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大判イシダイをこの手に!! キャッチ率アップの方法を解説

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大判イシダイの気配をあらかじめ察知できれば、取り込むまでの一連の流れの中で精度の高い対策を講じることができます。ウニをメインに使う場合であれば、ウニの取られ方、ハリスワイヤーの噛み跡、アタリので方の3つを意識することでキャッチ率向上へと繋げることが可能です。

この時期に使用する餌はウニがメインとなります。それを踏まえてウニの取られ方、ハリスワイヤーの噛み跡、アタリので方の3点からイシダイの大物の気配を察知することができます。その情報を得ることは大物への備えになり、キャッチ率向上に繋がるので覚えておきたいものです。

ウニの取られ方で察知できる大判イシダイの気配

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食い方のよってイシダイの存在の有無が予測できます。

素バリはもちろん、殻が残っていても芯がなくてハリがむき出しの状況など、ウニ餌にはさまざまな残り方(かじられ方)があります。自分なりにデータを蓄積し、状況判断ができるようになればキャッチ率向上につなげることができます。

基本的にイシダイやイシガキがいれば芯は残りません。ただし、警戒して口先だけでつつくこともあるだけに小さい穴もイシ物の可能性があると考えておきましょう。

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ワイヤーの噛み跡で察知できる大判イシダイの気配

細かなギザギザはカワハギやフグなどの餌取りの仕業です。そうではなく、2個所折れている場合はイシ物の可能性が高いです。そして、その折れた個所の幅が広いほど大物だと考えられます。

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かじられた跡の幅からイシダイのサイズが予測できます。

また、芯を丸かじりにしたときに1個所が折れるパターンもあります。ハリ上3〜4㌢程度のところに折れがあるなら大型の可能性もあるため慎重に対応しましょう。

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アタリので方で察知できる大判イシダイの気配

これの判断は非常に難しいものがあります。餌取りのように小刻みに竿先をたたくアタリでも、その後に大物が竿を舞い込ませることもあるからです。

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それでも、反発をまったく意に介さずにゆっくりと竿を押さえるのはかなりの大物と考えられます。また、小物のアタリが一瞬止まり、大きくド〜ンとたたくように胴から竿が曲がるのも大物の可能性が高いパターンです。このアタリは小物がつついているウニを大物が横取りするように殻ごとくわえて走っているのだと思われます。

竿先をゆっくりと押さえるアタリの対処

竿先をゆっくりと押さえるアタリや、大きくたたくアタリは決して合わせを入れないことです。静かに仕掛けを回収して次のアタリで食わせることを考えるのが得策です。

では、どのように食わせるか? まずはウニの芯の大きさとハリの大きさがマッチしているかを確認するため、数種類の大きさのハリ(15〜17号)を使いわけます。芯がフトコロにきっちりとおさまるハリを使用することが大切です。

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使用するウニに合ったサイズのハリを使うことが大事です。

イシダイはウニ餌を噛みながら食すると考えられるため、口の中でハリを滑らせてカンヌキに掛けるのが理想的なフッキングとなります。しかし、ハリが大き過ぎると芯を食うまでにハリ先が口の中に当たります。そうなるとイシダイが違和感を覚えてハリを吐き出してしまいます。逆に、小さ過ぎると芯の外側に遊びがなくなり、ハリ先が出ないために掛かりがわるくなります。

イシダイが覚える違和感の軽減考察

違和感という点ではハリスワイヤーの長さにも気をつかっています。私の場合は通常仕様よりも倍ほど長くすることで違和感を軽減しています。同じ太さであれば長い方がやわらかく感じるという考えがあるからです。

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餌を口にしたイシダイが覚える違和感を軽減することをよく考えましょう。

この他、竿先と道糸の角度も見直します。90度より鋭角は論外です。使用する竿の調子にもよりますが、胴に乗る調子の竿であれば110〜120度程度として竿先の跳ね返りの影響をなくします。さらに瀬ズレワイヤー程度の長さの道糸を糸フケとして出しておきます。そうすると抵抗が小さくなるのか食い込みがよくなり、竿が舞い込んだ時点ですでにハリに乗るケースが多くなります。

以上のように刻々と変化する状況を見きわめてイシダイの気配を察知することが大切です。自身が持つ道具、仕掛け、テクニックを駆使して秋のイシダイゲーム(駆け引き)を楽しんで下さい。