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梅雨メバル大好き!! 藻場跡で大型が連発です|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.21
近ごろは週末ごとに爆風が吹き荒れるので困ります。「今週もダメだろうな…」と諦めつつも、風がおさまるであろうタイミングに釣行してみました。うまい具合に満潮がからむ状況下で竿を出せた結果、ズギュ〜ン、ズギュ〜ンと大型メバルが連発♪ それはそれはおもしろ過ぎる釣りでした!!
(カメラ/文 葛城修平)
さあ、梅雨メバルシーズンのスタートです!!
海藻が切れてなくなりつつあるころに、わずかに残る海藻や、海藻が生えていた石といったメバルのつき場をタイトに攻めると、食いの渋いときでも大型がアタります。この時期のメバルは、身が分厚いうえ、真っ白な内臓脂肪を蓄えた脂ノリノリ状態とあって大変美味であり、うれしさはひとしおです。降雨が多いうっとうしい気候はイマイチではあるけれど、大きくておいしいメバルが釣れるシーズンとあって私は梅雨時期が大好きです。
梅雨入り宣言がされようがされまいが、海水温の上昇と海藻の減り具合でメバルの釣れ方が決まると思っています。その中でメバル釣りに有利となる要素を上げると…。
①風波がないこと(細かい白波が立っているときはダメです。波長の長いウネリのような波ならOK)。
②月夜より闇夜(月夜であっても月が海面を照らす前や、空を覆う雲で月が見えなければOK)。
③満潮、または干潮からの上げ始め(どちらもメバルの捕食スイッチが入る時合ですが、干潮時は障害物際をタイトに狙う必要があります)。
…となります。この3つの要素が揃うタイミングで釣行すれば好釣果も期待できます。
爆風予報でも追い風なら何とかなるはず!?
今回の釣行は満潮が21時半ごろです。月の出もそれくらいの時刻ですが、山影から現われるのは23時ごろだと思われます。それよりも問題となるのが風波です。できるだけ風裏の釣り場を捜して入るつもりですが、風速10㍍くらいだとどこにいようと回り込んでくるので風の影響は避けられません。
ちなみに、風の強さと向きは、Windyというサイトを参考にしています。1週間くらい先までの予報が見られるので釣行予定を立てるにはとても便利です。
さて、Windyをチェックしたところ風向きは南で、風速は10㍍以上です。この爆風の予報を考慮して選んだのは大阪と和歌山の府県境にある大川です。このあたりだと追い風になるうえ、いくぶん風を遮ってくれるであろう山が背後にあるので何とかなるかもしれません。
…というわけで行き先が決定です!!
風の影響で厳しい釣りが強いられます
釣り場に到着したのは19時過ぎ。風は予想以上に回り込んできており、かなり厳しい釣りになりそうです。
このあたりで竿を出すときは、小島漁港の釣り堀から大川漁港までの護岸道路から狙うのがいつものパターンです。釣り座が高いぶん玉網入れができないため、強引に抜き上げられるように1.5号の竿を使います。そして、暗くなるまでに点在する海藻(ホンダワラ)の位置を確認しつつ、魚が掛かったら寄せてくるルートを頭で描きながら仕掛けを作ります。
とりあえず様子をうかがおうと、ウキ下を1ヒロ半に合わせた仕掛けを風が息つぎするタイミングに遠投します。
そういえば、今日のアオイソメはキス釣りにでも使いたくなるような小ささです。魚に餌を見つけてもらわなくてはならないこの釣りでは大きい餌の方が有利です。餌のサイズを選べる場合は中から大と指定しましょうね。
ときおり吹きつける風で浮き上がったPEラインが仕掛けを引っ張ってしまいます。そこでタナをキープするためにウキを5Bに変更。2Bのオモリを2つつけて狙うと、仕掛けがポイントに入ったタイミングでガシラがヒット。作戦は成功といえますが、15㌢くらいのサイズとあって盛り上がりません。
ポイントとウキ下をかえながら小一時間狙ってみましたが、まともな釣果は得られません。それならと、大川漁港の南側にある浜へダメ元で移動してみることにしました。
良型メバルがヒット!! 矢引きのウキ下作戦が正解です
