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食い渋る産卵期にグレを数を釣る方法を紹介|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.22
産卵期に入ったグレは口を使いにくくなり、思うように釣果がのびないという状況が多くなります。そんな中でもトーナメントに向けての練習をするにはどうすればよいか? ということが今回のテーマです。どうぞ参考にして下さい!!
(カメラ/文 上田泰大)
コロナウイルスの影響でメーカーの大会が軒並み延期や中止となってしまいました。私もしばらく自粛をしておりましたが、最大限の配慮をして3月22日に尾鷲へ行ってきました。
今回の釣行では「釣果がわるくなるグレの産卵期は、どのようにしてトーナメントの練習をすればいいか?」をテーマにしました。以下ではその点を主にピックアップして紹介いたします。
30㌢前後の群れか、尾長グレに注目!!
産卵期にグレを数釣るにはどうすればよいか? 考え方は2つあります。
①産卵に関係のない30㌢ちょっとぐらいまでの群れを狙う(それで40㌢以上が混じることもあります)。
②口太グレよりも1カ月ほど産卵期が遅い尾長グレを狙う。
尾鷲の湾内には①と②の条件を備えた磯がいくつかあります。この時期に備え、通い慣れた釣り場であれば30㌢前後のグレが集まりやすい磯を覚えておくとよいでしょう。また、渡船の船長に聞くのもよい手段です。
さて、船長よると「沖磯は釣れてない」とのことで湾内にあるトウフという磯へ渡礁しました。名前の通りに形状は豆腐さながらです。足場がよいことから試合でもよく使われる磯で、1年をグレを狙えます。
いつも通りに時間内でのウエートを競う試合形式で釣りをします。こうして緊張感を持って釣る方が上達が早くなるものです。
まずは右側の釣り座に入ります。こちらは左側から吹く強い風の影響で滑る上潮に仕掛けが流されてしまいます。そのうえ底の潮があまり動いていないため、刺し餌と撒き餌がどんどん離れてしまいます。これではグレは食いません。
対策として、ウキを少し沈ませ気味にするためにハリスにガン玉を打ちます(撒き餌と刺し餌が同調して沈むように00のウキに対してG8〜G7をクッションゴムのすぐ下にセット)。また、ラインを風かみへゆっくり引っ張ってテンションをかける方法を実践します(図1参照)。
しばらくはフグなどの餌取りに刺し餌を取られていましたが、20分ほどしたころに木ッ葉クラスの尾長グレが釣れました。その後も同じサイズを3匹追加したところで前半が終了しました。
前半を終えて感じたのは、水温が低下したことからグレの動きが遅く、アタリが小さいということです。このような状況下ではウキを小さくするとともに、ラインを張り気味にして小さなアタリをとらなくてはなりません。そのためアタリウキを使うのも有効な手段の1つとなります。
グレが食い渋るときは休憩or変化がキーワード
後半は、潮が動きだしたことからサイズアップを狙って遠投を駆使します。風の影響でラインが流されないようにメンディングをしながら仕掛けを送り込んでいきます。
そのパターンで狙っていると、ウキが消し込みました。やがて上ってきたのは30㌢ほどの口太グレです。試合ではこのサイズを狙うのがいいですね。
3匹ほど連続で釣れたところで後が続かなくなりました。よくあるこのケースでは、撒き餌を切ってポイントを休ませるか、何か変化を加えることで続けて釣ることができます。
休ませる場合は10〜20分ほど休憩するのがベストですが、試合中はそうもいきません。実戦的だといえるのは狙っているポイントを大きくかえることです。撒き餌が入っていないところでは食う可能性が高いからです。
また、刺し餌をかえたり、沖アミのつけ方をかえるなどの変化を持たせることも一手です。
沖アミは生とハード加工されているものとでは沈下速度が違います。ハード加工されている沖アミの方が沈下速度が速くなります。また、頭部を取るとさらに早く沈下します。頭部分の水の抵抗が小さくなるうえ、含まれる空気が抜けるからです。
そうした変化も駆使して十数匹ほどグレを釣ることができました。
グレの動きが鈍いときは1点集中が有効
10時に磯がわりをしてグンカンに上がりました。この磯も1年を通してグレを狙える磯です。
さっそく実釣したところ、グレはときおり見えるものの動きが遅い様子です。食いも渋く、連続でヒットさせることがなかなかできません。
このケースではあちこちに撒き餌を打たず、少量の撒き餌を1個所に打ってじっくりと食わせるていねいな釣りを行なうのが得策です。
その方法で探っていると上層へ浮いてくるグレが見えたことから狙い撃ちにします。小さいアタリをとれるようにアタリウキを駆使してアプローチしたところ連続でヒットさせることができました。
残り1時間は練習をしたかったチヌ釣りにシフトします。棒ウキを使い、ウキ下を深くして底付近を狙っていると、速くなっていた潮が緩くなった一瞬のタイミングにウキがきれいに入りました。やがて上がってきたのは40㌢ちょっとのチヌです。
さて、当日のグレの最大は36㌢でした。また、小さいながらもこの時期としては数を釣ることができました。
以上のノウハウを参考にしていただき、釣れない産卵期にも数釣りを楽しんで下さい。
釣行メモ
ゆき丸渡船 | |
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HP | https://yukimaru8291227.wixsite.com/yukimaru2/eigyouannai |
電話番号 | 090-9170-8944 |
住所 | 三重県尾鷲市中村町8-21 |
料金 | 5,000円 |
時間 | 出船時間は季節によって異なるので要問い合わせ。 今回は6時10分出船、納竿14時でした。 |
タックルデータ
撒き餌 ※沖アミは6㌔ |
マルキユー・グレパワーV9 | ||
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マルキユー・グレパワー沖撃ちスペシャル | |||
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マルキユー・爆寄せグレ | |||
マルキユー・チヌグルメ ※チヌ用の撒き餌。グレ用の撒き餌を3分の1ほど取って配合。別の袋に入れて持参。 |
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刺し餌 | マルキユー・くわせオキアミスーパーハードSとM | ||
マルキユー・くわせオキアミV9 M | |||
マルキユー・特鮮むきエビ | |||
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マルキユー・魚玉ハード | |||
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アミノ酸αと活性起爆材・グレにつけた生沖アミ | |||
マルキユー・アミノ酸α | |||
マルキユー・活性起爆材・グレ | |||
竿 | シマノ・BB-XSPECIAL SZII 1.2号485/520 | ||
リール | シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG | ||
道糸 | 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号 | ||
ウキ | ソルブレ・PFフカセM00 | ||
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ハリス | 東レ・スーパーL EXハイパー1.2号 | ||
ハリ | ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ | ||
【上田泰大プロフィール】
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