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投げ釣りの名脇役、〝三脚〟のよもやま話でっせ♡|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.26

毎度です。今回は投げ釣りの名脇役といえる〝三脚〟についてのよもやま話です。またまたオッサン特有の〝懐かしの昔〟から始まるウダ話にお付き合い下さいな♪
(カメラ/文 中本嗣通)
実釣において複数の投げロッドを並べて釣る場合に欠かせないアイテムといえば、これはもう『三脚』に間違いおまへんな。正式には「三脚式竿立て」というのかどうかは知りまへんが、僕らが投げ釣りを始めた昭和40年代後半にはあまり一般的な投げアイテムではなかったように記憶しています。
当時の投げ釣りにおける一般的なアタリ待ちの態勢といえば、グラスファイバー素材だった投げロッドの竿尻に備えられた、槍先のように尖った〝石突き〟なるモノを砂浜などに「エイヤッ!!」と突き刺してロッドを垂直の姿勢で保持する方法が知られていました(でも、実際にそんなことをしている釣り人はホンマに少なおましたが…)。
石突きのきかない波止では堤防やテトラへ直接立て掛けたり、波止へ転がすように直置きしたりするのが当たり前でした。ロッドやリールに傷がつこうが、塗装がはがれようがお構いなしで荒々しく使用するのが普通でしたわ。
でっ、その当時の竿立てといえばロッド1本を1個に立てる一脚タイプを砂浜やゴロ石浜に突き立てる使用法が主流でした。三脚タイプや四脚タイプは、泉南の「みさき公園裏の遊歩道」でベテラン風のキャスターが鉄工所などで特注したようなモノを使用しているのを何回か見かけただけやったと覚えています。
それが昭和50年代に入ると中小の釣り具メーカーから2~3段の伸縮性能を備えたスチール製の三脚が次々と発売されて釣り具店の店頭に出回ります。しかし、ワンシーズン使用するとサビが回って使用不可になる事例も多おました。
やがて軽量でサビに強いアルミ製が普及し始めます。これによってカレイ釣りなどの置き竿で釣るケースに欠かせないアイテムとなった三脚は、海外製の安価品から頑丈でさらに錆びにくいステンレスのSUS304を使用した高級品までバラエティーに富んだ種類が釣り具店の店頭に並ぶようになりましてんで。
それから30年も過ぎようかという現在、その流れはいっこうにかわらずに三脚は置き竿で投げ釣りを楽しむキャスターに釣り場で愛用され続けています。ところが、僕的には釣り場で三脚をうまく使っているキャスターが意外と少ないように見受けられまっせ。てなことで、今回は投げ釣りの名脇役である三脚にスポットライトを当ててみまひょかな♪
投げ釣りにおける三脚で重要なのは安定性能
まず、三脚に求められる条件といえば「安定性能」に間違いありまへん。転倒による傷や破損から大切なタックルを守るために、安定性に優れた構造を持つ三脚が求められるのは今も昔もかわりまへんで。
この安定性を生み出すのが「開脚角度」です。脚が開く角度が小さいほど重心が高くなって倒れやすく、逆に適度に角度が大きければ重心が低くなるぶん安定性が増して倒れにくくなると考えてよろしおまっしゃろな(程度にもよりますが…)。
三脚を使用するときは安定性をよく考える必要がありまっせ。 また、三脚を安定させるためには中心部のフックに吊るす「重し」がキモとなりまっせ。一般的にはオモリバックや、海水を入れた折りたたみ式のEVA製水汲みバケツを使用しているキャスターが大半だと思います。穏やかな天候ならばこの方法で問題はありませんが、強風が吹く荒天時は注意が必要です。風を受けて前後左右に揺れ動いた重しのスイング運動が増幅することで安定のバランスが崩れ、三脚が簡単に転倒する事例も珍しくはおまへんねんな…。
