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《チヌ釣りQ&A・落とし込み》餌のボリュームの考え方は?

qaチヌ落とし込み 餌のボリューム2

Q:餌のボリュームの考え方は?

セットするサイズや数によって餌全体のボリュームはかわりますよね。その違いによって餌の落下速度やアピール度などがかわって釣果に影響することはあるのでしょうか? 餌全体のシルエットの大きさの考え方や使いわけ方があれば詳しく教えて下さい。

A:いくつかのバリエーションを持っておきましょう

qaチヌ落とし込み 餌のボリューム1

いくつかのセット方法を覚えておくことでアタリを得られるチャンスを多くすることが可能です。

チヌの活性によっては餌のサイズやボリュームが食いに影響することはあると思います。ただ、人によってその考え方はさまざまです。あまり難しくとらえる必要はないでしょう。

たとえば、夏にメインの餌となるイガイにしても、人によって使用するサイズはまちまちです。そのため何がベストかは一概にいえません。ヘチスタイルでは1枚貝、2〜3粒の繊維掛け、稚貝ダンゴなど、サイズや数をいろいろと使いわけます。目印スタイルのスライダー釣法では1枚貝の中でも大きさ、形、重さなどのトータルバランスでイガイを選びます。

ヘチスタイル専門の私はイガイの繊維掛けをメインにしています。塊で採取したイガイの中から1.5〜2㌢ほどのものを繊維がついた状態で引きちぎると、小粒のものも数粒ついてきます。その小粒回りの繊維をハリにからませてからメインとなる大きなイガイの繊維をしっかりと巻きつけてハリにセットしています。このパターンを基本とし、風や波気を考慮したうえでできるだけ軽いガン玉を用いて落とし込みます。

qaチヌ落とし込み 餌のボリューム4

大きめのイガイとともに小さなサイズを繊維掛けでハリにつける方法をメインとしています。

上記の餌で小型が頻繁にアタるならメインとなるイガイを3〜5㌢と大きくします。逆に、イガイを割られるだけのときはメインのサイズを小さくするか、数粒刺しや稚貝ダンゴにかえます。とはいえ、大型でも米粒ほどのイガイをプチッと割るだけのことも多々あるので臨機応変な対応が求められます。

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イガイが割られることが多い状況では稚貝のダンゴも用います。

そして、形状と同様に意識したいのが、イガイの大きさにかかわらず自然の落下よりもゆっくりと落とすということです。基本的にはガン玉にて速度を調整しますが、イガイが大きいと落下速度が速くなるので竿先でコントロールする必要があります。他の代表的な餌であるパイプやフジツボについても大きなサイズを使用する際は同じ要領で対処します。クネクネと泳ぐように動くアオコガネに関しては大きいほど重めのガン玉を使用します。3B〜4Bほどのウエートでないと、なかなか落ちていきません。

いずれにせよ、アタリので方や食い込み方に不満な点があるなら餌のサイズをかえて様子をうかがうといいでしょう。

なお、落下速度に変化をつけるという意味では「ハリス分をなじませて止める→再び落下させて半ヒロ落としたところで止める」といった具合に、キザミと呼ばれるテクニックを使うのも効果的です。変則的な落下によってアピール力が高まるうえ、止めることが食わせの間になるという利点もあります。アタリがでたタナでしばらくステイさせるのも有効です。

(解説:大田 徹)

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