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良型尾長グレ登場+口太連発!! 名礁、伊古木・沖のセシマの釣りを紹介|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.26
グレ釣りの経験が浅くても好釣果が期待できる磯といえば…? 釣りに誘ってくれた釣友の願いを実現すべく選んだのは和歌山きっての名礁、伊古木の沖のセシマです。ウネリがあるうえに爆風という悪条件ながらも期待通りに…!!
(カメラ/文 桑原英高)
10月末ぐらいまではよい情報があまり聞かれなかった和歌山県下の各釣り場ですが、11月に入ると釣況が上向きになりました。
そんな中、仕事が急に休みとなった11月8日にどこかへ釣りに行こうと考えていると「桑原さん、8日は仕事ですよね?」と釣友の山根君から電話が入りました。「いや休みやで!!」と返事をすると「どこかへ行きませんか?」とのこと。釣りに行こうと思っていただけに断わる理由はありません。もちろんOKの返事をしました。
山根君は同僚の大橋君を連れてくるとのこと。その大橋君はグレの釣歴が浅いようで「たくさん釣らせてあげたい」という気持ちが山根君にあるようです。その願いが叶うのはどこか? と釣り場の選択に悩みましたが、平日の金曜日ということで伊古木にある沖のセシマへ行くことにしました。
和歌山県下屈指のグレの名礁、沖のセシマとは…
沖のセシマといえば、いわずと知れた和歌山屈指の名礁です。今までに何度も渡礁したことがありますが、不調だったという記憶はありません。数釣りから型狙いまで、いつも期待に応えてくれます。
ただし、それだけの実績場とあって休日には大勢の釣り人がこの磯を目指します。多いときには4㌧トラック2台分ほどのスペースに15名ほどの釣り人が並びます。その状況で、ここでよく見られる本流がガンガンと走れば釣りにならないというリスクがあります。
釣り人が少ない平日ならそうしたリスクを負う可能性も小さいだろうと考えて沖のセシマをセレクトしたわけです。
撒き餌がきき始めると口太グレがヒット!!
11月8日、早朝の渡船乗り場に集まった釣り人は私たち3名以外に1人のみ。天下の名礁が貸し切り状態という状況にテンションが上がります。
遥か南にある台風の影響で大きなウネリが入る中、何とかセシマに渡礁します。
ちなみに、枯木灘の磯は滑りやすく注意が必要です。磯の表面が乾いていればマシですが、濡れていると油を敷いたフライパンの上のようにメチャ滑って危険です。滑って落水したり、大ケガをした友人もいるので渡礁時は慎重に行動して下さい。
枯木灘の数ある名礁の中でも最沖に位置する磯とあって雰囲気のよさは抜群です。ワクワク感が抑えられない中、さっそく準備を開始します。
撒き餌は沖アミ6㌔に、この秋にマルキユーから発売されたグレパワー沖撃ちスペシャル、Ⅴ9徳用、遠投フカセSP、グレパワーVSPを各1袋ずつ加えるというまとまり重視の配合としました。これに加え、ボイル沖アミを1.5㌔用意しました。
まずは山根君と大橋君が先端の①と②、私が③という釣り座の配置でスタート。磯際から広がったサラシと緩やかな上り潮が作り出すおいしそうなヨレがあちこちに見られます。
セシマでは時期に関係なく、よい潮が入れば極端に浅いタナまでグレが浮いてきます。深く釣っても他魚が多くなるだけなので、まずはG5のウキをセットしたウキ下1.5ヒロの仕掛けで挑みます。
11月とはいっても水温がまだ高いこともあり、撒き餌を入れるとチョウチョウオなどの餌取りがわんさかと出てきます。それでもラッキーなことにやっかいなタカベは見当たりません。タカベ対策として用意したボイルは必要なさそうです。
撒き餌がきき始めるまでは沈黙状態でしたが、30分ほどすると40~60㌢クラスのイズスミがわきだしました。その中にグレの姿も見えますが、大きなサイズではありません。
浅めのウキ下で狙い続けると、ウキが勢いよく海中に消し込まれて30㌢クラスの尾長グレがヒットしました。山根君と大橋君も同クラスをポツポツと釣り上げています。
良型尾長グレが本流筋狙いでヒット!!
