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安定の釣果を追求!! アユ・泳がせ釣りの〝竿の角度〟を再点検
アユ釣りに限らず魚釣りにおいて最も大切なのは糸(ライン)の操作だと考えています。その大切な糸の操作を行なうために必要なのが竿の操作です。ここではトロ場を攻める際の竿の操作について考えてみましょう
(文:大上将樹)
泳がせ釣りにおける竿の角度の基本
流れが緩いトロ場を攻めるにはラインのテンションを加えながらオトリを泳がせる(泳いでもらう)釣り方、つまり泳がせ釣りが適しています。このスタイルではラインの負荷に逆らってオトリがゆっくりと上流にのぼっていくのが理想といえます。
竿の角度は水面に対しておよそ70度のいわゆる立て竿を基本とし、60~80度程度の範囲で操作します。竿の角度を70度から60度に倒すと糸フケ(オバセ)の量が多くなり、オトリにかかる抵抗が大きくなります。そうなるとオトリは抵抗に逆らって泳ぎだします。逆に竿の角度を80度程度にすると、糸フケの量が少なくなってオトリの泳ぎにブレーキがかかります。この操作(竿を寝かせる、立てる)によってオトリの泳ぎをコントロールするわけです。
竿を倒す角度の大きさ(糸フケ量)によってオトリが泳ぐ速度がかわりますが、これはオトリの元気度にも左右されます。オトリの泳ぐ速度が速過ぎるときはあっという間に攻めるエリアを通過することがあるため、できるだけゆっくりと泳ぐように竿の角度を微調整する必要があるわけです。ゆっくりと時間をかけてエリア内を泳がせることができれば野アユにアタックされる確率がアップします。
泳がせ釣りによるトロ場攻略
以上の泳がせ釣りの基本操作を駆使し、自分の立ち位置の上流側をくまなく泳がせることでトロ場を攻略します。
上流に向けて探る、対岸に向けて探る、あるいは斜めに探るという具合にエリア全面にオトリを泳がせても掛からなければ立ち位置をかえて次のエリアを攻めましょう。
このときにオトリが弱っていたり、水深が深い場所を攻めるときは工夫が少し必要となります。
そのうち水深が深い場所を狙う際はオトリを底付近に沈めることを考えます。深くなるぶんライン抵抗が大きくなり、オトリが浮き気味になるからです。ラインを細くするのはもちろん、ナイロンよりフロロ、フロロより複合や金属という具合に比重のあるラインに変更することをも考えましょう。背バリやオモリの使用も有効ですが、これらは竿の操作でオトリの泳ぎを手助けする必要があるため二の次と考えましょう。
そして、水深のあるポイントの操作法としては、基本の泳がせ釣りよりも竿を寝かせ気味にします。水深とオトリの元気度によって異なりますが、水面に対して45度程度が適しています。この角度を保ったまま竿の操作、あるいは自分が動いてオトリを上流にゆっくりと引き上げます。
このとき、水面とラインの角度をよく見ておくこと。オトリを引くときに水面とラインの角度が小さくなるのはオトリが浮いている証拠です。角度がきついと思えばオトリを引く速度を少しゆっくりにしましょう。
流れの緩いトロ場で目印が突然吹っ飛ぶアタリは泳がせ釣りならではです。以上のノウハウをマスターして痛快なアタリを味わって下さい。
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