EVA製水汲みバケツは重しとして手ごろなアイテムですわ。 その対応策として、スイング運動を抑えるためにフックに掛ける水汲みバケツのロープの長さを調節し、バケツを地面に接地するギリギリまで下げる「超低重心のセッティング」があります。この方法が強風時の転倒防止には意外と有効な働きを見せてくれています。
このようにロープを長くしてバケツを地面ギリギリまで下げることで超低重心のセッティングが可能になりまっせ。 余談ですが、風の弱い日ならば砂やゴロ石、海水といった釣り場で調達できる重量物を大きめのコンビニ袋に入れて三脚に吊るしてやれば即席の重しとなります。使用後のコンビニ袋は内容物を捨て、持ち帰るゴミ袋へ放り込めば後始末も楽チンで手間いらずっせ(笑)。
このようにコンビニ袋+ゴロ石も重しとして使えまっせ。 釣果向上も期待できる三脚のセット方法
そして、三脚のセット方法にも注目。食い込みにシビアさが求められる大ギスや、餌取り上手なカワハギをドラグフリーで狙うケースでは三脚を低くセットし、穂先の位置を下げることでラインの角度を〝鈍角〟に設定するのが得策です。これによってアタリ(魚の引き込み)に応じて出ていくラインが受ける穂先の抵抗は小さくなり、食い込みのアドバンテージが期待できまっせ。
ドラグフリーでの大ギス狙いでは穂先の位置が下がるセッティングがベスト。これでよりよい食い込みが期待できまっせ。 カレイや根魚などの食い込みにあまり神経を使わない魚を狙う場合は三脚の脚をのばしてセットし、穂先を高い位置に上げるのが有効です。そうしてラインの角度を〝鋭角〟にすれば、わずかな小アタリもキャッチしやすくなるメリットが生まれます。
三脚を高くセットするといえば、僕が愛用するDAIWAの『サーフスタンド750』はアーム部分が回転するため、90度回せば投げ竿を垂直に立て置くことが可能です。このセッティングだと穂先を最も高い位置にしてアタリを待てることから、波が高めの外洋向きサーフで使用しても波打ち際の砂利や石にラインが噛まれて傷がつくトラブルがグッと少なくなりまっせ。
アーム部分が回転するサーフスタンド750はこのように竿を垂直に立て置くことができまっせ。 夜間は特にわかりづらいラインが石に噛まれるトラブルを軽減できるのは大きなメリットですわ♪ また、強烈なアタリを見せる磯魚を狙って凹凸のある不安定な磯や岩場の上に三脚を据える磯投げの場合は、底物用のピトンを磯へ打ち込み、そこへ取り付けた5㍉径程度の強化ゴムバンドを引きのばして三脚中央のフックに掛ける方法を取っています。強化ゴムの伸縮運動によってガッチリと固定されるこのセッティングならば、磯魚の強烈なアタリで三脚がフッ飛ばされることでタックルが破損するといった事故も未然に防ぐことができまっからネ。
このようにゴムバンドを利用することで不安定な足場でも三脚を安定させることができまっせ。 投げ釣りで使う三脚のメンテナンス
最後にメンテナンスについて。
釣行後は潮気を抜くために本体の水拭き及び乾拭き、可動部分への注油といったメンテ作業を小マメに施してやれば、三脚の寿命はグッとのびます。特に、海水を被ったり水没したりしたケースでは水洗いの後に水抜き~完全乾燥の作業をシッカリと行ない、注油や表面保護剤の塗布といった細かなメンテが欠かせまへんで。
まっ、タックルも嫁さんも長持ちさせるには、やっぱり愛情を持って接してやらなアカンということでっかな♡
【中本嗣通プロフィール】
1959年に北河内で産湯につかり、中学1年生から投げ釣りオンリーで釣歴を重ねる。『関西のつり』誌の愛読歴は43年、執筆歴は28年を数え、まさに関つりと共に人生を歩む。「口上は一流、釣技は二流、釣果は三流」が座右の銘でんねんわ 投釣倶楽部大阪会長。
■ブログ…https://ameblo.jp/yameraremahen/こちらの記事も要チェック!!
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