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夜の虫餌強し!! 南紀で40㌢級のグレが連発です|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.16
釣ると稚魚を落とす産卵中のメバルを釣るのは気が引けるということで、目をつけたのはこの時期に超美味なグレです。サイズも期待して南紀の見草漁港周辺で竿を出してみると、車に戻るのが大変なほどの釣果となって…!!
(カメラ/文 葛城修平)
お腹から稚魚がポトポトと落ちることが多いこの時期のメバルを狙うのは何となく気分がよろしくありません。そんなわけで、オスのメバルを狙ってみようと釣り場へ行っていますが、オスどころかミニメバルの顔を見ることすら難しい状況が続いています。そんな釣行記をここで紹介しても仕方がありません。そこで、毎年同じネタになりますが、この時期に抜群においしい魚を狙うのが食通釣り師?のたしなみということで〝寒グレ〟を狙ってみることにしました。
漁港の波止で木ッ葉グレをターゲットにするのもいいですが、できれば40㌢クラスを手中におさめたいものです。たとえば、和歌山県の椿温泉近くにある見草漁港の波止は要注目です。船釣りの乗船の邪魔にならなければ車横づけで釣りができますし、釣れる魚がかなり大きいうえ、カツオのナブラが見られるほどのスケールの大きさを持っている釣り場だからです。
目当ては40㌢級のグレ。でも、日中の釣りは苦手です…
釣行日は10㍍以上の北風が終日吹き荒れるという天気予報です。それでも「見草は北西の風だと風裏になるはず…」と思い込み、ゆっくりと準備をして出発。お昼ごろに釣り場へ到着しました。
見草漁港の波止は階段を上がれば沖向きも狙えますが、足場がテトラなのでかなり危険です。先端部からテトラへおりる釣り人も多いですが、私の体力では無理です。そうなると、内向きの先端部分が一番のポイントとなりますが、こちらはイカ狙いの方がたいてい入っている競争率の高いところです。「昼下がりになれば早朝から入っている方が帰るだろう」と考えてこの時間に釣り場へ入ったわけですが、やはり先客アリでした。
隣に入れてもらってフカセ釣りの準備を始めましたが、久しぶりの昼釣りとあって思うように進みません。竿をのばすとトップガイドがすっぽ抜けていた、というのを手始めに、瞬間接着剤を使ってトップガイドを修理してから竿をのばしたところガイドが1個なくなっていた、リールをセットしたもののドラグ調整がきかない、ドラグを直そうとスプールをはずしたら中にあったリングが取れてつけ方がわからなくなる、スペアの竿とリールにかえて用意していると回り込んできた爆風によってライジャケのポケットに入っていた小物や新品のハリスが飛ばされる、といった具合にトラブルが続出。いつになったら釣りができるんやろ?
そうこうしているうちに先客が帰られました。そうそう、わざとトラブルのフリをしてこの状況を待っていたのですよ(多発したトラブルに対する強がりです…)。
45㌢級のグレも発見。見草漁港は期待感満々です!!
ようやく仕掛けの準備できました。撒き餌もOKです。ただ、気がかりなことが1つあります。それは爆風の中で道糸にPEを使うと、間違いなく仕掛けが安定しないということです。
さて、潮が右へ流れてくれればチャンスになると思いますが、現実はそううまくいきません。今は沖から突いてきたのち、左へと流れる潮が走っています。足もとには45㌢以上はありそうなグレが数匹ウロウロしていますが、釣り人の刺し餌は絶対に食わないと自信ありげです。その魚影が確認できるところを狙うと木ッ葉グレが遊んでくれますが、良型はやはり反応しません。
やはり見える魚を狙うべきではないようで、狙いを沖にシフトします。沖に見える餌取りの層の下を狙って3ヒロ半のウキ下で流していると、ウキがスパッといきなり消えるとともにハリスが一瞬で飛ばされました。ここの名物、巨大イズスミの仕業でしょう。
気を取り直して続けていると、竿を持っていくアタリでチャリコ兄、カスゴ弟?が釣れました。釣り味はイマイチながらも食べておいしいサイズとあってニッコリ。
この釣果を契機に潮が念願の右方向へと流れ始めました。流れに対して撒き餌を縦に打ち、2~3㍍離れた潮しもに仕掛けを入れます。「これは釣れそう!!」とウキを注視していると、ユラユラと沈み始めたかと思うと一気に加速しました。これは間違いなくグレです!! 「よっしゃ、きた!!」と竿を立てましたが、手応えは軽い!? あれれっ? 傷が入っていたのか道糸の高切れです…。
仕掛けを作り直したころには右への流れがなくなりました。こうなると、不毛の時間が過ぎるだけです。
時計を見ると16時を過ぎたところです。昼食を抜いたことからちょっとフラフラとしてきました。撒き餌の下でデカいグレが餌を拾いだす時間帯ですが、いったん車へ戻って食事タイムとしましょう。え〜い、どうせ車に戻るならついでに本番?の夜釣りのポイントへ移動しちゃえ!!
夜釣りは得意!! 40㌢級のグレが連発
食事を取ったのちに移動して釣り座に着いたのは17時過ぎです。
改めてタックルの準備をします。夜釣りとあって電気ウキをセット。そして、刺し餌のアオイソメに合った形状であるうえに信頼できる強さを持つサクラマス・サツキマス4号のハリをセットするなど、根ズレ対策の頑丈な仕掛けを組んでいきます。
やはり慣れた夜釣りですね。何ごともスムースに進みます。
さて、今日の海はやや向かい風が強く、波もあります。泉南でメバルを狙うなら数投であきらめるレベルですが、相手はサラシの中で揉まれて育ったグレです。仕掛けさえ安定させたら食ってくれるはずです。
「今日の食事ポイントはどこ?」と、流すラインとタナを交互にかえつついつものようにアオイソメを流しながら移動を繰り返すと、18時半ごろに1匹めが釣れました。サイズは40㌢弱。よく肥えている様子からは白子か真子を持っていることが想像できます。
「産卵期のメバルはダメなのにグレはいいのか?」と、自問自答しながら釣っていると2匹めのアタリがでました。やがて上がってきたのはチヌでした。
チヌが釣れたということで「もうチョイ深いかな?」と考え、ウキ下を広く取って流したのが大正解。確変タイムに突入し、ひと流し1匹のペースで釣れだしました。足もとの浅瀬に浮かせてから波に乗せて斜めの岩にズリ上げる、という捕獲が続きます。
そういえば、以前に10匹の釣果をキープしたとき、あまりの重さで車へ戻るのに苦労したっけ。あのツラい思いはもうしたくないから今日は軽いうちに終わろう。ということで、餌の半分を残したまま20時に納竿としました。
キーパーバッカンの水を抜いて肩にかけると…、重い!! 40㌢級9匹って、そりゃ重いわ…。
以上、昼より夜の釣りがやはり合ってると再認識した釣行となりました。
タックルデータ
道糸 | バリバス・バーマックス磯ストロングタイプ2〜3号 | ||
---|---|---|---|
ハリス | バリバス・バーマックスゼロハリス1.7号 | ||
バリバス・ハードトップTiNICKS3号 | |||
ハリ | バリバス・サクラマス・サツキマス4号 |
【葛城修平プロフィール】
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