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【冬波止のピックアップ】遠投&近投で迫るアイナメ&カレイ

カレイ・アイナメ12

目が覚める激しいアタリを見せてくれるアイナメと、本格派からファミリーまで楽しめるカレイを同時に狙えるビッグチャンス。釣り場の特徴に合わせたタックルをセレクトしてそれぞれの深い釣趣を存分に味わいたい!!

カレイ・アイナメ1

餌が舞い上げられる荒れ後の冬ナギ(風が止むタイミング)の日はビッグチャンス。良型のヒットが特に期待できる。ただし、海峡筋では上げ、下げどちらの潮時に時合が訪れるかは釣り場によってさまざまである。潮時表を見て干満の時間を把握しておくことが大切だ。

《アイナメ》
最高にアツい〝攻めの釣り〟。
マダイをしのぐ美味は海峡で!!

釣りものが減る冬場の投げ釣りにおいて、低水温でも活発に動き回るアイナメは貴重な主役である。強いアタリで竿先をゴンゴンとたたき、頭を振って激しく抵抗する釣趣は多くのキャスターを魅了する。また、急潮流にもまれて身が締まり、脂乗りも最高の明石産ポン級アイナメ(30㌢オーバー)は購入すれば1匹3000円以上もする高級魚である(この時期はマダイよりも高値がつく)。ぜひこのチャンスに狙いたいものである。

私のホームグランドである神明間では12月中旬からアイナメが釣れ始め、4月末まで楽しめる。最盛期は1月。私は正月明けの初釣りで明石港の白灯波止へ釣行することが多いが、30〜40㌢級が3〜5匹も釣れることがある。そんなポン級の激信を何度となく味わうと寒さなど吹き飛ぶほど心身がアツくなる。

海峡部でのタックルはコレが正解!!

大型アイナメを狙う場合、まずその釣り場にあったタックルと仕掛けを用意することが大切だ。以下は明石海峡へ釣行する際のおすすめタックルである。

カレイ・アイナメ図1
カレイ・アイナメ図2

●竿…アタリがあれば根掛かりゾーンから素早く離したいため、胴がしっかりとしたオモリ負荷30〜35号の竿を選択したい。向こう合わせで釣れるカレイとは対照的に、アタリをとって掛け合わせる釣りなので竿数は多くても3本までにとどめる。すべての竿に目が届くようにしっかりとした三脚に置き、竿先を高くしてアタリを待つ。

●遠投用のリールとライン…リールはパワーのある大型タイプを用いる。それに巻く道糸はナイロン5号を200㍍以上とする。
潮流が速い明石では流れの抵抗が小さい3号の糸を使いたいが、アイナメが潜む荒い根や障害物回りへダイレクトに仕掛けを投入するスタイルとあり、根掛かりをした際にもオモリや仕掛けをできるだけ回収できるように5号を使っている。そして道糸の先には12→5号のテーパーライン(力糸)をセットする。

●遠投用のオモリ…アイナメ狙いでは根掛かりを恐れていては好ポイントを攻められない。少しでもコストを抑えるために安価なL型天秤+六角オモリ25〜35号の組み合わせを用いる。

●近投用のリールとライン…流れが速過ぎて沖で仕掛けを止められないときは足もとの捨て石際を狙う。その際、道糸はナイロン8号の通し(テーパーラインなし)とする。根掛かりが多発することを考慮して太い道糸も用意したい。

●近投用のオモリ…浮き上がりが速くて根をかわしやすいジェット天秤の25〜30号を用いる。

●仕掛けは遠・近共通で1本バリ…仕掛けはごくシンプルな1本バリ仕様とする(モトス10号、ハリス5号、カレイバリ15号)。これなら根掛かり時にモトスとハリスの結束部で切れることが多いため最低限オモリを回収できる。

仕掛けの全長は、流れが緩くて遠投で攻めるときは全長1.5㍍ほどの長め、潮が速くて近投で攻めるときは80㌢までの短めとする。潮の流れを把握し、仕掛けが浮き上がりにくいセッティングとすることが大切である。

そして、ハリのチモトには赤の装飾玉(発光玉や蛍光ビーズ、エッグボールなど)を2〜3個つけて餌を目立たせる。これは大型のアイナメに特に有効である。

仕掛けは〝止めて置く〟のが基本!!

潮流が速い釣り場では釣行前に干満の時刻を調べておくこと。これを確認しているかしていなかでは釣果に大きな差が出る。

沖のシモリを狙う場合、潮がゆっくりと流れるときの方が釣りやすい。速いときに沖を狙うと、仕掛けが狙いのポイントから外れやすいうえ、根掛かりが多発する。効率を求めるなら潮が緩むまでは近投ポイントを探る方がよい。

そして、遠投時に注意したいのがすべての竿の道具立てを統一すること。竿によってラインの太さやオモリの重さなどがかわると流れ方がかわり、仕掛けが交差してオマツリが多くなる。トラブルが増えると、せっかくの時合を逃しかねないので注意したい。

そして、根が荒い場所を狙うことからサソイはいっさい入れない。シモリ際を狙って仕掛けを投入したら、アタリがでるまで待つのが基本である。

カレイ・アイナメ図4

ポン級がヒットするとガンガンと竿先をたたく強いアタリがでる。それをとらえたら竿を大きくあおって合わせ、リールを素早く巻く。モタモタしていると根に逃げ込まれてバラす確率が高くなるから注意が必要だ。竿先にでるアタリを見逃さないことが大切である。

そして、餌取りが少ない時期だが、投げ込んだまま長時間放置するのはいけない。15分を目安に仕掛けを回収し、キャストのたびに投点を少しかえるなどしてできるだけ広く探るのが好釣果を上げるキモである。

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