食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 5

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食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A

Q:海に変化がないときの作戦は?

海を見渡しても何の変化もない場合、どんな作戦で臨むべきでしょうか?

A:水温が上がるまでは磯際に注目

海には干潮、満潮があり、1日のうちのどこかで必ず潮がかわります。それに些細な潮の変化は常に起こっていると考えられます。また、ワンドや突端などの地形変化はもちろん、目視できない底の地形にしても変化があるはずです。その変化を考えると、狙い目や作戦はいろいろと見つかるはずです。

ただ、グレの動きが鈍くなりがちな寒グレ終盤とあり、攻め方によってはグレとの距離を遠ざけることになるため注意が必要です。

まず考えたいのが釣り座とポイントです。寒の時期のセオリー通りに磯際から攻めるのがいいでしょう。低水温に加えて潮が動かない状況であれば大半の人が磯際に目をつけるでしょうが、単に際を狙えばいいというものではありません。

まずは立ち位置です。それによってグレのヒット率がかなりかわることもあります。磯全体の形状などを考慮し、釣り始めに数個所の釣り座をピックアップしておきましょう。

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理想的な狙い目は、オーバーハングしているハエ根の際、撒き餌が溜まりそうなワンド、潮当たりのよい突端部の磯際(釣り座に当たって払い出した潮が沖の本流と合流する状況がベスト)などです。このようなところには必ずグレがおり、餌を捕食するタイミングを見計らっている大型が潜んでいる確率も増します。

攻め方は、できるだけ小さなウキをセットした軽い仕掛けを用い、刺し餌先行で入れていく方法を取ります。このとき、ナマリ、ウキ、刺し餌の順番で入れ込むと、仕掛けがV字状になるため食いが極端に落ちます。そのような形になるときは、ある程度なじんでからゆっくりと仕掛けを持ち上げます。そうすれば刺し餌先行の形になります。その操作を繰り返し行なえば、刺し餌先行をキープした状態で目当てのタナを探れます。

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ウキの浮力はシブシブか少しシモる程度とし、沈む設定にはしません。沈むと小さなアタリをとりづらく、合わせが遅れてしまうからです。うまく合わせられずにグレに先手を取られると、際の根に突っ込まれるなどしてバレる確率が高くなるため注意して下さい。

そして、撒き餌ワークも大事です。投入前に2回、仕掛け投入後に3回という具合に時間差で打つなど、刺し餌と撒き餌が常に同調するようにイメージしながら釣ることが大切です。

(アドバイザー:中澤伸好)

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