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【実釣マニュアル】メバルの釣り方

メバルの釣り方13

メバルはほぼオールシーズン、たいていの釣り場で狙える好敵手。さまざまなヒットパターンが想定されるだけに攻略できたときの満足感の高さは抜群!!

メバル釣りの概要

メバルは波止の釣りだと30㌢もあれば超大物といわれるほどで、一般に20㌢もあれば立派なキープサイズとされる、いわゆる波止小物釣りの主役の1つである。その人気は絶大で、ほぼオールシーズンこの魚を追っている熱心なファンがいるほどだ。たとえば、寒い冬の夜にも波止には釣り人がいるが、たいていはメバル釣りだと思ってもよいほどだ。

メバル釣りのおもしろさは、同じく身近な根魚であるガシラと比較するとよくわかる。食味に関していえば同等、もしくはガシラの方がよりおいしいとの意見も多いが、釣りものとしての人気はメバルの方が高い。ほとんど根に張りついているガシラを釣る方法は単調になりがちで、どれだけ多くのポイントを探るかで釣果が決まるようなところがある。その点、メバルは群れを作ってサスペンド(宙層で定位)していることが多く、ときには根回りを離れて砂地でも餌を追う。そのぶん地形や潮の流れから居場所を読み、さらにタナをとらえないとまったく釣れないような難しさがあるが、狙いが当たれば1個所で数釣れるといったゲーム性の高さがある。そこがメバル釣りの大きな魅力となるわけだ。

釣期については「春告魚」とも表記されることからわかる通りに春がベストシーズンの1つになるが、晩秋~冬もおもしろいし(産卵で一時的に食わない期間はある)、初夏にも「梅雨メバル」といわれる良型が数揃うパターンがある。また、夏場は深場に落ちるシーズンオフとされるが、水深があって潮通しのいい場所では釣れる可能性があるし、浅いゴロタ場に良型が入っていることもある。

餌は日中ならシラサエビを中心とした生きエビ、夜間に広範囲を探るなら虫餌のアオイソメがメイン。生きエビにはシラサエビを用いることが多いが、潜るのが速いうえに少し粒が小さいことから撒き餌としての使い勝手がいいブツエビを選ぶ人も多い。また、イカナゴの新子が沿岸を回遊する春には、それが好餌となることもある。また、ルアーで狙うのも楽しい。

メバルのポイントの考え方

メバルは港湾部のいたるところにいる。キンギョみたいなサイズの幼魚の群れが港内で波止際を泳いでいる姿を日中によく見かけるが、サイズが上がるにつれて昼間は物陰や深場に身を潜める傾向が強くなる。そのため波止では朝夕のまづめどきや夜間にしか活発に餌を追わなくなるうえ、釣れるエリアも限られる。

キープサイズかどうかという中・小型をメインに考えるなら、最もわかりやすいポイントは夜の常夜灯、もしくは他の照明が海面を照らしているエリアである。メバル自体が光に集まる性質を持つわけではないが、その餌となる小魚やエビの類には光に集まるものが多いため常夜灯下は安定的な夜の餌場としてメバルのつき場となっている。静かな港内で魚の活性が高いときはメバルのライズ音(餌を追って海面でパチャパチャと音を立てている)が聞こえることもある。

港内の岸壁にある常夜灯回りは足場もよくて夜のメバル釣り入門には最適だが、よほど魚影の濃い状況でないと型は望めない。サイズアップを目指すなら明かりの近くのテトラや捨て石、シモリ、藻場など、昼間にもメバルがついていそうなスポットがあるところに目をつけたい。また、それが波止の外向きの潮通しのよいエリアである方が良型の可能性が高まるものだ。もっとも、メバルは光に寄るわけではないから常夜灯がなくても構わない。夜釣りに慣れてきたら明るいうちに釣り場を観察し、常夜灯下以外にも根魚がつきそうな地形的なアクセントのある場所に目をつけておくといい。

メバルの釣り方1
メバルの釣り方2

波止に隣接するゴロタ浜(浜からも釣れるが、足場の高い波止からの方が探りやすい)なども無数にメバルのつき場がある狙い目だ。その中で特に大きなシモリがあるところ、カケアガリがあるラインを把握して釣ろう。

また、どこを釣るにしても潮位と潮流の状態を考えることが大切だ。基本的に潮止まりでなければチャンスはあるが、浅い場所では満潮の前後の潮位が高いタイミングでないとメバルが出てこないことが多い。また、外海向きのポイントでは流れが速過ぎると釣りにならず、潮止まりの前後だけが狙い目になるケースが多い。ただ、速い流れで潮のヨレができるところでは、そこに集まった餌を狙うメバルの群れが沖めの宙層にいることがある。仕掛けが届く範囲にできた潮ヨレは狙ってみる方がいいし、それで釣れたときはどのような潮の状態(潮回り、潮時)に潮ヨレができたかを覚えておくと次の釣行時のチャンスタイムを予測しやすい(他のパターンのポイントでも同様。場所によって異なる釣れた潮時の傾向を把握しておくと効率よく釣れる)。

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