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先を見すえて準備!! 楽しい初夏のメバル釣り成功の秘訣を紹介|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.29
外出自粛の要請が続く緊急事態宣言が予定通りに解除されたころには、メバル狙いが好シーズンを迎えています。それまでは準備期間ということで、攻略方法をイメージしていただけるように初夏のメバルをよりよく釣る秘訣を紹介させていただきます
(カメラ/文 葛城修平)
「外出を控えるように」との要請により、安全と思える海辺へ行くのも自粛しております。国民全員が同じ方向へ向かうことで長期化を避けることになると思います。早く解除されるように、まずは2週間、そしてその後の2週間はじっと耐えてウイルスに勝利しましょう。
さて、緊急事態宣言が解除されるころにはメバル釣りで一番盛り上がる最高のシーズンになっているはず。今はそこに照準を合わせて準備しておくのもわるくないでしょう。
初夏の大メバル狙いのポイントは藻場
1〜2月に稚魚を落としたメバルは体力を回復させるためにプランクトンから小魚へと獲物をかえていきます。そして、5月くらいになると食欲はより旺盛になり、動くものに見境なく食いつくぐらいになります。
それと同時に釣り場に茂っているワカメが白くなり、梅雨の雨と高水温の影響で徐々に溶け始めます。そうなると、藻場に隠れていた魚のうち小型のものは、同様に藻場をめがけてやってくるアオリイカに襲われるのを嫌うのか、より隠れやすい岩陰などへ移動していきます。藻場だと360度の敵を警戒することになるけれど、岸壁などだと180度を警戒すれば済むからではないかと思います。
そんなわけで、梅雨入りごろになると藻場につくのは遊泳力の優れた大型が主体となり、狙って大型が釣れる最高のシーズンとなると考えられます(あくまでも私の想像ですが…)。
藻場の中からメバルを取り込むには?
梅雨メバルのシーズン初期(5月いっぱいくらい)はワカメの茎やホンダワラがビッシリというところがまだまだ多く、せっかく掛けても取り込めないという事態が起こります。
簡単に説明すると「沖でヒット→寄せてくる途中でズ〜ンと重くなる→藻に突っ込まれる→強引に引っ張る→ハリはずれでバラシ」といったケースが繰り返し起こりうるシーズンなのです。
これを避けるには明るいうち(できれば干潮時)に釣り場へ入り、取り込みやすい藻のないルートを見きわめておくのが1つの手となります。また、ワカメの場合や、瀬戸内など干満の差が大きい場所では満潮時に竿を出して藻場の上部へ浮かせて取り込む、といった対策もあります。
それ以外にも、ルアーで狙っている人が行なっている、直撃した藻場の中からメバルを強引に引っ張り出す方法もあります。ウキ釣りでもこれを参考にして取り込み率を上げることはできないかと考えました。
私なりの対策は「ハリを飲み込ませることでハリはずれを防ぎ、強引に寄せること」です。クチビルの膜のところへ掛かったハリは、強引に寄せることで大きくなるハリ穴のせいではずれることが多くなります。その点、ノドの奥に掛けるとハリはずれはなくなります。
個人的には、できれば飲み込まれずに口に掛けたいと思っています。飲み込まれたら「合わせのタイミングがわるかった」とか「ヘタくそめ!!」と思うタイプですが、この時期だけはその思いを捨てて無理にでも飲み込ませる釣りをしています。
藻場の中からメバルを取り込む推奨タックル
合せのタイミングはもちろん遅めにするのですが、最も気をつけることはハリ選びです。メバル専用のやネムリタイプのハリだとクチビルに掛かりやすいですし、強引に引っ張るとのびることがあるからです。おすすめは私が常用する「サクラサツキ」です。
これだと合せのタイミングを少し遅めにすることでハリがノドの奥をとらえることが多くなります。また、かなり太軸なのでのびる心配もありません。
そして、ハリスは1.5号とし、ウキのすぐ下にサルカンをつけ、ハリまでの間はハリ上20㌢に打つガン玉だけにします。ウキから魚の間に引っ掛かるものをできるだけなくすことが大切です。
そうすればウキ下の変更の際にハリスの長さをいちいちかえることになるのでは? と思われる方もおられるでしょう。確かにその通りです。そのため、ハリスの長さを2ヒロから始めて1ヒロまで短くしていく方法を取るか、長めに取って道糸と直結したハリスにウキを固定する方法を取ることになります。
藻場の中に潜むメバルの攻略方法は?
そのような仕掛けで潮かみから藻場の手前側を流していくか、潮しもへ投入して竿の操作で藻場に近づけていく、という探り方が理想です。
それでウキにアタリがでたらひと呼吸待ってから大合わせを入れ、リールを一気に巻いて強引に寄せます。魚の引きを楽しんだりしていると藻場に入り込まれて取れなくなるので注意しましょう。もっとも、大型が相手だと強引にやり取りしてもドラグが音を立つほどの抵抗を見せるので十分に興奮しますよ。
海藻がなくなれば大メバルの運動場に!!
6月になれば海藻が徐々に減り、1つの藻場に着く魚の数が増えていきます。
そして、7月上旬になれば海藻の存在はほとんど気にならなくなりますが、メバルは浅場へ浮き、広範囲を走り回って活発に餌を捕食します。ウキ下は1ヒロ半より浅めに設定し、沖の流れに任せたり、ヨレに送り込んだり、引いたり止めて誘ったりと、さまざまな探り方でアタリが期待できます。時合になればどこへ仕掛けを入れてもなじんだらギュン!! と竿先をひったくっていくようになります。
その後、梅雨明けとともににシーズン終了となるのが例年のパターンです。
どうでしょう? イメージが湧いてきましたか? そんな最高のシーズンに期待して、自宅待機中は釣り具のメンテナンスなど準備をしっかりしておきましょうね。
タックルデータ
道糸 | バリバス・アバニ エギング マックスパワーPE X8 0.6号 | ||
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ハリス | バリバス・ハードトップTiNICKS1.5号 | ||
ハリ | バリバス・サクラマス・サツキマス2号 | ||
【葛城修平プロフィール】
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