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家族みんなでGO!! サビキ釣りがもっと楽しくなるロッドを考察

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初夏の家族釣行ののプラン筆頭候補に上がるであろうサビキ釣りをよりよく楽しむための竿の選択についてピックアップします。ご家族でアレコレと相談しながらサビキ釣りの釣行を存分にお楽しみ下さい!!

(編集部)

初夏からの家族釣行のプランとして第一候補に上がるのはやはりアジやイワシをターゲットとしたサビキ釣りでしょう。

サビキ釣りといえば釣り具店で購入できるセット売りのタックルでチャレンジできる手軽さが魅力ですが、本サイトでこれまでに紹介したようにこだわったスタイルで楽しめる奥深さもあります。

そこで、ここでは楽しさや釣りやすさを高めるため、さらには釣果向上をはかるためにサビキ釣りに適したロッドを考察してみたいと思います。

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サビキ釣りに適した竿とは?

最初にセット売りを手にされる方が多いせいか、サビキ釣り=磯竿(波止竿)というイメージがあるかもしれません。しかし、それが誰にでも適しているのかといえば必ずしもそうではありません。体力をはじめとしたご自身の事情、釣り場などの実釣時の状況に応じてセレクトすれば釣りやすさがより高まり、楽しい釣りとなること請け合いです。

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各自の事情に応じた竿を選択することで釣りやすさが高まるとともに、楽しさを妨げるトラブルの軽減につながります。

サビキ釣りに適した竿は主に3つ。磯竿(波止竿)、投げ竿、のべ竿です。「私が持っているルアーロッドは使えないの?」という声も聞かれそうですが、ブラックバス用やライトルアー用などの全長が6〜8㌳(180〜240㌢)のロッドは少し難しい面があります。というのも、短いロッドの場合、取り込みの際にトップガイドに入らないギリギリまで仕掛けを巻き込んでも下部あるカゴオモリが足場を越えなかったり、波止際ギリギリしか狙えないことから根掛かりが多発したりするなどの不具合が起こりやすいからです。その点を考えると、3㍍以上の竿が望ましいといえます。

【サビキ釣り竿】磯竿(波止竿)のメリットとデメリット

リーズナブルなものでも選択肢が多いのが魅力です。また、竿先がしなやかであるぶん魚の乗りがよい(掛かってからはずれにくい)という点もメリットととしてあげられます。

そして、サビキ釣りだけでなく、チヌやグレのフカセ釣り、スズキやメバルのエビ撒き釣り、根魚狙いの流し釣り、アオリイカのウキ釣りやヤエン釣りの他、キスのチョイ投げにも使えるなど汎用性の高さも魅力の1つです。いろいろ楽しみたいということなら1本持っていても損はない竿だといえます。

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磯竿なら波止での釣りを広くカバーできます。

デメリットは、小さなお子様をはじめとした釣りの経験がない方には扱いづらいという点があげられます。ガイドへの糸絡みなど、釣りのスムースさを欠くトラブルが多発しやすく、釣っている本人はもちろん、サポートする方も手間が増えるぶんイライラしやすいなどの不具合が生じがちになります。

磯竿を選択する場合、サビキ釣りを中心に他の釣りも考えるならややかためといえる2号5.3㍍が適しているといえます。お子様であれば同じ2号でも短めの3〜4.5㍍の波止竿ともいわれるモデルがよいでしょう。

【サビキ釣り竿】投げ竿のメリット、デメリット

大アジなどの大物が期待できる沖のカケアガリを狙うなど、カゴ釣りに近い重めの仕掛けを遠投できるのが1番の魅力です。また、竿の竿全体にパワーがあるため大アジの連掛けでも難なく引き寄せることができます。大物狙いを視野に入れていたり、沖ほど好釣果が期待できる釣り場へよく通われるときは候補に上げるとよいでしょう。

もちろん、投げ竿ですから得意の遠投力を生かすことでカレイやキスの好釣果が望めます。また、短めのものならサーフトーリングやメタルジグにて青物を狙うことも可能です。

キスやカレイには抜群の相性を誇ります。

デメリットは重たいことです。また、全体的にかたいぶん投入にややコツが必要です。慣れるまでには少し時間がかかる竿ともいえます。

投げ竿を選択する場合、15〜20号3㍍前後が扱いやすいでしょう。

【サビキ釣り竿】のべ竿のメリット、デメリット

メリットは軽いことです。たとえば、2号4.5㍍のエントリークラスの磯竿であればリールと合わせて400㌘ほどであるのに対し、サビキ釣りに対応するのべ竿は160㌘と軽量です。体力のないお子様や女性でも気軽に扱えるのはのべ竿の大きな魅力です。

