身近な波止も要注目。キーパー5匹を釣った方法と他魚との遊び方を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.15

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とても暑い日が続いた今夏は、さすがに磯へ立つのは躊躇しました。それでも腕が鈍らないようにと目をつけたのが身近な波止です。釣り方に工夫がいるシチュエーションとあってグレ釣りトーナメントの練習の場としても最適です。アコウなどの他魚も期待したスタイルで遊んでみてはいかがでしょうか?

(カメラ/文 上田泰大)

みなさん、こんにちは。

ようやく暑さが和らぎ始めましたが、いかがお過ごしでしょうか? 私はというと、暑さにやられて磯から遠ざかっておりました(笑)。しかし、トーナメントに対する意識は薄れていません。家族と海水浴に行った際にも少しだけ竿を出すなど練習は怠っていません。

実は、海水浴場の近くにある桟橋や波止でもトーナメントの練習ができることがあるのです。たとえば、8月13日に竿を出した福井県世久見の港では2時間ほどで25~30㌢弱までのグレを5匹ほど釣ることができました。

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このような海水浴場の横にある波止でもグレが釣れます。

今回はそのときの様子とともに、波止での遊び方について紹介させていただきます。

遠投だけではグレの連発は不可。沖と手前のローテが必須です

まずは仕掛けを作りながら、その場で混ぜた沖アミ3㌔とマルキユーのV9を1袋混ぜた撒き餌を打って魚を寄せます。しばらくは魚の気配がありませんでしたが、根気よく撒き餌を打ち続けると15分ほどしたころに10㌢ほどの小さなグレが見え始めました。さらに足もとにはサンバソウとベラが見えています。

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このような漁港内の波止に釣り座を構えました。

さらに撒き餌を続けると、小さいグレの中に20㌢ぐらいのグレが見えるようになりました。この状況に「遠投すると、もっといいサイズが釣れるかも?」と考えて遠投を実践。すると、ガツンッといういいアタリで27㌢のグレがヒットしました。

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遠投作戦が正解。キープサイズがヒットしました。
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足もとの餌取りはご覧の通りです。
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このサイズを釣らない工夫がトーナメントの釣りに役立ちます。

その後、撒き餌を入れ続けた沖に小さいグレや小アジが集まらないように、手前のエリアを2回探ってから遠投で沖を攻める作戦にシフト。すると、28㌢前後のグレがポツポツとヒットするようになりました。

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なかなかの手応えを味わわせてくれるサイズもヒットしました。

久しく味わっていなかったグレの引きを楽しめたのでよかったです。グレ釣りのトーナメントなどでも天候不良によって波止や一文字が使われることがあります。そのようなケースのよい練習にもなるので、みなさんも身近な波止で竿を出してみて下さい。

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2時間の釣りながら楽しめました。
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釣ったグレは、当日に宿泊した旅館の大将が料理をしてくれました。世久見がある常神半島周辺には民宿や旅館がたくさんあるので旅行を兼ねた釣行もおすすめです。

チヌとアコウ狙いにも要注目!!

さて、夏〜秋にかけての波止はいろいろな魚が釣れます。そこで、続いてはグレ以外の釣り方をご紹介しましょう。

チヌ狙いのパターン

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チヌもやはり狙い目です。

チヌも撒き餌に集まりますが、グレよりも深いところを泳いでいることが多いのでウキ下を深めに設定して狙います。基本的には底付近に合わせるとよいでしょう。

餌は練り餌が有効です。餌取りに取られにくい練り餌なら狙いのタナである底まで届かせることができます。

アコウ狙いのパターン

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食べておいしいアコウもよく釣れます。ぜひ狙いましょう!!

アコウ(キジハタ)もこの時期に若狭でよく釣れる魚です。刺し身、煮付けと調理法を問わずにおいしい魚だけに狙わない手はありません。

仕掛けはフカセスタイルでOKです。ただし、ハリは少し大きめのものにかえましょう。

アコウもチヌと同様に底が狙い目となります。そのためガン玉を用いて刺し餌を底へ一気に沈めるパターンが有効です。魚がいれば足もとに沈ませるだけですぐに食いついてきます。そのためアタリがないからと何度も探る必要はありません。仕掛けを入れる場所をかえながら移動することが釣果を上げるコツとなります。

足もとで反応がなければ遠投してみましょう。この場合、刺し餌が底へ着いても食わなければリールを5回ほど早く巻きます。そうして刺し餌を浮かせて沈めるというサソイを繰り返して探るのが有効です。

刺し餌は生の沖アミでもいいですが、食いのよさでいえばマルキユーのくわせ丸えびが非常に良好です。また、ルアーのワーム(マルキユーのエコギアシリーズがおすすめ)をセットするのもおもしろいです。その場合、少し重めのオモリをセットしましょう。

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この刺し餌がアコウに効果的です。
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こちらの餌も有効です。
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ワームで狙うのも有効です。

ちなみに、ワームを用いたルアーフィッシングは夏〜秋にかけてとても効果的です。大きなメバルは沖アミだとあまり釣れませんが、ワームだといいサイズが釣れることがあります。また、ヒラメやアカハタ・メッキなど、フカセ釣りでは釣れない意外な魚が釣れることもあります。磯へ行かれるときにもタックルを持参してぜひお試し下さい。

竿 シマノ・BB-XSPECIAL SZII 1号485/520
リール シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG
※リンクは17年モデル
道糸 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号
ウキ ソルブレ・PFフカセM00
ハリス 東レ・スーパーL EXハイパー1〜1.2号
ハリ ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ4〜6号
集魚材 グレパワーV9
刺し餌 マルキユー・魚玉ハード
特鮮むきエビ
マルキユー・くわせオキアミスーパーハード M~L
マルキユー・くわせ丸えび丸呑みレッド

【上田泰大プロフィール】

釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。
年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。
■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
■youtube:上田TV

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