食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A

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水温低下というグレの活性を下げる悪条件があるうえに、二枚潮や強風などのさらなる苦境に直面することが多いのが低水温期のグレ釣りだ。ここではそんな難しい時期の攻略法をQ&A方式にて追求。いかなる状況にも対応できるテクを身につけ、厳しい状況ながらも期待できる大型グレに迫ろう!!

Q:際釣りのコツは?

寒期に必須といえる際釣りがうまくいきません。うまく仕掛けをなじませる方法、撒き餌と刺し餌を合わせる方法など、よりよく釣るためのコツを教えて下さい

A:際でも仕掛けを流すことを意識

磯際を釣る場合、まずは際の中で特に変化のあるところを捜します。具体的にいうとワレやオーバーハングなどが絶好のポイントになります。

ポイントを見つけたら潮の流れを確認します。状況によって当て潮、払い出す潮、左右に流れる潮などが見られますが、このうち払い出す潮は際狙いには適しません。磯際に打った撒き餌がしだいに沖へ流れるからです。このため払い出す潮のときは沖の沈み根などを狙うのが賢明といえます。

当て潮の場合は、際に寄ることを計算して撒き餌と仕掛けを少し沖に投入します。その際、潮の速さを考慮することが大切です。撒き餌の沈み具合をよく確認しながら投入点を調整しましょう。

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まっすぐ磯際に当ててくる潮であればポイントの沖に撒き餌と仕掛けを投入すればよいですが、左右に流れるときはポイントの潮かみに撒き餌と仕掛けを投入する必要があります。この際もポイントで仕掛けがなじむように、潮の流れが速ければ遠く、遅ければ近くという具合に撒き餌と仕掛けの投入点をかえなくてはなりません。

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そして、磯際狙いでは釣り座選択も重要です。足もとがポイントになるためできる限り際から離れて静かに釣ることを心がけましょう。竿先が磯際から1㍍以上出ない位置に釣り座を取るのが釣りやすさの面でも最適です。

また、足もとがポイントだと、そこへ撒き餌と仕掛けを直接投入したくなりますが、釣り方は沖の沈み根などを狙うときとかわりません。狙いのポイントとタナで同調するように潮かみから撒き餌と仕掛けを流すという基本はかわりません。磯際で直立して止まった仕掛けについた刺し餌にグレは見向きもしませんが、仕掛けを流すことで先行する刺し餌にはよい反応を見せるからです。

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撒き餌はむやみに打たず、潮流などの状況を把握したうえでポイントにきく場所を熟考のうえ打ちましょう。

以上のように磯際狙いでも偏光グラス越しに撒き餌の流れ方(沈む方向)を確認し、狙いのポイントにきくように撒き餌の投入点を考えることが大切です。

(アドバイザー:国兼巨人)