のものを1袋という具合です。これでちょうどよい仕上がりとなります。沖アミが多過ぎると飛行時にバラけるので注意が必要です。

よりよく遠投するには沖アミの粒を小さく砕いてよく混ぜ合わせることも大事です。そうすることで飛行時のバラケを抑えることができます。

遠投重視の撒き餌の使い方

そうして作り上げた撒き餌は、手前に餌取りをしっかりと寄せてから本命である良型グレ用を沖へ1度遠投する、という方法で使用します。このとき大切なのは、沖へ遠投する際に撒き餌が途中でこぼれないようにすることです。こぼれてしまうと、それを伝って餌取りが沖へ進出するため完全に分離することができなくなります。

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この方法は梅雨と秋のシーズンに非常に効果的です。

ワンポイントアドバイス

以上の分離作戦を行なう際はグレパワー遠投を予備として1袋持っていくことをおすすめします。不意に襲ってきた波でバッカンに海水が入ったときも予備があれば撒き餌を締めかためることができるからです。また、時間の経過によって沖アミから出た水分で撒き餌がやわらかくなったときにも予備を少し加えることで扱いやすい撒き餌へと調整することも可能です。

グレパワー遠投はとても使い勝手のよい配合餌です。

さらに、グレパワー遠投を小わけにした撒き餌に混ぜ合わせると、即席の練り餌を作ることができます。市販の練り餌と比べると使い心地は少しわるいものの、釣果を上げたことは何度もあります。練り餌を忘れた時の応急処置としてぜひ覚えていて下さい。

この他、釣りの最中に刺し餌の沖アミを締めかためるのにもグレパワー遠投は有効です。

アジやサバが多いときのパターン

アジやサバなどの小さい青物類が非常に多いときは、でるだけ多く撒きたいため増量タイプの配合餌を使用します。具体的にはグレジャンボ、グレベスト、グレパンなどです。

活性が低いときのパターン

一方、寒グレ期をはじめとした活性が低いときや、短時間で活性を上げたいときは活性起爆剤、グレパワーV9スペシャル、グレパワーV10スペシャルを1袋加えてみて下さい。グレの活性向上が期待できます。


【磯のグレ攻略】状況別の刺し餌の使いわけ

続いて刺し餌の使いわけについて紹介します。

くわせオキアミスーパーハードのMサイズと、生の沖アミはメインとして使用するため1年を通して必ず持参しています。

撒き餌と同色にすることが重要

刺し餌使いで重要なのは撒き餌と同じ色にしておくことです。たとえば、グレパワーV9などの赤系の配合餌を用いた撒き餌を使用するなら同じく赤系のくわせオキアミV9を使うことでフグなどの餌取りに見つかりにくくなります。スーパーハードや生沖アミであれば、ふるいにかけて粒子を細かくした配合餌をまぶすことで同じ色合いにすることができます(V10シリーズなどを用いるなら同じく白系の粉をまぶすのが有効です)。

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ふるいにかけて粒子を細かくした配合餌を刺し餌にかけることで色合いを同じにすることができます。
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赤系の代表的な配合餌です。
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白系の代表的な配合餌です。
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撒き餌の沖アミを刺し餌として使うのも有効です。

サイズを問わずにグレの活性が高いときのパターン

グレの活性が高く、小さいサイズの中から良型を釣る場合は大きくてハリ持ちのよい刺し餌が有効となります。私がよく使うのは特鮮むきエビなどのシバエビのムキ身です。こちらは比較的よいサイズが釣れる刺し餌だといえます。

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木ッ葉グレが多いときは芝エビのムキ身を使うことで良型がヒットする確率が高まります。

アジやサバなどの小型青物が多いときのパターン

アジやサバが多いときは、取られにくいボイル沖アミの2Ⅼ~3Ⅼの他、魚玉ハードなどの練り餌を使います。また、ハード加工された沖アミのLサイズのような大きな餌を使えば口の小さい小型グレを避けやすくなり、大きいサイズが釣れる確率を高めることができます。

なお、ハード加工された大きな沖アミに活性起爆剤をまぶしてから冷蔵庫で2〜3日寝かせると、締めかたまってさらにハードな刺し餌となります。オセンや木ッ葉グレなどの小さい魚をかわすにはそうして加工した沖アミも有効です。

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刺し餌を使いわけると釣果アップが期待できます。

釣行ごとにすべての刺し餌を用意するのは大変です。時期ごとに餌取りの量を予測し、3〜4種類を持参すると釣りの幅が増えて釣果アップにつながるかと思います。

紹介した餌のデータ

配合餌
※マルキユー製品
グレパワー遠投
グレパワーV9
グレパワーV9スペシャル
グレパワー沖撃ちスペシャル
爆寄せグレ
チヌパワーV10白チヌ
活性起爆材・グレ
グレジャンボ
グレベスト
グレパン
グレパワーV10スペシャル
刺し餌※マルキユー製品 くわせオキアミスーパーハード
くわせオキアミV9
特鮮むきエビ
魚玉ハード

【上田泰大プロフィール】

釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。
年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。
■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
■youtube:上田TV

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