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あれって正しくないの!? 秋磯のセオリー 正解? 不正解?|グレ釣り編その2
グレの数釣りが楽しめる秋磯シーズンとあって釣り方のよしあしの判断はつきにくいものです。実はセオリーとされる考え方にも曖昧な部分が少なくないだけに注意が必要です。シーズンの本格化を前に気になるノウハウの真偽を検証してみましょう!!
Q:小アジは1点集中の撒き餌で対処?
答:状況しだいで正解、不正解
アジの大きさや数によって対応策が異なります。刺し餌を取られないほどの小型なら気にしなくてもいいでしょう。ただ、群らがっているのが刺し餌を取れるはずもない小アジであるのに空バリで上がってくることがあります。そのケースでは、小アジが飲み込めずに離した刺し餌をグレが食っていることがよくあります。そのため刺し餌を大きくしたり、ボイル沖アミや練り餌を用いる対策が有効となります。
小アジの数が少なければ撒き餌ワークでかわせることがあります。潮が動いている状況なら撒き餌を入れたポイントの潮かみ側で刺し餌が残ることがあり、そのパターンを利用する方がいい釣果を得られることが多いでしょう。
そして、小アジの数が多く、着水した刺し餌をすぐにくわえて離さない場合は1点集中の撒き餌が有効です。集中させて打つと小アジをはじめとしたすべての餌取りが1個所に集まりますが、良型のグレがいる下層へも撒き餌の一部が通る確率が高くなります。そうすれば、やがて活性の上がった良型グレが小アジを蹴散らすように浅いタナへと食い上がって釣れる確率が高まります。
オセン(スズメダイ)もいる状況であれば、1個所に集めるようにできるだけ多く撒き餌を打ちます。そうして集めたオセンの群れの中には力関係で劣る小アジは入ってこれないからです。そのうえで一気に沈められるようにハリ上10㌢にガン玉を打った仕掛けを群れの中心に入れれば小アジ・オセンともに刺し餌を取られる確率はグンと低くなり、本命のヒットに繋がります。
その際に使用するガン玉は「餌取りの層を突破できるうえ、グレが刺し餌を追えるギリギリのサイズ」とします。私がよく使うのはガン玉のB~1号です。このクラスならグレの目前へ刺し餌を届けられれば一発で食ってくることが多いです。それで食いがわるければガン玉の位置を上げて様子をうかがいます。
この他、もう1つ重要なことがあります。それは、集魚力の低い配合餌を用いた撒き餌を使うということです。私の場合、半日分として沖アミ6㌔に集魚材を5袋ほど配合します。また、沈みの遅いパン粉やムギを上層の小アジに食べさせ、下層にいるグレに沖アミを食わせるという具合に比重の軽い集魚材を用いた撒き餌を使うことで本命がヒットする確率がより高まります。
(解説:上田泰大)
Q:数釣りには細仕掛けが有効?
答:状況しだいで正解、不正解
基本的に細仕掛けの方が数が釣れますが、活性が高ければ太仕掛けでもグレは食ってきます。細仕掛けに比べて強引なやり取りが可能であるぶん手返しアップをはかれるという点では、むしろ太仕掛けの方が有利だといえます。
たとえばグレにハリを飲まれた場合、1号のハリスはグレの歯で傷が入りやすいため釣るたびに結びかえなくてはなりません。その点、1.5号ぐらいのハリスは2~3度飲まれても傷が入りにくく、結びかえることなく釣りを続行できます。このため太いハリスで釣り始め、食わなければワンランクずつ落とすという方法を取るのが得策だといえます。
ここで私が競技会でよく使うテクニックを1つ紹介しましょう。
ハリスの号数を落とす際、すべてを新たにかえると時間のロスが大きくなります。そこで行なうのが、ハリのすぐ上で切ったハリスにワンランク細い号数を30㌢ほど結ぶという手法です。わずか30㌢ながらも細くなるぶんグレの食いがよくなります。ときには連続で釣れだすことがあるため簡易式とはいっても侮れません。
この手法は太くしたいときにも流用可能です。たとえば、突然きた時合に尾長グレがアタりだしたときなどはハリ上30㌢だけを太いハリスにします。そうすれば貴重な時合を逃すことも少なくなりますし、ハリスの使用量が少ないぶん経済的といえます。
なお、1.2号と1.5号を基本のハリスとしている私の場合、細くする場合は1号、太くする場合は1.7号を直結することが多いです。
(解説:上田泰大)
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