食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 6

食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A

Q:風と潮が逆のときのなじませ方は?

風と潮が逆のケースではラインコントロールがままならず、仕掛けをうまくなじませられません。どうすればなじませられるかを教えて下さい

A:まずはポイントの絞り込みが重要

磯のグレ釣りではご質問のような状況がよくあり、非常に難しい釣りを強いられます。

たとえば風が強い場合、仕掛けは上潮と風に押されて撒き餌とは異なる潮かみへ進みます。そのため本来進むべき潮しもへ誘導するためにラインコントロールを繰り返さなければなりません。しかし、それを終始続けるのは非効率です。

対策としてはポイントを絞ることです。その際、ポイントまでの距離に注意して下さい。潮と風が逆という条件なら糸フケができやすい遠投はなるべく避け、中距離から磯際のポイントを探ることを意識しましょう。

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そして、釣り座はできるだけ正面から風を受ける場所を選ぶことです。風を左右から受けるよりも糸フケが抑えられるぶん仕掛けがなじみやすいという利点があるからです。また、少しずつラインを出したり、竿先でラインメンディングをするなど、風と潮の差を埋める細かな操作が行ないやすいという点も見逃せません。

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以上の他で大切なのが仕掛けです。大型が期待できるシーズンですが、ラインは細い方が有利です。普段3号を使われているなら2.5号や2号、2号を使われているなら1.7号を使ってみて下さい。それだけでなじみがよくなります。

私は竿2本分ほど取ったハリスの中にウキを入れる仕掛けもよく使います。これは道糸のナイロンラインよりも比重が重くて速く沈むフロロカーボンを長く取ることで風の影響を受けにくくするという考え方です。

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ラインから下の仕掛けについては、なじませることを優先して4Bや5B、あるいは1号といった重めのオモリを状況に応じて使いわけます。このとき4Bを1つだけ調整オモリとして打つのではなく、2Bをゴム管近く、ハリスにG2を3段という具合にバランスよく配置します。仕掛け全体を強制的に底潮に入れるイメージでセッティングしましょう。

そして、風の影響を受けるウキは海中にシモらせるようにします。上潮の影響を受けない層まで沈ませれば水中ウキがわりになり、なじみを妨げるラインの抵抗をフォローできます。

(アドバイザー:中澤伸好)

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