大型カレイの期待度十分!! 明石・林崎漁港の投げ釣りでの攻略法を解説 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

大型カレイの期待度十分!! 明石・林崎漁港の投げ釣りでの攻略法を解説

林崎漁港カレイ1

林崎漁港の大波止は大型のカレイが上がるスポットとして投げ釣りファンに人気があります。ただし、急流が走る明石海峡に面するとあって攻略にはコツがいります。その要点について解説しましょう

(文:松尾幸浩)

林崎漁港・大波止のカレイ狙いの概要

カレイの実績は漁港の西側から沖へ向かってのびる大波止がピカイチです。激流で有名な明石海峡に面するだけあって、近郊では数が非常に少なくなった50㌢オーバーのイシガレイも狙えます。

釣り座は、大波止のつけ根から沖へのびる約100㍍の西向き、コーナー部から旧灯台跡付近までの沖向き、旧灯台跡付近から白灯先端部までの北西向きの3つにわけられます。いずれも50㌢級が釣れる大物場であり、過去に59㌢という大型が上がるなど西日本イチといえるほどの実績を備えています。

難点は足場がわるいこと。ほぼ全域にわたって足場が狭いうえ、沖面にテトラが設置されているためベテラン向きの釣り場といえます。

林崎漁港カレイ9

その中にあってここで紹介する旧灯台跡は足場が広いうえ、魚を取り込む際に邪魔になるテトラが少なくて釣りやすさは抜群です。

釣期は10月下旬から12月中旬まで。最盛期は11月中旬~下旬となることが多いです。

林崎漁港・大波止のカレイ狙いの好条件の目安

潮がよく動く中〜大潮がベスト。潮流に関しては西へ流れる込み潮時に高い実績があります。東へ流れる引き潮時は激流となるため仕掛けが止まらず、根掛かりが多発して釣りになりません。このため、私は干潮から満潮までの込み潮だけを狙って釣行しています。

潮位は高いほどよいといえます。流れが緩む満潮寸前は魚の活性が特に高まるため、餌をたっぷりとつけて狙いたいものです。

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カレイの高実績を誇る林崎漁港の大波止です。西へ流れる込み潮時が狙い目となります。

時間帯に関しては8~10時に活性が高まる印象があります。そこに満潮が重なる潮回りに釣行できれば大物ゲットの確率が高まります。

そして、過去に50㌢級が出たように、警戒心が薄れるのか荒れ後の濁り潮時は大型が期待できます。ただし、明石川からの泥濁りは逆効果となるため注意して下さい。

林崎漁港・大波止のカレイ狙いのポイントの考え方

林崎漁港カレイ6
遠投力が要求されます。

沖の航路筋回りを遠投で狙うのが有利であり、最低でも100㍍の遠投力が求められます。また、頻繁に往来する漁船、速い潮流、非常に多い根掛かりの対策も必要です。このように釣りづらさが目立ちますが、それだけに大物を掛けた際の喜びが大きいといえます。


林崎漁港・大波止のカレイ狙いの実釣時のノウハウ

三脚は3㍍ほど間隔を空けて2つ並べます。これは図のように潮流が速いことによって起こる仕掛けのクロスを補うための対策です。

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投点は淡路島方向の100~150㍍。着底後すぐに糸フケを取って流し、仕掛けの動きが落ち着いたら次の竿の仕掛けを投入するという工程を3本の竿で繰り返します。いずれも右手の45度の方向まで流れたら回収します。底が荒いためサソイはいっさい行ないません。

アタリは、大型であれば竿尻を浮かせるほど強い反応として表われます。そうした反応がでたらリールのベールを起こしてラインを送り込み、しばらく待ってから大合わせを入れましょう。その後は引き味を楽しみながらやり取りすればよいですが、足もとでもグイグイと締め込むため遊び過ぎは禁物です。最悪の場合、テトラに付着する貝類などに触れたラインが切れてバレることもあるから注意して下さい。

6号のハリスを使っているとはいえ、取り込みは慎重を期すこと。テトラの下段へおりて玉網ですくうのが賢明です。大物は重量があるぶん抜き上げでの取り込みは失敗することがほとんどです。

林崎漁港カレイ3
11月中は良型のキスも狙えます。

ここでは11月中に25~28㌢の良型キスも狙えます。活性が高まる夜明け前から朝まづめには専門で狙うのもいいでしょう。また、荒れ後には50㌢級のマダイやスズキなどのうれしい他魚もよくアタります。掛かったときにバレないように太めの仕掛けで臨みましょう。

その他、やっかいなフグが多いため、餌をつけるたびにハリスに傷がないかチェックすることを心がけて下さい。

林崎漁港・大波止のカレイ狙いの注意点

林崎漁港カレイ7
トラブルを起こさないことも釣果を上げるコツとなります。

この釣り場での最大の注意点は大波止の中央部で竿を出すキャスターとのオマツリを避けることです。同じく航路筋を狙う人がいるときはキャストのタイミングをズラすなど配慮しましょう。

また、ノリ漁が盛んになる寒期の早朝に港内から西へ向けて頻繁に走る小型漁船にラインを掛けないように十分に注意すること。キャスト時には港内をのぞいて出船がないか確かめましょう。そして、潮流が速いときに遠投するときは道糸沈めを必ず使用してトラブルを未然に防いで下さい。

林崎漁港・大波止のカレイ狙いの悪条件の対策

沖にある一文字との水道部を通った潮が急流となって走るため、30号以下のオモリや抵抗の大きな太い道糸を使った仕掛けではあっという間に流されて釣りになりません。私は飛距離も考慮して35号のオモリとPE1.5号の細いラインを用いた1本バリ仕掛けで勝負しています。このセッティングであれば150㍍まで遠投できますし、根掛かりが比較的少ないだけに50㌢オーバーがヒットする確率も上がると考えています。

林崎漁港カレイ8

そして、餌取りが多いだけに餌は塩コガネも有効です。餌取りに強いこともさることながら、遠投時に竿を強振してもちぎれないため効率が上がるというメリットもあります。

時合は短く、川のような流れが消えるとほとんど釣れなくなります。そのため潮時表をしっかりと確認し、込み潮を狙える釣行プランを立てて挑むことが大事です。

釣行メモ

駐車場 桜井釣エサセンターの向かいにあるタイムズなどのコインパーキングに駐車するのが無難。
トイレ あり
アクセス ■車の場合
第二神明道路・玉津ICを出てR175号線を南下。R2号線を横切って直進。
■電車の場合
山陽電鉄・林崎松江海岸駅から南へ徒歩15分程度。