「もう少し大きいのがほしいな~」と狙い目を切りかえた磯際では60㌢オーバーのイズスミが背ビレを出すほどまで撒き餌に飛び上がってきます。そして、ひとたび刺し餌に食いつくと、とてつもないパワーで仕掛けを引きちぎります。これでは釣りにならないので、前方20㍍ぐらいを流れる本流筋へ遠投するパターンにシフトします。
その数投め、サラシにもまれたウキが見えなくなった瞬間、竿先をひったくるアタリがでました。今までのサイズよりもパワフルなファイトを見せる相手は磯際でも何度も反転を繰り返します。最後まで楽しませてくれたのは37㌢のきれいな尾長グレです。紀伊半島では納得のサイズでしょう。
これがヒットパターンかと思ったものの、仕掛けが飛ばないほどの爆風が真正面から吹きつけるようになりました。おまけに潮が下り気味にかわり始めたことで仕掛けがうまくなじみません。そこで、少しでも早くなじむようにハリスにG7を2段打ちにします。これで35㌢クラスを追加することができました。
口太グレが1投1匹でヒット!!
その後、あまりの強さの風にギブアップ。④の釣り座に移動すると、緩い下り潮にかわったことで沖のシモリ周辺がかなりあやしい雰囲気となっています。そこをウキ下1ヒロの完全フカセで狙ってみると…!! 読みが的中して竿先がひったくられました。重量感のある引きを楽しませてくれたのは35㌢の口太グレです。
ここからはしばらく入れ食いモードとなり、1投ごとに30~37㌢の口太グレが連発します。すぐに山根君と大橋君をこちらへ呼んで釣ってもらいましたが、数匹釣れたところで潮が止まるとともに食いが落ちてしまいました。
ちょうどきた弁当を食べながら休憩し、再び④~⑥の釣り場に並んで竿を出します。すると、ひっきりなしに30~35㌢の口太グレがアタッてきます。①~③の釣り座では尾長グレばかりだったのに対し、こちらは口太グレばかりです。
やがてキーパーバッカンに入りきらなくなったので釣ってはリリースの繰り返しです。しかし、どれだけがんばっても口太グレばかりとあり、しだいに飽きがきました。それならと、吹き荒れる爆風を覚悟のうえで元の釣り座に戻ります。
③の釣り座に入って釣ると、30㌢クラスの尾長グレが連発します。それを足もとに寄せたうえで沖を狙いたいのですが、やはり爆風に邪魔をされて思うようにいきません。そうこうしているうちに納竿時間となってしまいました。
①~③の釣り座では45㌢クラスの尾長グレなら十分に狙える状況だっただけに残念ですが、30~37㌢を50匹以上釣って「大満足の釣行でした!!」と喜んでくれた山根君と大橋君の笑顔を見られたのでよかったです。
いつ釣行しても「また行きたい!!」と思わせてくれる伊古木の沖のセシマ、近いうちにリベンジですね!!
釣行メモ
小出渡船 | |
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電話番号 | 0739-52-2457 |
住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町塩野408−3 |
料金 | 4,000円 |
その他 | 弁当あり(500円) 要予約 |
アクセス | 紀勢道・日置川ICをおりて突き当たりを右折し、県道37をR42方面へ南下。日置川大橋交差点を左折してR42を進み、トンネルを越えたところにある側道へ入る。そのまま進むとあるT字路を左折すると左手に小出渡船の店舗がある。 |
餌店 | フィッシングベース海クン(0739-45-8450) |
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タックルデータ
竿 | シマノ・プロテック1.2−530 | ||
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リール | シマノ・BB-Xテクニウム2500DXG-S | ||
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ1.75号 | ||
ハリス | ゴーセン・フロロファイタールーツX1.75号 | ||
ハリ | ONIGAKE・極軽グレ6号 | ||
撒き餌 | マルキユー・グレパワー沖撃ちスペシャル | ||
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マルキユー・グレパワーV9徳用 | |||
マルキユー・グレパワーVSP | |||
マルキユー・遠投フカセスペシャル | |||
【桑原英高プロフィール】
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