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夜のキスも引き釣りが有効!! 高いフックアップ率を誇る手持ちスタイルを解説

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夜のキス釣りといえば置き竿スタイルが一般的ですが、引き釣りでもおもしろ釣りが可能です。手返しのよさ、フッキング率の高さという引き釣りの利点を生かせば好釣果が期待できます

(文:伊達浩憲)

小柄な体に似合わないアタリの大きさが夜のキス狙いの1番の魅力でしょう。25㌢を越えるサイズが見せる竿ごと持っていくほどの大きなアタリは興奮度満点です。その他にも日中とはひと味もふた味も違う楽しみを味わえるだけにキス狙いの釣行の候補に夜の引き釣りを加えてみて下さい。

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宮津方面の釣行で今期も楽しめています。

おすすめのエリアの1つである日本海の丹後・宮津界隈は、型がやや小さいものの20匹前後は狙えるでしょう。最近も写真のような釣果が上がっているだけに、この釣り方の強みでもあるフットワークの軽さを生かしたスタイルでいろいろなポイントを探ることで好釣果が期待できるはずです。同じく夜の引き釣りの好スポットである淡路島ほど餌取りは気にはならないと思うので以下であげる要点を参考にしていただき、ぜひチャレンジして下さい。

夜のキスの引き釣りのメリット

夜のキス釣りは置き竿でじっくりと狙うのが基本とされていますが、1投めや2投めなどの早い段階でアタリがでるケースが多いだけに短時間で広範囲を探れる手返しの早さがある手持ちスタイルで攻めるのもおすすめです。

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手返しのよさを生かすことで数が望めます。

また、大きなアタリはでるのもののハリに乗らないという置き竿時によくあるケース(PEライン使用時は顕著)も、竿を手持ちにした引き釣りスタイルなら前アタリや本アタリがでたときに竿先を送り込んだり瞬時に合わせを入れるといった動作が可能になるため取り込む確率がアップするというメリットもあります。

夜のキスの引き釣りの釣り場考察

そのスタイルを行なう釣り場は砂浜がメインとなりますが、手前に岩や海藻類があっても沖には砂地が広がっているケースや、漁港の内外が砂地帯ということもあるだけに視認できる範囲の情報だけで判断しないこと。ただし、日中に数が釣れる砂浜は夜間になるとあまり釣れない傾向があります。その点を頭に入れて釣り場をセレクトしましょう。

夜のキスの引き釣りのタイミング考察

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まづめどきも好釣果が期待できます。

おすすめの釣行のタイミングは朝夕のまづめどきや、大潮のように潮がよく動くときという具合に通常のキス釣りと同じです。それに月夜という条件が加われば最高です。個人的には闇夜よりも断然よいように感じています。

夜のキスの引き釣りのタックル&餌考察

数釣りの際に用いる一般的な引き釣り仕様で構いませんが、大物の期待度が上がる夜釣りだけにそれなりの道具を使用したいものです。私は道糸にPE1.5~2号、モトス3~4号、ハリス2~3号、キスバリ7~8号(丸セイゴ、流線、キツネを使いわける)という具合に他魚の大物がきたときにも対応できるようにやや太めの仕様としています。

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ハリ上に発光玉をセットするのがおすすめです。
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発光玉と同じくケイムラ玉も食いのよさの向上が期待できます。

そして餌は、光るというのがよいのかアオイソメ(2〜3㌢に切って使用)が特に有効です。ただし、当たり餌がかわることもあるのでチロリやイシゴカイも用意しておくのが無難です。この場合、効果的と思われる〝光る〟を付加するために写真にある東邦産業のケイムラ玉や発光玉をセットすることをおすすめします。

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アオイソメが特に有効です。

夜のキスの引き釣りの実釣パターン

釣り方は日中に行なう引き釣りよりもゆっくりと探るのが基本となります。この他、待ち気味に引いたり、流れがあるところで流し気味に引くなどのパターンも有効です。

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日中よりもゆっくりと引くのが基本です。

アタリはモゾモゾと感じた後にゴンゴン、ギュイ〜ンと竿先を持っていくパターンが多いです。それに対してすぐに合わせず、竿先を送り込んで様子をうかがいます。それで乗らなければ合わせ気味にリールを巻きます。合わせの方法は日ごとに異なる食い込み方によってかわるため、いろいろと試してよりよいパターンを見つけて下さい。

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よりよい合わせ方を見つけることも数を稼ぐうえでは必要になります。

夜のキスの引き釣りの注意点

引き釣りは置き竿スタイルよりもキャストの回数が多くなるだけにトラブルや事故が起きる可能性が高まります。それを未然に防ぐために釣り場へは明るいうちに入って周囲の状況をよく確認すること。また、近隣の方の迷惑となる騒音やおしゃべり(意外とよく聞こえる)は控えて下さい。

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