寒グレ、50㌢超級必釣マニュアル【前編】 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 4

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寒グレ、50㌢超級必釣マニュアル【前編】

【グレ狙いのタックルバランス】2号ハリス、小バリで大物を迎撃!!

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口太グレを狙う場合、その魚の重量や引きの強さから計算すれば1.25号程度のロッドにライン、ハリスともに1.75号もあれば十分に対応できるはずです。しかし、上がった磯の地形や魚を食わせる水深を考慮した場合、そして50㌢オーバーに的を絞って狙うとなればやはり1.75号のロッドに2.5号のハリスは必要ではないでしょうか?

確かに繊細なタックルでも取り込むことは可能です。

実際に大引のヒジキ島では実寸52.5㌢、2.5㌔の口太グレを1.2号のハリスで取り込んでいます。三尾の大倉でも0.8号のハリスで50㌢にはわずかに届かないものの、2㌔以上の真ん丸い良型グレを取り込んでいます。

しかし、これらはただ単にラッキーだっただけの話です。いくら締め込みがソフトな口太グレといっても、50㌢オーバーの大型狙いとなればそれなりのタックルを使用するべきではないでしょうか?

ただ、ハリスを太くすれば食いがわるくなると思われるためか、多くの釣り人は可能な限り細仕掛けを使用するようになっています。

確かにハリスは細い方が食いはいいでしょう。また、グレが浅いタナに浮いている姿が確認でき、なおかつ潮が緩んでいる状態では確かに細ハリスに分があることは事実です。しかし、これもケースバイケースです。潮がよく動き、きっちりと自分の狙い通りに仕掛けをなじませることができれば太くても問題はありません。

以前このようなことがありました。愛媛県中泊の名礁「大三角」で足もとに60㌢前後の大型の尾長グレが見えているもののまったく刺し餌を口にしてくれません。これはこの磯のいつもの光景ですが、そのときハリスを細くしては? と1.5号ハリスに落として小バリにしてみました。するとすぐに食ったのですが、結果は見えています。

大切なことは、自分が取り込める最低限のハリスを使用しなければ話にならないということです。

ひと昔前の流行?は「食わせてなんぼ」でしたが、今は「取ってなんぼ」です。ワンランク太いハリスでも食わせる努力をし、なおかつ取り込める余裕のあるタックルで勝負してこそおもしろいのです。

少しばかり話がそれましたが、確かに潮が緩み、澄んでいるような条件下では細ハリスが有効です。逆に仕掛けのなじみを調整する場合は、できるだけ軽いハリに太ハリスを使用します。そうして仕掛けの立ちを防いで食わせることもあります。

だからハリスに関しての私の結論としては「よほどのシビアな条件下でない限り、50㌢以上の大型を狙うとなれば2号以下のハリスは使用しない」です。欲をいえば2.5号はほしいものです。

ちなみに、2号ハリスの直線強度は約4㌔です。したがって、ハエ根でハリスが擦れない限り、ロッドの角度さえ誤まらなければ切れることはありません。というより、1.5号前後のロッドで2号ハリスが切れるまでためていられるでしょうか?

グレ50cm18
自信を持ってやり取りできるハリスで挑むのが定石です。
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反応のある餌のサイズによってハリを使いわけるのが基本です。

大型グレ狙いのハリの大きさについて

続いてハリの大きさについてですが、フカセ釣りでは小バリが絶対条件というのが私の持論です。ハリの大きさの基準はターゲットとするグレのサイズではありません。30㌢のグレを狙う場合でも、50㌢オーバーの大型を狙う場合でも大きさは関係ありません。

では何を基準にハリの号数をかえるのか?

まず、第一に当然のことでしょうが使用する餌の大きさによって変更します。基本的にグレは小さい餌を好みます。高水温時の紀東方面で、餌取り対策として使用するLサイズのボイルを除けば、口太狙いではできる限り小さい沖アミ、Sサイズが望ましいのです。そして、その餌をきっちりと刺すにはそれに合った大きさのハリが必要となるのです。

なぜ、口太グレは小さい餌を好むのか? それは、先にも書いたようなグレの捕食スタイルによるものです。餌を噛み砕くのではなく、吸い込むように捕食するグレの性質を考慮すれば当然のことでしょう。

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口太グレ狙いにおいては小さな餌が有効であるケースが多いです。そのため小バリが有効になるわけです。

ただ、尾長狙いにおいてはその限りではありません。さまざまなサイズの尾長グレが高活性化の中で撒き餌に乱舞しているときには、その中から型のいい奴を食わせるために大きな沖アミを使用します。ですが、口太グレ狙いでの基本はあくまでも小さな餌です。

そのため普段の大型口太グレ狙いで私が使用するハリは、Sサイズの沖アミ使用時でグレバリ5号、Mサイズの沖アミでグレバリ6号を使用しています。また、取り込みが困難なため太仕掛けで強引にやる場合はグレバリ7号を使用します。

ただ、これはあくまでも通常の場合の基本です。同じ大グレ狙いでも高水温期の紀東の梶賀方面では、とんでもないような大きなボイルの刺し餌を使用します。このため9~10号といった太軸のグレハリも使用します。逆に極端に水温が低下した厳寒期においては、同じ大グレ狙いであってもムキ身を使用する場合などは4号で対応します。

小バリのメリットは、小さい刺し餌を使用できることと唇にハリを掛けやすい点にあります。唇に貫通したハリは細軸でものびることはありません。また、吸い込みがいいため飲ませて釣る場合においても小バリは効果的です。だから私は小バリを使用するのです。

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