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チヌ・フカセ釣りの悩みを解消!!|小型の中から大型のチヌを釣るには?

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Q:チヌのフカセ釣りで小型の中から大型を釣るには?

乗っ込みがひと段落すると、小チヌの数釣りシーズンとなります。フカセ釣りでも30㌢未満が数釣れるときがありますが、その中で大型を釣るにはどうすればよいでしょうか? 小チヌをかわして大型だけを狙う秘訣があれば教えて下さい。

A:ポイントの外側を狙うのが一手です

「小型をかわして大型を狙う…」とは難しい質問ですね。ここではやってみるべき(やってみると確率が上がるであろう)作戦を紹介しましょう。

ポイントの外側を狙ってみましょう

チヌもグレも同じですが、同じ種類の魚が餌取りになる状況を釣りこなすのはとても難しいことです。とはいえ、小チヌをかわす場合、他魚種が餌取りになる状況と同じように行動パターンや泳ぐスピードなどの性質を利用することで釣りわけが可能となります。

小型のチヌは好奇心が旺盛で、大型に比べると警戒心が薄い特徴があります。また、数が多いぶん競い合って餌を食べると考えられます。

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小チヌ特有の好奇心の旺盛さを利用し、差別化をはかるのが1つの手段となります。

一方、大型は好奇心はあるものの、警戒心が高いぶんなかなか刺し餌を口しません。私が大型を釣った経験からすると、撒き餌をある程度食べると警戒心は薄れるものの、餌がたくさんある中心部(釣り人からするとポイントの中心)には入りません。少し遠巻きにウロウロしながら様子をうかがっているのではないかと感じられます。

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警戒心の強い大型は撒き餌を遠巻きに見ていることが多いと感じます。

以上のことから大型を狙って釣るにはしっかりと撒き餌を打って小型を1個所に集め、その周囲を狙う作戦が有効だといえます。

たとえば、1㍍四方をポイントと見立てた場合、中心から3㍍外側を釣ってみます。それで小型が釣れるようなら5㍍外側、10㍍外側といった具合に離れた場所を狙っていくのが得策だといえます。

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撒き餌がきくポイントから離れたところを狙うことでサイズアップがはかれる可能性があります。

このとき大事なのが、撒き餌がきいているか、きいていないかの境目も狙うことです。魚の活性が全体的に高ければ行動範囲が広がるからです。チヌはもともと回遊しながら餌を食べる性質がある(ここがグレと大きく違う点です)ため、活性が低い時期の考え方を捨てて釣ることが大切です。

また、この作戦では撒き餌の投入点(ポイント)を1個所に決めることが重要です。小型狙いであれば広範囲に撒き餌をきかせてもいいですが、大型狙いでは逆効果です。大型がヒットしたからといって、そこへ撒き餌を打たないように注意しましょう。

ポイントの潮かみから流してみましょう

もう1つの作戦として、流れがある釣り場のパターンを紹介しておきましょう。

この場合もポイントを1個所に決めることが大切です。そして、通常なら撒き餌がきいている潮しもを探りますが、5㍍、10㍍(潮流の速さによってはそれ以上)と探っても結果が出ないときは潮かみを狙います。

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撒き餌を打つ位置をよく考えましょう。

このとき、撒き餌を潮かみに入れてはいけません。仕掛けだけを入れて撒き餌がきいている場所まで流します。

通常の釣り方とは正反対ですが、小チヌはもとより餌取りが多いときにも使える作戦であるため覚えておくとよいでしょう。

(解説:藤原直樹)

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