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トラブルが少ないぶん釣果アップも期待できます。

また、ガイドがないぶん糸絡みや仕掛けの巻き込みによる竿先の破損といったトラブルがほぼないのもメリットだといえます。さらに、竿先がしなやかであるぶん、磯竿以上の魚の掛かりのよさが期待できます。

デメリットは、リールがないだけに狙える範囲が限られること(5㍍の長さであれば、サビキ仕掛け+道糸を5㍍弱に合わせるのが基本)。竿の長さ以上の沖や深場は狙えません。それでも多くの撒き餌が入ることで足もと回りがポイントとなっている釣り公園などでは問題は感じないでしょう。

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足もとでも魚の回遊が見られる釣り公園ではその有効性が特に発揮されます。

3つの竿の中では初心者に最も適しているといえるのがのべ竿です。釣りの醍醐味の1つであるリールを巻くという操作こそないものの、竿がスムースに曲がるとあって魚の引き応えは前述した竿以上に楽しむことができます。

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磯竿ほどの汎用性の高さはありませんが、ターゲットは豊富です。

サビキで使えるタイプはのべ竿の中でもかたいタイプとなるため汎用性という点ではやや劣ります。それでも河川のコイをはじめとした淡水の大物釣りはもちろん、ややオーバースペックではあるもののハゼ釣りや渓魚の管理釣り場、メバルのウキ釣りなどにも使用できます。手軽な釣りを楽しむ機会が多いなら手にしておきたい1本といえるでしょう。

おすすめサビキ釣り竿7選

以上の点をふまえて初心者におすすめのサビキ竿をピックアップしましょう。釣行ができる機会に備え、いろいろと吟味してご自身に適したよりよいものを手にして下さい。

磯竿系のサビキ釣り竿

DAIWA・リバティクラブ磯風2号-53

DAIWA磯竿のエントリーモデルです。1本でさまざまな魚を狙えるように丈夫な設計となっているうえ、クセのない調子に仕上がっているのが特徴です。

2号-53であればサビキ釣りの他、チヌやグレ狙いのフカセ釣り、カゴ釣り、スズキやメバル狙いのエビ撒き釣り、青物の飲ませ釣り、アオリイカのヤエン釣りなどさまざまな釣りが可能です。

【スペック】全長=5.33㍍/継ぎ数=6本/仕舞寸法=101㌢/自重=230㌘/オモリ負荷=2〜6号/適合ハリス=2〜5号/メーカー希望本体価格=オープン

シマノ・ホリデーイソ2-350

シマノの磯竿のエントリーモデルです。一般的なモデルの他にショートレングスモデルや遠投モデル、アオリイカモデルという具合にラインナップの多さが特徴です。

ファミリーでのサビキ釣りということであれば、2号350という3.5㍍モデルがおすすめです。この長さであれば軽いうえ、取り回しのよさも良好です。お子様でも扱いやすく、魚をはずすことに夢中になって穂先が他の人の邪魔になるといったトラブルも軽減できます。

短めとあってキャストするのもラクであり、一般的な磯竿での釣り以外にもキスのチョイ投げやタチウオのテンヤ釣りなど、多彩な用途が考えられます。

【スペック】全長=3.5㍍/継ぎ数=4本/仕舞寸法=101.5㌢/自重=120㌘/オモリ負荷=10~15号/適合ハリス=1.5~4号/本体価格=バリュープライス

宇崎日新・SEA PARK 海釣り公園SPECIAL3号4㍍

いろいろな魚が狙える海釣り公園にスポットを当てた汎用性の高い磯竿系ロッドです。サビキ釣りの入門セットにありがちなコシのない竿とは違い、胴がしっかりとした先調子とあってサビキカゴの扱いにも適しているといえます。

そして、竿先には視認性のよい白いカラーが採用されており、ズボ釣りや探り釣りなどの穂先でアタリをとる釣りにも対応できるのがうれいしいところです。

3号4㍍であればサビキ釣りの他、カゴ釣りや胴突きの探り釣りなど、いろいろな釣り方が想定できます。これから波止釣りに親しみたいという方の最初の1本としては最適だといえるでしょう。

