釣果向上のヒントをさらに公開!! グレ釣りQ&Aレベルアップ講座【その2】 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

釣果向上のヒントをさらに公開!! グレ釣りQ&Aレベルアップ講座【その2】

グレ釣りQ&A2-1

その1に引き続き、寒のグレ釣りを楽しむためのヒントをQ&A形式で探ってみましょう。実践的な回答を参考にして好シーズンを存分に楽しんで下さい!!

Q:グレ狙いにおける5ヒロ以上の深ダナの攻略のコツとは?

低水温期の狙い目の1つとなる5ヒロ以深の深ダナを探るときのコツと注意点を教えて下さい

A:撒き餌と刺し餌の同調を特に意識しましょう

ひと口に5ヒロ以上といってもいろいろなパターンが考えられます。沖でなじませるのか? 際でなじませるのか? 重い仕掛けで一気になじませるのか? 軽い仕掛けでゆっくりと沈めるのか? といった具合に考えだすとキリがありません。しかし、すべてのパターンに共通していえるのが撒き餌と刺し餌の同調です。このことを一番に考えなければフカセ釣りは成り立ちません。

基本的にはタナが浅いほど撒き餌と刺し餌を合わせやすくなります。深くなるほど撒き餌が視認できなくなるため同調が難しくなります。また、5ヒロ以上の深ダナになると、潮流、仕掛けの状態、撒き餌の投入点など、いろいろなことを考えなくてはならず、同調どころではなくなってしまいます。

ではどうすればよいか? 5ヒロ以上を探るときは、まずは沈んでいく撒き餌をじっくりと観察して沈む方向や沈下スピードの把握に努めます。それで撒き餌が素直に沈下するようであれば軽い仕掛けをセットして撒き餌と同じぐらいのスピードでなじませます。餌取りがいなければ5ヒロ以上のタナの攻略もさほど難しくありません。

グレ釣りQ&A2-3
撒き餌の動きをじっくりと観察することがまず大事です。

ただ、いつもそんな好条件とは限りません。ほとんどの場合、潮の流れが速かったり、サラシが発生しているものです。そのようなところでは撒き餌を打つ位置によって同調するタナがかわります。この場合、どこで合うかわからないため集魚材入りの撒き餌をかためて撒くのではなく、原型の沖アミだけを帯状に撒くのが有効です。これで撒き餌は点ではなくて線となって沈下するため同調する確率が高まります。

注意点としては、撒き餌をあまり大量に打たず、筋を作るよう少しずつ打つことです。

何度もいいますが、フカセ釣りの基本は撒き餌と刺し餌を合わせることです。タナが何ヒロであっても合わせることを意識して釣って下さい。

Q:グレ狙いにおけるサラシの攻め方とは?

サラシがあるとどこに撒き餌を入れてよいか悩みます。サラシ攻略のコツを教えて下さい。

A:磯際に入れるのが基本です

サラシがあるときの撒き餌の入れ方は釣る場所によってかわります。たとえば、沖のサラシの切れ目を狙う場合、撒き餌をサラシの中腹から際に打ち、沖に払い出す流れに刺し餌を乗せます。こうすることでサラシの切れ目付近に仕掛けが到達するころには撒き餌がしっかりとなじんだ状態になります。撒き餌を沖に直接打つと餌取りが沖に出たり、狙ったタナまで撒き餌がなじまないことがあります。サラシの大小にもよりますが、際から打つのが基本となります。

グレ釣りQ&A2-4
際や中腹に撒き餌を入れるのが基本となります。

とはいえ、どうしても沖へ打たなくてはならないケースもあります。それはサラシが非常に大きいときです。この場合、切れ目付近に投入した仕掛けに撒き餌をかぶせるようにします。サラシが大き過ぎると、際に撒き餌を入れても真下に潜るだけで沖にきかないことがあるからです。

サラシの際や縁を釣る場合は、サラシが払い出すタイミングを読んで撒き餌を打つことが求められます。このときは、磯を駆け上がった波が引くタイミングで撒き餌を入れます。間違って波がくるタイミングで撒き餌を入れると刺し餌と撒き餌がなかなか同調しません。

Q:グレ狙いにおけるウキの形状ごとの使いわけとは?

豊富な種類があるウキの使いわけがわかりません。各種形状の使いわけを教えて下さい。

A:まずは3種類を使いわけてみましょう

フカセ釣りのウキは数え切れないほどの種類があり、形、大きさ、色、浮力など、それぞれに特徴があります。その中で使いわけとなると少し難しいですが、およそ次の通りとなります。

グレ釣りQ&A2-5

関西ではⒶのような形状がよく使われます。この形状は遊動、固定、スルスル、沈め釣りなど、いろいろな釣り方に対応できます。中通しウキでは最もスタンダードな形といえるでしょう。

Ⓑのタイプは水中での安定を重視した形状で、沈め釣りや全遊動に適しています。潮乗りがよく、ラインを張っても首をふらないため潮筋からも外れにくいという特徴があります。また、低重心であるため遠投性にもすぐれています。九州方面ではよく使用されているようです。

円すいウキでは対応できないほど小さなアタリが続くときはⒸのようなアタリウキを使うのが有効です。特に、食い渋るグレが多い紀伊半島の釣り場で使用頻度が高いウキです。

アタリウキはウキゴムで固定して使うため小アタリをとりやすいというメリットがある反面、決まったタナまでしか攻められないというデメリットがあります。また、ウキ自体が小さいため単体では遠投できないという欠点もあります。それでも食い渋ったときは絶大な威力を発揮してくれます。寒グレ期はポケットに忍ばせておいて損はないでしょう。

紹介したウキの他に二段ウキや棒ウキなどもありますが、最初は一般的な中通しの円すいウキを使いこなすことを優先して下さい。