道路からおりる階段を利用して浜へ出ます。この浜は、漁港の波止との中間あたりにあるブレイクの手前に海藻ゾーンがあります。距離にして30㍍というところでしょうか。
背後に壁があるおかげで風の影響はかなり小さくなりました。たまに仕掛けが海藻に引っ掛かりますが、強く引けば外れるのでストレスにはなりません。
波打ち際まで仕掛けを寄せると、フグがピュン、ピュンと仕掛けを引っ張ります。一方、沖でアタるのはやはり小さいガシラばかりです。
現状の打開を求め、思い切ってウキ下を矢引きにして餌を沖で漂わせてみることにします。これでアタリがでればメバルかアジでしょう。
やがてウキが少しシモりました。仕掛けが海藻に乗ったのかアタリなのか判断がつかないことから糸を張ってみると…。ゴツゴツッ!! 魚です。
竿を起こすと同時に相手も海藻に潜ろうと抵抗します。「行かせるか!!」と竿を突き上げて強引に寄せにかかります。電気ウキを左右に走らせる抵抗を見せるのはメバルに間違いありません。しかも、この重量感からして結構なサイズのはずです。
波打ち際の先にある海藻をかわして浜にズリ上げ、ライトを当てると…。光で浮かび上がったのは丸々と太ったメバルです。25㌢越えのメバルは久しぶりとあって「よっしゃ~!!」と思わず声が出ました。どうやら海藻の上を狙う矢引きのウキ下作戦は成功のようです。
27㌢の大型メバルもヒット。さらにメタボグレまで…!!
「さあ、連発で行くぞ~!!」と気合を入れますが、同じポイントを狙ってもアタリがありません。そういえば風がかなりおさまってきたような? 満潮が近いことから、もしかしてメバルは餌を求めて動き回っているのかも? と考えて海藻ゾーンと関係のないところへ仕掛けを遠投し、ゆっくりとリールを巻いて寄せてきます。
ウキの明かりがボンヤリとにじみだしました。そうそう、近ごろ視力低下がひどいので先日に眼科へ行くと、「メガネを作りなさい」といわれて老眼鏡を新調することになりました。その際に「遠くもよく見えないんです」というと、もう1つ作ることを勧められました。そのもう1つのおかげでアタリがよくわかるようになりました。
海中に入ってにじんだウキを元に戻すくらいの気持ちでゆっくりと引くと、ズギュ〜ン!! ときて魚が走りました。おっとっと、こりゃまた元気なヤツです。やがて上がってきたのはメバルで、27㌢もありました。
その後も大型のラッシュが続き、竿を立てるとズギュ〜ン!! とくるからおもしろ過ぎます。こうなると、深場でも浅場でもアオイソメをちょっと泳がせたら食ってくれます。
「こっちはどう?」と、浅いところを狙うとボヨヨ〜ンとウキが沈みました。「ハイハイ、またきたね?」と竿を立てるとギュ〜ンと曲がり、ほとんど滑ることのないドラグからジリジリジリと音が鳴ります。「こんなんメバルちゃうわ~!!」と、強引に止めにかかるとフッと軽くなりました。やがて戻ってきた仕掛けのハリ先には海藻だけがついています。重量感からするとかなりデカいけど、チヌにしては走りが速過ぎるような…?
答はすぐに出ました。続いてヒットしたのは30㌢越えのグレです。おそらくさっきのヤツもグレでしょう。引きの強さを考えると40㌢クラスだったのかなぁ?
満潮を過ぎるとアタリが止まりました。クーラーも満タンになってきたし、次の1投で納竿としましょう。そう決めて思い切り遠投した仕掛けにアジが釣れてきました。これからはアジの時合に突入するんでしょう。それを専門に狙うのもいいですね。
例年、7月中旬まではこのパターンが続きます。春先に海藻が繁茂してたポイントを虫餌の遠投ウキ釣りで狙ってみてはいかがでしょうか?
タックルデータ
道糸 | バリバス・アバニ エギング マックスパワーPE X8 0.8号 | |||
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リーダー | バリバス・バーマックス磯ストロングタイプ2.5号 | |||
ハリス | バリバス・ハードトップTiNICKS1.5号 | |||
ハリ | バリバス・サクラマス・サツキマス2号 |
【葛城修平プロフィール】
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