【スペック】全長=4㍍/継ぎ数=5本/仕舞寸法=97㌢/自重=185㌘/適合ハリス2〜5号/オモリ負荷=5〜8号/メーカー希望希望本体価格=11,800円

DAIWA・フリーギア400TMH-S

釣り方や場所を問わず使えるオールラウンドな調子で仕上げられた汎用性の高いロッドです。一見するとルアーロッドのようですが、餌釣りにも対応できる設計となっています。

400TMH-Sは中間的なかたさのモデルでサビキ釣りの他にフカセ釣りやライトなカゴ釣り、キスのチョイ投げなどを楽しむことができます。また、磯竿ほど長いわけではないためスズキ狙いなどミノーをはじめとしたルアーを打ち返す釣りも可能です。

スタイリッシュな見た目も魅力的なロッドです。

【スペック】全長=4㍍/継ぎ数=4本/仕舞寸法=108㌢/自重=132㌘/適合ルアー重量=4〜35㌘/オモリ負荷=1.5~5号/適合ハリス=1.5~5号/メーカー希望本体価格=25,200円

投げ竿系のサビキ釣り竿

DAIWA・リバティクラブ ショートスイング15号-330

DAIWA投げ竿のエントリーモデルです。リヤグリップが握りやすいフォルムとなっているなど、低価格帯ながらも快適な使い心地が追求されています。また、小継の振り出し式とあってコンパクトにまとめられるのも魅力です。気軽に釣りを楽しむことにも注力されている点がうれしいアイテムです。

15号-330はサビキの他に、主な使い方となるキスやカレイなどを狙った投げ釣り(チョイ投げ)、青物狙いのサーフトローリング、堤防回りでのカゴ釣りなども楽しむことができます。

【スペック】全長3.29㍍/継ぎ数5本/仕舞寸法=78㌢/標準自重=270㌘/オモリ負荷=10〜20号/メーカー希望本体価格=オープン

シマノ・ホリデースピンショートモデル335HXTS

シマノの投げ竿のエントリーモデルです。その中にラインナップされているショートモデルならお子様や女性の方でも気兼ねなくサビキ釣りを楽しめるでしょう。

335HXTSはオモリ負荷10〜20号とあり、一般的な下カゴスタイルはもちろん、ウキを用いた投げサビキも可能です。適度にパワーがあるぶん良型アジの連掛けにも対応可能です。

リヤグリップにはしっかりと握れるキャスコングリップが採用されており、キャスト時のコントロール性の向上が期待できます。サビキ釣りはもとより、キス狙いなどのチョイ投げの際にはその恩恵を実感できることでしょう。

収納すると80㌢以内となるコンパクトな投げ竿はファミリーフィッシングを手軽に楽しむにはうってつけの竿といえるでしょう。

【スペック】全長=3.35㍍/継ぎ数=5本/仕舞寸法=79.5㌢/自重=232㌘/オモリ負荷=10~20号/本体価格=バリュープライス

のべ竿系のサビキ釣り竿

波路超硬50

DAIWAののべ竿の中でも汎用性にすぐれたエントリーモデルです。川回りや海での小物釣りに適したソリッド穂先のモデルがラインナップの主体の中、極太のチューブラー穂先が搭載された超硬モデルが3アイテム用意されています。重めのオモリカゴを用いるサビキ釣りではその超硬モデルの50タイプが適しています。

前述したようにのべ竿の魅力は何といっても軽いこと。超硬50の自重は160㌘。お子様でも片手で扱えそうなほどの軽さはとても魅力的です。

かための超硬モデルとあってサビキ釣りや淡水の大物釣りが主体となりますが、渓魚の管理釣り場、ハゼ釣り、メバルのエビ撒き釣りといった一般的なのべ竿と同じような釣りができないわけではありません。食い込みがわるくなるなどの不具合が生じることもあるかもしれませんが、ファミリーフィッシングではそこまでこだわらずとも楽しめるはずです。射程範囲こそ限られますが、意外と波打ち際に多くいるキスをウキ釣りで狙うスタイルも楽しむことができるでしょう。

【スペック】全長=4.95㍍/継ぎ数=5本/仕舞寸法=116㌢/標準自重=160㌘/メーカー希望本体価格=オープン