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初心者注目!! タチウオ狙いの引き釣り&ウキ釣りの基本を再点検
大阪湾岸でもタチウオの回遊の気配が感じられるシーズンになりました。回遊さえあれば釣りのキャリアを問わずに楽しめるのがタチウオ釣りの魅力です。本格シーズンが開幕するにあたり、その釣り方の代表格である引き釣りとウキ釣りの基本を再点検してみましょう
タチウオの引き釣りの最大の魅力は短時間で手軽に遊べることでしょう。また、アタリがダイレクトな点もおもしろさの1つ。ガツン!! と手もとにくるわかりやすさも魅力だといえます。
その反面、タチウオのタナを探り当てたり、リーリングスピードを調整してアタリをだすなどの難しさがあります。それを懸念してタチウオはウキ釣りでしか狙わないというアングラーも中にはいます。とはいえ、タックル面や釣り方そのものは非常に簡単なので入門しやすいという特徴があります。仕事帰りに30分、1時間だけ竿を出す、といった楽しみ方ができるのは引き釣りならではといえるでしょう。
一方、タチウオのウキ釣りの魅力は、何といっても電気ウキがゆっくりと海中に引き込まれていく幻想的ともいえるアタリを味わえることでしょう。アタリがで始めてから10~30秒の間はハラハラドキドキの連続です。引き釣りに比べるとタックル面では手軽さに欠けますが、のんびりと竿を出せるという特徴は仲間や家族、カップルでの釣りに向いているといえます。
タチウオ狙いの引き釣りの要点
仕掛けについて
仕掛けは図の通り。すべて市販品で揃うため、釣行前に釣り具店で揃えましょう。テンヤは予備も含めて種類(形状やオモリの重さなど)の異なるものをいくつか用意しましょう。
また、ワイヤーラインの予備も必要です。ワイヤーラインは切れることはほぼありませんが、キンク(折れ曲がること)すると仕掛けがまっすぐにならないために食いがわるくなることがあります。
餌について
使用する餌は生きたドジョウや冷凍のキビナゴが一般的です(ワームを用いるパターンもあります)。いずれの場合もテンヤに付属する細いワイヤーをぐるぐると巻きつけて外れないようにすればセットすれば完成です(近ごろはワイヤーを使わないワンタッチ式のテンヤも多くラインナップされています)。
釣り方について
テンヤに餌をセットできれば実釣開始。テンヤのハリは大きくて鋭いので後方をしっかりと確認してから沖へ向けて投入しましょう。
日が高いうちは遠投が有利ですが、タチウオが接岸しやすい朝夕のまづめどきは30㍍ほど投げることができればOKです。
着水したらテンヤを沈める時間をカウントします。それに先立ち、足もとにテンヤを沈めて1カウントでどれぐらい沈むかを確認しておくことが大切です。その際、仕掛けを引っ張って餌の姿勢がおかしくないか、どのような動きをするかといった点検もしておきましょう。そうすればテンヤを引くときの仕掛けの動きをイメージしやすくなります。
以上の作業はテンヤや餌を交換するたびに行なうのが賢明です。
さて、着水後にカウントするのは、この釣りではタチウオのタナ(泳層)を捜すことが釣果に直結するからです。したがって、アタリがないときはカウントを増減させ、異なるタナをどんどん探るのが得策となります。基本的に、時合になるとタチウオの泳層は浅くなり、日が高いうちは海底近くになります。それを念頭に置き、竿を出す釣り場の水深を考慮して仕掛け(テンヤの重さなど)をかえながら釣っていきましょう。
なお、タチウオは餌を食べるのがうまくないため、あまり速いスピードで引くと食いきらずに触るだけで終わることがあります。そのため、カツン!! とアタッたのにハリに乗らないときはリールを巻くスピードを遅くするか、アタリがでてからも合わせずにゆっくりと巻き続けてみましょう。すると、グーッとした重みが竿に乗るアタリがでるはずです。そのときに合わせを入れましょう。
タチウオの口はかたく、歯が非常に鋭いので合わせは必ず入れること。重みが乗ったからと油断しているとハリ外れでバラシにつながるので注意が必要です。
タチウオ狙いのウキ釣りの要点
仕掛けについて
タックルと仕掛けは図の通りです。仕掛けはさまざまな種類がありますが、1〜2本バリのタイプが扱いやすいかと思います。
餌について
使用する餌は冷凍のキビナゴやイワシなどですが、サビキ釣りなどでゲットした小型のアジやサバなどでもOKです。
仕掛けに複数バリのタイプを使う場合は、ハリが外れにくい目の部分に1本とタチウオが食いつきやすい腹の部分に刺すパターンが有効です。1本バリタイプであれば目を通してから中央あたりの背中(骨のあるかたいところ)にハリを刺します。
釣り方について
準備が整ったら投入します。仕掛けが着水したら糸を出さずに少し引っ張り気味にして待ちましょう。そして、仕掛けがなじんでウキ止めがウキへ到達したら糸を送りながら流していきます。あとはウキにアタリがでるのをのんびりと待ちましょう。
しばらく流してもアタリがでないときは仕掛けを止める(餌が少し浮く)程度のサソイをかけてみましょう。それでもアタリが遠い場合はウキ下の調整を考えます。
日が高いうちには海底付近にいるタチウオは、まづめどきには海面直下まで浮いてくることがあります。このためまづめどきなどの時合のときは1~2ヒロ程度のウキ下が有効であることが多いです。活性が低いときは3~4ヒロ程度を目安に調整するとよいでしょう。
回りの釣り人がタチウオをゲットしているなら釣れたウキ下を聞き、それに合わせるのが手っ取り早いといえます。仲間で竿を出す場合や自身で複数本の竿を出すならウキ下をそれぞれかえて狙うのがセオリーです。釣果が出れば、釣れた人のウキ下を目安に狙うと好釣果に結びつきやすくなります。
この他、投入のたびに餌の状態を確認し、ボロボロであれば取りかえること(タチウオのアタリがなくてもボロボロになっていきます)。新鮮な餌を使うことも釣果を上げるうえでは大事です。
タチウオ釣りの注意点
タチウオの歯はとても鋭く、ちょっと触れただけでも大きな傷となって出血します。ハリをはずすときは魚バサミなどでしっかりと握ったうえで、ペンチなど用いて下さい。
そして夜間の釣りなのでライト類はもちろん、できれば予備のライトと電池を用意しましょう。
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