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冬の波止釣り成功の秘訣|グレ・チヌのフカセ釣りを楽しむ名手の見解は?
軽い仕掛けを用いてチヌやグレを釣るフカセ釣りでは風が大敵です。よりよい釣果を求めるなら風の影響を受けにくい釣り場を選ぶことが重要です。さらに温排水の影響を受ける釣り場に目をつけることで…!!
(文:木谷幸一)
冬期の波止釣り、成功のカギは風対策にアリ
この時期、季節風はつきものです。その季節風とどのようにつき合うかによって釣果が左右されるといっても過言ではありません。避けるか? 味方にするか? さて、あなたならどうされますか?
フカセ釣りでグレやチヌを狙いたい私は、この時期には紀東や紀北〜中紀の防波堤で遊ぶことが多くなります。過去の実績とともに、釣行日の風向き、釣り場の水深、釣り場への到着時間(手軽さ)を考慮して行き先を決定しています。
手軽さを優先した釣り場とはいえ人が多いところは避けたいものです。
渡船費用を少し捻出できるなら沖波止に目を向けたいところです。たとえば、北寄りの風に強く、混雑しない紀北の雑賀崎一文字も要注目だといえます。
そして「ガソリン代はあるけれど渡船に乗るほど余裕がない」というケースでは紀東方面に目を向けます。というのも、紀東方面はどこの防波堤でも後方からの風となるため、釣りやすい場所を求めて竿を出せる(風裏を捜しながら移動するのも難しくない)からです。現地での風の状況に応じて移動しやすいというのは大きな魅力だといえます。
以上のように、冬期の釣りで最も大切なのは風を避けることです。それには天気図を読み取ることが欠かせません。どのような強さで、どの方向から風が吹くかを想定して釣り場を選ぶことが何より大切です。
温排水が出る発電所近辺の釣り場は要注目
風以外の条件では雨や雪が釣果を大きく左右すると考えています。とりわけ、雨後の河口周辺はNGです。降雪や降雨により低温の水が入ることで海水が底から冷やされ、魚の活性が上がらないからです。そのぶんポイント選びに苦慮します。
その中で目をつけたいのは海南発電所や尾鷲発電所といった温排水を出す施設の存在です。温排水の影響を受けるエリアは水温の上昇が期待でき、よい釣果に恵まれることがあるからです。煙突から煙が出ているときは発電のためのタービンが稼働していると考えられるため、それを目安に釣り場を選ぶというのもよでしょう。
チヌとグレの釣りわけが可能なフカセ釣りがおすすめ!!
紀北〜中紀、紀東の防波堤における主なターゲットはグレとチヌです。釣り方はフカセ釣りが好みです。
フカセ釣りであればグレとチヌの釣りわけがおよそ可能です。狙うタナや性質が違うので、グレが食わなくてもチヌを狙うことができますし、その逆も可能です。たとえば、チヌ狙いの深めのウキ下で餌が持たなかったとき、アタリウキをセットするとともに小バリへとかえて浅いウキ下設定で小アタリを拾う釣りへシフトすると、グレが連発することがあるのです。
餌取りの状況にもよりますが、チヌを狙うなら練り餌やコーン、ボケ、大粒の沖アミの2匹掛けといった比重の重い餌(餌取りが多いなら大きめのボイル沖アミなども有効)を使うのが有効です。
グレを狙うならとにかく潮が大事です。潮が動かないとグレは望み薄です。その際は護岸や底などの地形変化があるところでチヌを主体に狙いつつ、潮が動きだしたタイミングでグレ狙いにシフトするとよいでしょう。
以上のように状況をうかがいながら使用する餌や目をつけるポイントをかえつつターゲットを切りかえていけば寒期でも釣果が上がると思います。
尾鷲港・天満浦の波止は要注目!!
後方(山側)から風が吹くため沖向きの海面は穏やかとなります(風で荷物を飛ばされないように要注意)。ラインやウキが風の影響を受けにくいことが釣果に直結するフカセ釣りにおいてとても釣りやすくなる好条件だといえます。
狙い目は敷き石の切れ目付近(約15㍍沖)。そこでチヌ・グレともに期待できます。4~5ヒロのウキ下で釣れるときはたいてい30㌢オーバーのグレです。魚の警戒心は高めなので細めのハリスを使いましょう。
釣行メモ
駐車場 | 各所にスペースあり。漁業作業の邪魔になるような無理な駐車は厳禁。漁師などの現地で作業する方の指示に従うこと。 |
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トイレ | あり |
最寄りの釣り具店 | つりエサ市場・尾鷲店(0597・23・1089)。 えさきち・尾鷲南館(0597・37・4183) |
アクセス | 紀勢道・尾鷲北インターをおりて道なりに直進。 |
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