【投げ釣り】シモリ狙いで確率アップ。冬期注目の釣り場ガイド | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 6

【投げ釣り】シモリ狙いで確率アップ。冬期注目の釣り場ガイド

大蔵海岸〈兵庫県〉

投げシモリ2-5

明石市役所の東に広がる大蔵海岸は海浜公園になっており、護岸際には手すりが設置されているし、トイレも完備されているなど安全面と設備面が整っていることからファミリーFの釣り場として人気がある。

投げ釣りの釣り場としても秋や春先にカレイが釣れるとあって人気がある。また、厳寒期には大型のアイナメの実績が高く、神明間でも数少ないポン級が狙える貴重な好釣り場としてキャスターの注目を集めている。

ポイントは埋立地の東側一帯。カレイ狙いでは東向きでの実績が高いが、アイナメ狙いでは南向きを攻めるのがよい。特に、シモリが点在する一文字波止の沖が好ポイントであり、図中Ⓐの西端から狙うのが理想的である。

最も釣りやすい一文字波止へ渡るのが禁止されているぶんこのポイントは釣り荒れが少ない。この条件も大物が育つ要因だ。

激流で有名な明石海峡に面しているため、潮時を確認して釣行しないと釣りにならない。狙い目となるのは込み潮。特に、干潮の潮止まりからの動き始めがビッグチャンスといえる。このタイミングで正面に向かって70~80㍍ぐらいキャストし、西へ流れる込み潮に乗せて仕掛けを釣り座の右斜め45度にあるシモリ回りへ流し込むのがここでの釣り方のセオリーだ。

このパターンを実践するときは潮流に応じてラインの太さやオモリの重さをかえる必要がある。オモリに関しては、重過ぎると正面に止まったままになるし、軽過ぎるとシモリを通過するから慎重にセレクトしよう。

そして、注意したいのはシモリへ直接キャストしないこと。それをするとオモリが着底するまでに仕掛けが流されてポイントからはずれるからだ。また、シモリの真上に落ちると根掛かりが多発し、仕掛けの消耗が激しくなるという不具合が起こる。

ここで釣れる魚種はアイナメやガシラなどの根魚が主体である。そのうちアイナメに関してはポン級の実績が高く、40㌢級のビッグサイズも釣れている。また、大型のマコガレイが釣れたり、荒れ後に大型のスズキがよくヒットする。

仕掛けは、根掛かりと大物にも対応するために6号ハリスとカレイ15号のハリを用いた1本バリ仕様が適している。

餌はマムシ。餌取りが少ないので目立つように大きめに刺すのが有効だ。

ボウズ逃れということなら一文字波止の内向きに黒く見えるシモリの回りを狙うとよい。20㌢級のクジメやガシラがよく釣れるし、たまに25㌢ほどのアイナメがヒットするから捨て竿を1本入れておくと退屈しのぎになる。

なお、南向きは北西風には弱く、すぐに白波が立つ。基本的には冬型の気圧配置では竿出しできないため、釣行時は天気予報をしっかりとチェックしておくこと。そして、大物に備えて5㍍以上の玉網を持参すること。

(文:松尾幸浩)