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あれって正しくないの!? 秋磯のセオリー 正解? 不正解?|グレ釣り編その3

グレ秋磯のセオリー3-1

グレの数釣りが楽しめる秋磯シーズンとあって釣り方のよしあしの判断はつきにくいものです。実はセオリーとされる考え方にも曖昧な部分が少なくないだけに注意が必要です。シーズンの本格化を前に気になるノウハウの真偽を検証してみましょう!!

Q:オモリは使わない方がいい?

答:半分正解

グレ秋磯のセオリー3-7

基本的に浅いタナで釣れる時期ですから重いオモリは不要です。ただし、仕掛けのなじみがわるい状況はその限りではありません。有効に活用してグレのアタリを引き出しましょう。

秋はグレが浮きやすい状態になっています。それなのに撒き餌より早く仕掛けを沈めるのは意味がありません。ただ、潮が速くて仕掛けがなじみにくいとき、あるいはサラシを釣るときはハリスにG5~G7を打つこともあるので一概によしあしはいえません。

基本的には完全フカセで攻めることを優先します。その場合にややなじみがわるくて小さなガン玉を打ちたいと思ったとき、完全フカセのまま狙う釣り方を2点紹介しましょう。

1つめは、ハリのサイズをかえる、あるいは軸の太いハリにかえる、という方法です。これだけできちんとなじむことがあるので試す価値はあります。

2つめは刺し餌の種類を変更する、という方法です。比重の軽い生の沖アミから比重の重いハード系やコーティングされた加工沖アミに変更するだけで仕掛けに張りができやすくなります。どうしても生やボイルの沖アミを使いたい場合は、ハリ上20㌢ぐらいにG7やG6といった極小のガン玉を打つとよいでしょう。それで仕掛けの張りを作ることができます。

グレ秋磯のセオリー3-4

同じ沖アミでも種類をかえることで仕掛けのなじみをよくすることができます。

若狭における秋のシーズンはグレ、餌取りともに活性がすこぶる高いです。そのぶん餌取りの猛攻は避けられませんが、本命のグレの方がはるかにスピードがあって捕食も早いことから、完全フカセを信じて釣れば他の人よりも型のいいグレが釣れるはずです。

(文:林 淳一)

Q:オセンの猛攻は分離作戦だけで対処?

答:正解

グレ秋磯のセオリー3-6

オセンがいるときは分離作戦が必須です。

足もとに撒き餌をたくさん打ってオセンを寄せ、少し沖めで本命を狙う分離作戦で狙うのが秋のグレ釣りの基本です。ただし、オセンも活性を上げる時期だけに、沖へと進出して餌を食うこともよくあります。それがどういうときに起こるかを考えてみましょう。

グレ秋磯のセオリー3-3

沖のポイントへコントロールよく撒き餌を投入できる技術が求められます。

オセンが沖へ進出するケース

①潮の流れが緩い、あるいは動かないとき。

②グレの活性が低いうえ、天敵となる青物がいないとき。

③本命用の撒き餌が途中でこぼれ、沖へ伝う筋道ができたとき。

④シモリが豊富、水深が浅い、定置網のロープなどの障害物があるなど、オセンがつきやすい条件が沖に見られるとき。

この場合、セオリー通りに攻めているつもりでも実際にはオセンのつき場を狙っているため、いつまでたっても本命のアタリがでないという状況に陥ります。足もとにいくら撒き餌を打ってもオセンは寄ってこないため分離作戦が通用しません。

⑤足もとと沖に打つ撒き餌の量が逆転したとき。

分離作戦がうまくいって本命が釣れだすと、撒き餌を沖へ打ち過ぎることがあります。そうなると、気がついたころにはオセンの群れが沖へ進出している可能性が高くなります。そのため足もと8、沖2の比率は必ず守ることが大切です。

グレ秋磯のセオリー3-5

沖で釣れだしたからといって、沖と足もとの撒き餌の配分をかえないように注意しましょう。

以上のうち、3つめの撒き餌をこぼさないことに関しては釣行回数を増やして練習すれば何とかなりますが、1つめの潮が動かないケースの対処は難しいものがあります。基本的には餌が残る沖を攻めることになりますが、左右に散らしながら釣るのが効果的なこともありますから臨機応変に対応しましょう。また、潮が動かないときはグレのタナが深くなる可能性があることも頭に入れておきましょう。

(文:林 淳一)

Q:サラシ狙いが有効?

答:正解

私のホームグランドである若狭の磯におけるグレ釣りは、オセン以上に木ッ葉グレの存在がやっかいになることが多いです。その対策としてサラシを狙うのは有効です。ベタナギの場合は遠投による分離作戦、波が強いときはサラシ狙いという具合にわけてもよいでしょう。

サラシの基本的な攻め方はいろいろありますが、書きだすと長くなるためここでは要点を2つあげておきます。

サラシ狙いの要点

1つは餌取りとの分離がやはり必要ということです。してはいけないのは、餌取り用の撒き餌をサラシに直接打つことです。それをすると、遊泳力の弱いオセンや木ッ葉グレまでもがサラシの中に入って捕食し始めるからです。

グレ秋磯のセオリー3-10

では、どうするか? サラシの勢力が弱い払い出しの脇に撒き餌をたくさん打って餌取りを集め、少量の撒き餌をサラシに打って本命を狙うのが正解です。そのとき、撒き餌が散らばりにくい小さめのサラシを選んで釣るのがコツとなります。

グレ秋磯のセオリー3-11

2つめはサラシのどこを狙うか? です。狙い目となるのはサラシの中と切れ目です。どちらへ向けて手前から流すとよいかは潮の流れが大きくかかわってくるため一概にはいえません。傾向としては、木ッ葉グレが多い場合はやや多めの撒き餌を打ったサラシの中を釣る方がよいことが多いです。

(文:林 淳一)

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