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トーナメンターが語る後半戦のキス引き釣り戦略 Part1
秋の各種大会で戦うためのキーポイント
秋に限らず大会でのキーポイントとなるのは自分のコンディションです。体調をきちんと管理できていないと制限時間を目一杯生かして釣れませんし、状況に応じて目をつけた場所へ移動することもままなりません。
さて、そんな大会で人気を集めるエリアが会場の両端です。どんな大会でもそこが空いている状況は見たことがないほど注目される場所です。端が絶対に有利とはいえないもののライバルがいないエリア外から入ってくる魚がいることを考えると、最初に狙えるというだけでもアドバンテージはあります。
大会の規定にもよりますが、エリアの端が有利なのと同じ意味でどれだけ自由に周囲を釣れる釣り座に入るかということもキーポイントの1つとなります。私の場合、みんなが見捨てたようなポイントで残りのキスを拾って歩く感じが好きだったりもします(笑)。選べる範囲で自分の釣りが展開しやすい場所に目をつけましょう。
また、効率よく釣るためには「同じ海岸であればキスが釣れるラインはあまりかわらない」ということを意識しておきたいものです。最初に入った場所にて30〜40㍍付近で釣れれば、200㍍移動したところでも同じラインで釣れます。もちろん例外も多いですが、釣り座をかえた際に何となく遠投でスタートするようなことはしない方が賢明です。効率性を考慮し、まずは前のポイントで最も釣れたのと同じパターンで攻めてみましょう。そういう1投を大切にする姿勢が時間のロスを最小限にして1匹でも多くのキスを釣ることにつながります。
そして、自分の射程距離を知ることも大切です。大会では周辺の選手がどの距離で釣っているかを把握して釣れるラインを知ることも重要ですが、釣れているのが自分の届かない距離なら場所を移動するという選択も必要になります。ただし、周囲で遠投ばかりしているときは、逆の発想で探られていない手前のみを釣り歩くといった戦略もあります。最終的には柔軟な発想と機動力を駆使し、人が釣っていないところでポイントを引き当てたときにこそ勝利への道は開かれるものです。
なお、秋ならではの大会の傾向としては、キスがピンポイントに群がっており、釣っても釣ってもアタリが続く状況があるということでしょう。こうなると手返し勝負となり、どれだけスムースな餌付けや取り込みができるかという普段から養ってきた実力が問われます。やはりキスを数釣ることに慣れるということは重要です。どれだけ釣れても貪欲に攻め続けるという経験も十分に積んでおきたいものです。
不調な時間帯に特別な打開策はなし
大会に不調な時間帯はつきものです。そんなときは過去の経験からあれこれと打開策になりそうなものを引っ張り出して試すわけですが、なかなか成功にはつながらないものです。それどころか、今までの成功例を思い返したところ「特にかわったことをしなかった」というケースの方が好結果をもたらすことが多かったような気がします。
というのも、あれこれ考えているうちに時間ばかりが過ぎ、結局はそのせいでゆとりを失って自分本来の釣りができなくなってしまうからです。だいたい自分のスタイルで釣るというのは意外にできそうできないものです。ついつい回りの釣果に惑わされ、同じようなことをしようとして自分の釣りを見失ったあげくに惨敗というパターンは多いです。あれこれやってみるのも経験値を上げるために必要なプロセスですが、それは通常の釣りで試して自分のものにしておくべきことです。普段やらないことが大会でうまくいくとは考えない方がいいでしょう。
釣ったキスをおいしく食べましょう!!
越冬に備えて活発に捕食している秋のキスは身が締まっていて非常に美味です。クセのない上品な白身はさまざまな料理法にマッチしますが、近ごろは干物にしたときのおいしさにハマッています。
下処理はウロコとワタを取って2枚に開けばOK。塩水で洗ってもいいですが、数が多いときにはそのまま一夜干しにしています。魚は干すと本来のうま味が楽しめますし、ローカロリーないいオカズになります。…とかいいながら、ミリンや醤油をつけて干すとまた美味なのでついついカロリーアップなメニューも多くなります(笑)。
軽く干したキスをフライパンで焼いて焦げ目をつけ、オリーブオイルで作ったソースをかければフレンチ風のお洒落な料理に早がわり。酢で締めたキスのきずしも最高です。みなさんも釣ってよし、食べてよしの秋ギスの好期をしっかり堪能して下さい!!
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