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【投げ釣り】低水温期の注目株・アイナメ

〈実績ポイントガイド〉
激流走る海峡筋に注目!!

鳴門・北泊新港〈徳島県〉

小鳴門海峡の播磨灘側出口にある漁港である。潮時をよく見て作戦を立てないと、激流に翻弄されて帰ることになるので注意すること。

低水温投げアイナメ9

…大波止のコーナー部分。西側に広がるゴロタ浜方向か沖向きに投入することで良型のアイナメが狙える。ただし、3月ごろまでワカメ収穫船がひっきりなしに目前を通るから要注意。道糸沈めを用いるのが無難である。それでも、潮流が比較的緩いので釣りやすいといえる。

…大波止の中間部では遠近、左右を広く探るといい。上げ、下げともに複雑に潮が流れるので釣りにくいが、その流れを制すれば釣果アップが期待できる。初夏や秋にはマダイも狙える。

…本命ポイントだが、激流に加えて船の往来が多いため上級者向けといえる。釣りやすいのは沖向きに流れる込み潮時だ。50㍍程度投げたところから自然に流すスタイルで狙うとよい。下げ潮時は岸に設置されたテトラの方へ仕掛けが流されるので近投に徹しよう。ここでは30㌢オーバーのアイナメの他、カレイの実績も多い。

…テトラが乱雑に積まれているところはなるべく避け、北泊漁港の少し手前にある石ダタミ状の足場から狙うのがよい。ポイントの性質上、潮止まり前後が狙い目。左手にある灯台に道糸が巻かれるように流れる込み潮時は特に難しい釣りを強いられるが、仕掛けをうまくポイントへ届けられたらポンクラスがアタる。私は35㌢クラスを釣った実績がある。ここから北泊漁港までは岸近くにブイがたくさん浮かんでいるため投げる釣りは不可である(ブイまでの近投は可)。

〈食味向上考察〉
アイナメをおいしくいただこう

我が家では家族全員が刺し身好きだ。その刺し身をもっとおいしく食べるためにはどうすればよいか? と考えた結果、生かして持ち帰るしかないという結論に至った。

どんな魚でも新鮮なうちに食べると持ち味が生かされておいしいものだ。アイナメだけでなく、ヒラメ・マゴチ・マコガレイ・カワハギ・ソイ・マハゼ・ウナギなどで試したが、いずれも生かして持ち帰ったものはとてもおいしかった。

低水温投げアイナメ4

釣り場での釣魚のキープ、持ち帰りともに2重式のアジ生かしバッカンを利用している。釣り場での釣果のキープは内側にあるネット状のスカリを用いる。陸上に引き上げる際には半分以上の海水が抜けて軽くなるので無用な体力の消耗を避けられるのがうれしい。

低水温投げアイナメ5

帰る際はスカリをバッカンに入れ、エアポンプをセットする。酸素量を多くしたいことと、1台が故障したときに備えてエアポンプは最低でも2台使用する(写真は外側のバッカンのみを使用)。

アイナメは薄造りがいい。活け造りだと身が硬直するため、普通の刺し身では歯応えがあり過ぎるからだ。もっとも、しっかりとした歯応えを好むなら、どのような切り方でも問題はない。

鮮度のよいアイナメを薄造りにすると「これがあのアイナメか」と思うほど歯応えが違うことに驚かされ、市場価格が他の魚よりも高いのも納得できるはずだ。

生きたまま持ち帰って自宅で締めた魚の刺し身は翌日に食しても十分においしい。つまり、新鮮な刺し身を2日にわたって食べることができるわけだ。もちろん、2日めはカルパッチョにしてサラダ感覚でいただくなど、アレンジするのもよい。

そして、いよいよ刺し身に飽きた?3日めは、前日から仕込んでおいた昆布締めを食すのが私の定番。これはこれでおいしいく、3日続けての刺し身三昧を飽きずに楽しめる。

みなさんも生きたままの持ち帰りにチャレンジしてほしい。その魚を1度でも食べれば、おいしさにハマること間違いなし!!

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