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大キスのキャッチ率を高めたい!! 置き竿での”合わせ”の要点を解説

老獪な大キスを置き竿スタイルで狙う場合、合わせのタイミングをいかにつかむかという点が課題としてあげられます。そこで、ここではよりよく掛けるために実践したいノウハウに迫ってみたいと思います。ぜひ参考にしていただき、大キスにアプローチしてみて下さい
(文:中本嗣通)
数ある投げ釣りのターゲットの中で、置き竿スタイルでの〝合わせ〟で悩まされる相手といえば神経質な捕食をみせるキスでしょう。特に、25㌢を越えて30㌢前後にまで成長した大ギスと呼ばれるサイズともなると、その老獪さゆえに「俊敏かつ豪快、しかも臆病かつ慎重」といった複雑なパターンで餌にアプローチしてくることから合わせのタイミングをつかむのが困難になります。
そこで、以下ではその大ギスの合わせについて考察したいと思います。
【置き竿での大キス狙いの合わせ方①】キスの捕食方法を理解しましょう
前述の通りに難敵といえるキスをうまくハリ掛かりさせるためにまず頭に入れておきたいのが、合わせを入れるタイミングを知るヒントとなるキスの捕食行動です。
自然界におけるキスの餌といえば、海底に生息するゴカイ類や小エビといった小動物です。これらの餌が海底の砂地や岩場の陰などで体の一部を露出していると、その部分を素早く口でくわえて海中高くに放り上げ、捕食しやすい状況を作ってから一気に吸い込む、というのがキスの代表的な捕食パターンだといわれています。
合わせをうまく決めるにはキスの餌の食べ方にも考慮しましょう。 そのため、キスが発する1度めの大きなアタリはくわえた餌を海中に放り上げる動作ということになります。つまり、このタイミングで合わせを入れてもハリ掛かりしにくいわけです。
合わせるべきは2度めのアタリです。キスが餌を吸い込む本アタリがでたタイミングをとらえて合わせを入れるのが置き竿スタイルにてキスをハリ掛かりさせる基本パターンとなるのです。
【置き竿での大キス狙いの合わせ方②】基本が通用しないケースとは?
以上のパターンはあくまでも基本です。この基本に急激な水温の変化や潮流の緩急、時間帯などといった環境条件の変化が加わると、敏感に上下するキスの活性(食欲)によって合わせを入れるタイミングがかわってきます。したがって、当日の状況に応じて臨機応変に対応しなければいけないことを覚えておかなくてはなりません。
キスの活性によって合わせるタイミングは異なります。 たとえば、「落ち」に備えて体力をつけようと餌を求めたキスの群れが接岸する秋ギスシーズンでは、合わせのタイミングをあえて計る必要はありません。アタリがでた直後の即合わせでハリ掛かりするケースも多いです。これは大きな群れの中で他の個体と餌の捕食を競うことでテンションが高まり、ファーストアタックから一気にノドの奥深くにまでハリを飲み込むからです。
逆に、低水温の影響で活性がイマイチ上がらない早春の早場キスや越冬キス、好シーズン中であっても降雨による水温低下、および水潮や濁りが回ることで著しく活性が下がった場合は、コンタクトしてきても餌の端をくわえただけで食い逃げをするケースも多くなります。このようなときは微妙なタイミングの合わせを求められることがほとんどです。
【置き竿での大キス狙いの合わせ方③】ラインの送り込みを実行しましょう
低活性時における合わせのタイミングの対処方法の1つが「ラインの送り込み」です。餌をもてあそぶような神経質な捕食行動をとる低活性のキスにハリを掛かけるにはラインを送って抵抗負荷を小さくするのが有効です。それによってキスが迷わず餌を吸い込んでくれるようになります。
それを実践するには、置き竿でキスを狙う多くのキャスターが行なう〝ドラグフリー釣法〟が有効です。アタリの強弱に応じて自動的にラインを吐き出し、キスへ伝わる穂先の抵抗を緩和して次なるステップへとつなげてくれる、というのがドラグフリーで期待できる効果です。
ドラグフリーで待つのが基本です。ただし、アタリがでたあとの対応がもっと重要になります。 もっとも、大切なのはドラグフリー後のフォローです。ここでセオリー通りに2度めのアタリをただ待つのではいけません。アタリの後にラインが出て行くのと同時に素早く穂先を下げて抵抗負荷をさらに小さくすることが重要です。
次の瞬間、ラインが勢いよく一直線に沖へ走るようであればキスが適度な活性を持っている証拠です。作った糸フケが張ったと同時に合わせを入れましょう。そのパターンで続けて何匹かのキスをキャッチすることができれば、それが当日におけるベストタイミングということになります。
【置き竿での大キス狙いの合わせ方④】極端な低活性時はさらなる送り込みを!!
以上のパターンでも掛からない低活性な状況も少なくありません。その場合、竿先を下げてラインを送り込むまでの手順は同様です。その後、送り込んだラインがゆっくりとでも沖へ走るような動きをすれば、スプールからラインを再び引き出して相手の反応を注意深くうかがってみます。それでラインがある程度張ってくれば穂先でやさしく聞き合わせ、少しでも魚の重みを感じたならば本合わせを入れて巻き上げを開始します。
ただし、著しく活性の低いキスならば10㍍以上もラインを送った時点でようやく合わせがきく例もあるので、あきらめずにラインを送り続ける作戦も試してみましょう。
ちなみに、大きなアタリをキャッチしたあとに確信を持って「今や!!」と合わせを入れても、見事に空バリを引かされてガックリとすることも多いものです。しかし、その空バリに気分を害してすぐに仕掛けを回収するのは早計です。アタリがあったスポットでサソイを掛けるようにゆっくりと仕掛けを動かし、周辺を今一度探ってみることです。ハリに餌が残っていれば、動く餌に対してリアクションで食いつくキスが他にいるかもしれないからです。ダメ元で試してみてもソンはないでしょう。
素バリを引いてもしばらくは反応をうかがってみましょう。 ただし、このケースも即合わせではハリ掛かりしにくくなります。やはり、キスがしっかりと餌を吸い込む間を作るためにアタリの直後に穂先(=ライン)を送り込んでから合わせるのがベターです。
【置き竿での大キス狙いの合わせ方⑤】ハリの形状も大事!!
置き竿における合わせの成功率をアップさせるには、キスとのファーストコンタクトを果たすハリの選択も大事なファクターとなります。置き竿で釣る場合に合わせがききやすいハリといえば、狙うキスのサイズにフィットした号数(大きさ)であることに加え、吸い込みやすい軽い自重と形状を持つものということになるでしょう。
乱入が想定される大物にも耐えうる強度も必要です。 具体的には、フトコロが狭く、ハリ先と軸とが直線上に位置する形状が望ましいといえます。また、吸い込みやすくて掛かりが優れるからといって、脆弱な細軸タイプのキスバリは適しません。置き竿で釣るという性質上、乱入の可能性がある他魚にも対応できるパワーを備えた太軸バリ系を選ぶのが無難です。
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