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《チヌ釣りQ&A・落とし込み》イガイ使いの基本とは?

QAチヌ落とし込み イガイの使い方1

Q:イガイ使いの基本とは?

チヌの落とし込みビギナーです。盛期の夏に向けて基本餌といえるイガイの使い方を詳しく教えて下さい

A:壁際から離さないことが最重要

イガイは1年を通して餌箱に入れておきたい基本餌です。ただし、釣り具店などで取り扱っているところは少なく、釣り場などで採取しなければなりません。採取に際して覚えておきたいイガイの1年のサイクルをまとめると以下の通りになります。

ほとんど付着なし
5月末〜6月末 イガイが成長し始める(稚貝ダンゴ)
7月 さらに成長(1枚貝)
8月 高水温によって死滅
9月 再び成長(稚貝ダンゴ)
10〜12月 イガイにかわってミドリイガイが成長(通常のイガイもある)
12〜4月 大きな親貝になる

サイズはさまざまですが、餌として使用するのは小指の爪ほど〜最大5㌢ほどまでです。基本的には釣り場に付着しているイガイを採取し、その中で平均的なサイズを選びましょう。

餌の刺し方については最もオーソドックスな外オモリ式、ハリをイガイの中に埋め込んで使用する内オモリ式(上級者向き)の2パターンがメインです。オモリの重さは潮流や釣り場の形状によって調整します。

なるべくオモリを打たずに自然に餌を落下させるのが理想ですが、潮流や風などの影響があるときは仕掛けをうまくなじませるのが困難です。まずは、きちんと餌を落とすことを優先して必ずオモリを使いましょう。

QAチヌ落とし込み イガイの使い方6
  • QAチヌ落とし込み イガイの使い方4
    ハリの上部にオモリを打った外オモリ式が基本です。

そして、壁際から餌がなるべく離れないように落とし込むのがよりよい釣果を生む最大のコツです。餌を壁に当てながら落とし込むのがベストですが、うまくいかないことも多いものです。そのため、まずは壁から20㌢以内をキープすることを目標に落としてみましょう。それ以上離れるとアタリが極端に減るので注意して下さい。

QAチヌ落とし込み イガイの使い方8

アタリがあれば即合わせが基本です。食い込むまで待つ必要はありません。チヌは警戒心が強いため、イガイを口にしても違和感があればすぐに吐き出すことがあります。目印に反応がでたとき、ヘチ釣りなら竿先や手もと、あるいはラインの動きに何かしらの変化があれば積極的に合わせを入れましょう。

また、アタリにはいくつかのパターンがあります。代表的なのは、海中に入るラインが加速するアタリと、止まるアタリの2つです。慣れれば節アタリ(ツンッとわずかに反応がある)もわかるようになるでしょう。

加速アタリは、餌を捕食したチヌが反転することで仕掛けが引き込まれます。止まるアタリは、餌を食ったチヌがその場から動かない居食いのときに見られます。後者の場合、餌が壁の付着物に引っ掛かって仕掛けが止まっているだけのこともあるため、竿で少し聞いて生命反応を得たら合わせを入れましょう。

以上がイガイを用いた基本的な釣り方です。これだけ覚えておけば、夏のハイシーズンなら比較的簡単に釣果が上がると思います。

(解説:児嶋 博)

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