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食い渋りに打ち勝つグレ・フカセ釣りQ&A
Q:仕掛けの理想的な角度とは?
仕掛けの角度という意味がよくわかりません。仕掛けの角度の考え方と、理想的な角度を実現するために行なうべきことを教えて下さい
張りを作るには道糸の操作が重要
仕掛けの角度といっても海中の仕掛けを目視したり分度器で計るわけでもないためイメージになりますが、一般的にはウキの45度前方に刺し餌がある形が理想とされています。なぜ45度なのかについては明確な答はないと思います。名手たちが長年の経験から導き出したものであり、グレ釣りの基本である刺し餌先行を意味するのだと思われます。
仕掛けが直立でも水平に近い状態でもグレが食うことはありますが、やはり45度ぐらいの角度がついた仕掛けが最も食いがよいと感じます。その角度がついた仕掛けは、撒き餌と同調しやすい、アタリが明確にでる、グレが食ったときの違和感が軽減される、などの利点があるからでしょう。
では、その角度を生み出すにはどうすればよいか? 上層、下層ともに流れが緩い場合、オモリの有無にかかわらず仕掛けは直立して流れるはずです。しかし、実際には道糸の抵抗によって仕掛けの進行にブレーキがかかり、張りとともに角度がつきます。
また、仕掛け(ガン玉)の重さによっても角度はかわります。軽い仕掛けではより浅く、重くなるにしたがって直立に近くなります。この点を意識し、狙うタナに合わせてオモリを調整すれば理想の角度に近づけることができます。
そして、前述したようにブレーキ(道糸の張り)の強弱でも角度がかわります。強く張れば浅くなり、弱くすれば直立に近くなります。同じ重さの仕掛けでも張りの強弱で狙うタナをかえられるわけです。
ただ、ハリスにガン玉を打たない完全フカセ仕掛けを用いる際に強く張ると、刺し餌がグレのタナまで届かないことがあります。軽い仕掛けほど道糸の張りを弱くするということを覚えておいて下さい。理想的な角度を実現するためには道糸の張りをコントロールすることが重要なのです。
(アドバイザー:国兼巨人)
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