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秋のグレ釣りで意識すべき要点は? ウキ下とタナの関係を解説

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秋のグレ釣りでは状況変化によって1日の中で本命のタナが大きくかわることがあります。釣れている1つのパターンで押し通すのではなく、さまざまな情報を元に変化する状況をつかむことも大切です

(文:堀口文敏)

秋磯でのグレ狙いで考えておきたい悪条件

仕掛けのなじみ方の判断や、なじませ方は季節によって異なるものです。水温、風、潮の流れ、海水の濃度などさまざまな自然条件によって魚の活性がかわるからです。

秋磯であればウキ下2ヒロからスタートし、魚の活性などの当日の状況に合わせて微調整するパターンでおよそ対応できます。しかし、時間とともに食いが高まったり渋くなったりと活性に変化が現われ、釣れるグレのサイズが小さくなるというパターンも例外として起こります。

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グレの活性が高い秋とはいえ、反応が鈍くなるケースももちろんあります。そうした状況への対応策を持っておけば安定した釣果が望めるようになります。

また、ポイント全体に撒き餌がききだすと、幅をきかせた餌取りのせいで良型グレのタナが深くなるなど、ポイントがかわるケースの想定も必要です。本命の活性が高い秋磯とはいえ、状況変化を瞬時に判断して良型グレがいるタナに仕掛けをなじませることが大切なのです。

グレ釣りで不可欠な仕掛けのなじみの判別方法

仕掛けがなじんでいるかを判断する方法はいろいろありますが、魚が教えてくれる簡単な見きわめ方を紹介しましょう。

餌は取られるもののアタリがでない

1つはウキの動きに変化がないのに餌を取られてしまう状態です。これでわかるのは設定したウキ下が本命のタナよりも深いということです。ウキから刺し餌までの仕掛けに緩みがあると、魚が刺し餌を触ってもウキに反応は現われません。仕掛けを回収しようとするといきなり竿先を締め込まれたということを経験されたことがあるかと思いますが、それもウキ下が深くてアタリをとらえられていないのが原因です。

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対策

この場合、ウキ下を浅くして対応するのが基本です。グレが食うタナで仕掛けが一直線になじむように修正しましょう。それでグレの動きとのタイミングがマッチして気持ちのよいアタリがでるようになるはずです。

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反応がないときはウキ下をこまめにかえることが大事です。

アイゴやフグにチモトをよくかじられる

同じく餌が取られる状況でもグレのタナよりもウキ下が浅いということもあるから注意が必要です。この場合、ウキから下の仕掛けを観察すると、グレ狙いに最適といわれる45度前後の角度が保たれずに垂直状態となって流れていることがうかがえます。つまり、仕掛けは潮の流れをとらえていないと考えられます。アイゴやフグにチモトをかじられるのはほとんどがこの状態です。

対策

よりよい角度となるように、潮の動きに合わせてウキの浮力やガン玉を変更することです。

ウキゴム系の活用でなじみが判断しやすくなる

以上のような仕掛けのなじみのよしあしをいち早く判断できるアイテムが潮受ウキゴムやフカセからまん棒です。グレのタナよりもウキ下が深くても仕掛けがなじむ前に潮受ウキゴムがスーッと走ります。また、ウキ下が浅ければウキから下の仕掛けが斜めに先行しながら沈まずに一直線になります。いずれの場合も視覚的にとらえられるのでとても重宝します。

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仕掛けの入り方を見ることは大事です。ウキゴムを活用するなど見やすくなる工夫を取ることで釣果アップが期待できます。

このようなサインがでやすい秋磯シーズンは仕掛けのなじみの判断と、なじませ方をマスターするには絶好の機会です。習得できれば寒の食い渋り期の釣果アップも期待ので意識して釣ってみて下さい。