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アジ・サバを含む高水温期の餌取り対策を紹介|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.50

グレ常勝トーナメント50

夏〜秋の高水温期におけるホームの若狭湾では、餌取りをいかにかわすかが釣果を大きく左右する要素となります。そこで今回はオセンや木ッ葉グレ、アジやサバといったやっかいな相手をかわして良型の本命を取る方法を紹介させていただきます

(カメラ/文 上田泰大)

日本海・若狭湾では海が荒れることが多い1~3月の冬期にはほとんどの渡船店が休業します。その後、3月後半から4月ごろにかけて磯釣りシーズンがスタートします。初期は数こそ出ないものの良型のグレや乗っ込みのチヌが狙えます。そして、数が釣れだす5〜6月になると釣り人が多くなります。

以降の7〜8月は暑さのせいで釣り人が少なくなりますが、好期にはなかなか上がれない1級磯に上がれるチェンスが多いという利点があります。私も何度もいい思いをしたことあるので、好期の1つとしてとらえています。

しかし、オセンやベラ、木ッ葉グレといった餌取りの他、アジ・サバだらけで苦戦することがよくあります。今回はそんな餌取りが多い時期にスポットを当てて攻略法を解説していきます。

撒き餌と刺し餌の事前準備が大切

まず大切なのが餌の準備です。撒き餌、刺し餌ともに多めに持参して下さい。

撒き餌はマルキユーのグレジャンボやV9徳用などの量がたっぷりと入っているものがおすすめです。この高水温期に関しては集魚力が高いものでなくても構いません。分量は沖アミ3㌔ブロック2つに配合餌4袋というのが目安です。

餌取りと本命を撒き餌できちんとわける必要があるので、しっかりとまとまるようによく混ぜて錬り込みましょう。

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配合餌は分量重視です。たくさん入っているものを選ぶのがおすすめです。

刺し餌はくわせオキアミV9などのハード系沖アミと、魚玉などの練り餌が必須だといえます。特に、アジ・サバが多いときは練り餌が威力を発揮します

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練り餌は欠かせません。魚玉ハードと高集魚レッドは必須です。

私は魚玉ハードと高集魚レッドを1:1の割合で混ぜ合わせたものを好んで使用しています。水を少し付けながら錬り込むと、やわらかさと適度な粘り具合が出てハリ持ちと食い込みのよさを兼備したよい練り餌になります。引っ張ったときにのびる感じになるまで時間をかけて錬り込んで下さい。

種類別餌取りの対策

泳ぎの遅いベラやオセンが相手のケース

釣り方で大切なのは餌取りと本命の分離です。泳ぎの遅いベラやオセンなどの餌取りは足もとに寄せ、本命のグレやチヌは沖で釣るという方法を実践するにあたり、足もとに9割、沖に1割といった撒き餌の配分で私は釣っています。

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このような木ッ葉グレが多い状況でも…。
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しっかりと分離できればサイズアップがはかれます。

泳ぎの速いアジやサバが相手のケース

アジやサバといった上記の方法ではかわせない泳ぎの速い餌取りが多い場合は、足もとの1個所に5杯ほど撒き餌を入れてすべての魚を集めます。その後、餌取りの層を一気に突破できるようにハリ上10㌢ほどにG5~1号のオモリをつけた仕掛けを撒き餌の真ん中に投入します

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撒き餌をしっかりと打って足もとに餌取りを集めることが先決です。
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本命の早い浮上が期待できるシモリの豊富な釣り場が狙い目です。

食い込みを考慮するとオモリは小さいほど有利ですが、あくまでも餌取りの層を突破できる重さを用いることが優先です。アジ・サバがかなり多いときは、1号のオモリで落として竿先でアタリをとるといった方法を駆使することもあります。

練り餌の大きさはパチンコ玉ぐらいが基本ですが、釣れるサイズが小さいときは親指の爪ぐらいほどまで大きくすることもあります。

そしてコツとしては、仕掛けを入れている時間を短くし、手返しを早くして釣ることでです。開始直後に木ッ葉グレが多くても、撒き餌を根気よく打っているといいサイズが寄っくるかと思います。

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うまく釣ればこのような良型チヌのヒットが期待できます。
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もちろん良型のグレも…!!

しばらく残暑が続きます。熱中症対策をしっかりとして楽しんで下さい。


【上田泰大プロフィール】

釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。

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