フィールドガイド　田ノ浦漁港

田ノ浦漁港の概要

海水浴場が隣接するなどレジャースポットとして整備されているだけにトイレや駐車場などの施設面がとても充実しています。このため春〜秋には大勢の家族連れを見ることができます。

また、南に面していることと、背後に山があることで冬特有の北西風の影響が少ないという特徴があります。真冬にもストレスなく竿を出せるありがたいスポットです。

主なポイントは３個所。いずれも平坦なケーソンからの釣りになるだけに足場のよさは最高です。

地続き一文字

周囲の地磯よりも沖に突き出ているため潮通しのよさは抜群です。しかも、足もとから豊富な水深（５〜10㍍）とあって多彩な魚種を狙えます。また、中央部のすぐ沖にある姥岩（うばいわ）といわれる岩場にはより多くの魚種がいついています。根掛かりが多発するためダイレクトには狙えませんが、潮流を考慮して周囲を狙うと好釣果が期待できます。

釣り場となるケーソンは東端の一部を除いて二段構造になっています。上部には階段で上がれますが、海面までの高さが８㍍近くになります。取り込みの際は一段下の方に協力をあおぐ必要があります。

漁港波止

港内にのびる短い波止ですが、外海が荒れたときには重宝します。水深は３〜８㍍。

遊歩道の波止

港西側にＬ状にのびる波止。地続きの波止が満員のときにはこちらに目をつけるといいでしょう。

田ノ浦漁港の四季の釣りもの

冬〜春はメバルの好期。地続きの一文字の姥岩回りを中心にエビ撒き釣りや探り釣り、虫餌の流し釣りで狙うのがおすすめです。また、シモリが点在する遊歩道の波止や港内の常夜灯回りを攻めるのもおもしろいです。

そして、地続きの一文字はチヌの魚影の濃さも良好です。姥岩回りをフカセ釣りで狙うのもいいですし、一段高い場所からのカゴ釣りで沖めを狙うのもいいでしょう。カゴ釣りならヘダイやアジも期待できます。

夏場は紀州釣りがベスト。平坦なケーソンが足場になるだけにじっくりと腰をすえて釣れます。

夏のサビキは全域でＯＫ。家族揃って楽しむには最適のターゲットです。また、梅雨明けごろにはカマスやタチウオの回遊も始まります。カマスは時合が短いものの、朝夕のまづめどきにサンマの切り身などを餌にしたウキ釣りやルアーで手返しよく狙えば数が期待できます。さらに酒カスで狙うアイゴもよく釣れます。

秋は、ひと回り大きくなったタチウオやアジの他、グレ・サヨリ・アオリイカがターゲットになります。中でも手軽なエギングで狙えるアオリイカは数釣りがＯＫです。

ファミリーフィッシングやチヌ釣りファンが多いことから投げ釣りの目立った釣果は聞かれませんが、人が少ない冬場にチヌ・カレイが狙えます。どちらも数釣りは期待できませんが、グッドサイズが釣れます。ポイントは地続き一文字の両サイド。ただし、漁船の往来が激しいだけに道糸沈めを必ずセットすること。

なお、海水浴場やバーベキュー場も隣接しているため夏場には釣り＋αで遊んでも楽しいでしょう。

田ノ浦漁港のインフォメーション